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投稿歌 まとめ③ 2023年

※2023.1.14 毎日歌壇・水原紫苑選に投稿を始める

疲れたら洗濯物をとりこんで雲の上の歌声をわすれる
2023.1.30 毎日歌壇 加藤治郎選
2022.12.12 投稿

海、とおい海にうまれた月齢をたしかめているしんしん冷える
2023.2.14 毎日歌壇 加藤治郎選
2022.12.27 投稿

薄い色ばかりが好きで泣いていたひとを抱きしめられないゆめで
2023.4.3 毎日歌壇 加藤治郎選
2023.2.13 投稿

きみの好きなものはわたしが壊したい 青い輪ゴムをぱっと飛ばして
2023.4.10 毎日歌壇 加藤治郎選
2023.2.20 投稿

朝、東、夕、西、ときに頷いてあなたはためす夢の実験
2023.4.24 毎日歌壇 加藤治郎選 一席
2023.3.6 投稿

かなしみは深いのですかじゃあ傷は何なのですか鳥の胸裏を
2023.5.8 毎日歌壇 水原紫苑選
2023.4.17 投稿
 
すぐ慣れた白いシーツに冷たくてうすい手のひらかさねる雪も
2023.5.8 毎日歌壇 加藤治郎選
2023.3.20 投稿

まえがみを揃えて春を思案する洗面台は虹のたつ場所
2023.5.11 NHKクローズアップ現代 「春」の短歌 東直子選 佳作
2023.3.10 投稿

いつまでもいていいのなら文字のないたいらな草はらに座ってた
2023.5.29 毎日歌壇 加藤治郎選
2023.4.10 投稿

放課後と言うととても友達がいるような気がした鯉のとろめき
2023.6.5 毎日歌壇 水原紫苑選
2023.5.16 投稿

ベランダの手摺り仄かにあたたかく何にあこがれ飛ばぬ風船
2023.6.5 毎日歌壇 加藤治郎選
2023.4.18 投稿

おれの持つレシートの数かずかずの分岐の果てに昼のコンビニ
2023.6.13 毎日歌壇 加藤治郎選
2023.4.26 投稿

遠い道のりなんてあるでしょうか バスですずらんの庭まで
2023.7.11 毎日歌壇 加藤治郎選
2023.5.25 投稿

傲慢なひとは詩人にむかないと夕陽が溶かす海で飲むみず
2023.7.24 毎日歌壇 水原紫苑選
2023.7.3 投稿

心臓を吐くようにして泣いている神鳴りだけが私の花火
2023.8.7 毎日歌壇 水原紫苑選
2023.7.17 投稿

どうしても犬の眼は翡翠いろとどめたままの油彩になって
2023.8.15 毎日歌壇 水原紫苑選
2023.7.24 投稿

草原に時計をひとつ置いてきたソーダの泡の消えていく間に
2023.8.28 毎日歌壇 加藤治郎選
2023.7.11 投稿

水色の水風船を破る夢をいくつもみたらきみは笑うの
2023.9.12 毎日歌壇 加藤治郎選
2023.7.24 投稿

寒い蝶 匿っているいもうとの瞳の色を奪い去りたい
2023.9.12 毎日歌壇 水原紫苑選
2023.8.21 投稿

かなしみは大きな音でぶつかって通りの人に紛れる花片
2023.9.25 毎日歌壇 加藤治郎選
2023.8.7 投稿

あなたから言い出すことはなかったと終わる小説みたいな風を
2023.10.16 毎日歌壇 加藤治郎選
2023.8.28 投稿

苗を植えた ひかりのなかでお互いの瞬きの音だけがきこえた
2023.11.14 毎日歌壇 加藤治郎選
2023.9.25 投稿

ふゆ 姉が振り返るたび肺が鳴くおおきな透明な洞のなか
2023.12.3 東京歌壇 東直子選
2023.11.6 投稿

ひかる、とは手放すことと知りながら太陽に消え入った跳躍
2023.12.12 毎日歌壇 加藤治郎選
2023.10.23 投稿

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