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【エッセイ】理論比喩論

 こんにちは。今日は『#noteでよかったこと』で徒然っていこうとおもう。

 まだnoteを始めて一か月も経過していないが、記事の数は22に到達している。今まで書き溜めていた短編小説の転載も含まれるが、日記だけでも10を超えて自分の中では継続率は高い。noteさんのねらいであるユーザーの記事投稿継続率をあげる戦法は僕にも効果があったようだ。この部分だけでもnoteでよかったことの一つだ。

 継続は力なりは真理だと思う。でも続ける事だけを目的にするのは違う。目的は『力』の部分のはずだ。心身の負担になるなら無理に続けることはない、特にインターネット上での文章公開となると、自分一人だけの問題ではなくなるので、最低限のマナー的なことを保持するためにも、気負っていない状態で書くべきかもしれない。

 とはいえ、僕自身マナーなんて学んだことはないし、相手に失礼がないだろうかとか、気分を害さないだろうかと、心にいつも留めて行動すれば自ずとそれがマナーになると勝手に思っている。勿論完璧にはいかないものだけれども。

 モラルの意味には「習俗」も含まれる、これは社会的な慣習を意味する。一見、意味の分からない習わしでも、郷に入っては郷に従えでやっておいた方が無難だ。意味のない儀式的な行為でも、習慣として社会全体が継続してやってきたのであれば、それはモラル『規範、倫理、道徳』になってしまう場合がある。和を重んじる日本的な考えなのかもしれないね。誰の言葉か忘れたが、世渡りの極意は、慣習を心の中で唾棄しながらも全くそれに外れないことだと、聞いたことを思い出した。太宰治さんだったかしら。

 さて、ここまでの流れで思いついたことを書く。noteでよかったことなどというタグはもう忘れた。強いて言うなら今この現状がnoteでよかったことだ。このままだらりと脱線していくぞ。今日は長くなりそうだ。読んでくれる人はいるのだろうか。

 結論から言うと『理論比喩論』である。初めて太字強調を使ってみた。どういうことか説明してみる。

 上記でモラルの話になったが、僕はモラルを考えるときにイメージする映像がある。それは「壁」である。自分の中に「モラルの壁」があって、判断を下すべき問題を「ボール」にしてぶつけているイメージだ。「問題」は壁で跳ね返り戻ってくる。これが僕が自分のモラルに訊ねて返ってきた「答え」というわけだ。

 さて、これは「比喩」に他ならない。誰しも使っている。この比喩表現による問題解決について考えるのが、『理論比喩論』である。カッコつけてるけど、僕がさっき思いついただけです。

 事象に対して「比喩」を用いた場合、「比喩」そのものだけを取りだして、条件を付け加えたりして、結果を観察し、比喩元の事象に戻すという方法だ。

 「モラルの壁」をモデルに実際にやってみよう。

 まず、比喩だけを取り出す。この場合は「壁当て」だ、ボールを壁に当てる動作だ。次に条件を付け加える、例えば「もし、壁が脆かったら」だとすると、結果は「ボールが壁を突き破って返ってこない」になったとする。

 次に、この結果を例え元に戻して、解釈し直すと……

「壁が脆い」は「モラルが脆い」になる。つまりは自分の中の規範の根拠や信念が弱いと、「ボールが返ってこない」、これは問題に直面したときに、「答えが出せない」ということになる。こういう人は、決断が下せないので、他人の意見に流れやすくなる。

 条件を色々と変えたり、新しい要素、例えば「ボールを打つ道具」を追加してみたりして、比喩として用いた動作の結果を見る、そしてそれを比喩元に戻し解釈し直す、これが『理論比喩論』である。

 比喩元に戻した時に全く解釈できない場合もある、かなりある。これはそもそも例えとしての完成度が低い場合がある。というか、そもそも例えなので完璧ではない。

 しかし、このように一度、問題から目を反らし、比喩の方をいじくりまわすことで、思わぬ解決策や問題点に気が付くことがある。そうでなくても、違う方向から多角的にみることで、理解度が増すと思う。モラルの壁に於いて、例えば「ボールが重い」なら投げるために道具を使ったり、自分の筋肉を鍛えたりする解決法が思いつくだろう。これをモラル問題に戻し、「道具」や「筋肉」は何に該当するのだろうと考える。これが問題解決へのプロセスとして有用ではないかという。僕からの提案だ。

 実はこのような思考は誰もが行っていると思う。別にあえて言葉にすることもないのかもしれない。しかし、前のエッセイでも書いた通り、脳は意識するこでチャンネルを開く、無意識に行っていたことも言語化したり、ツール化することで、意識してよりクリアなるのではないだろうか。あーnoteやっててよかったなあ。

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