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水族館が怖い。「水族館恐怖症」を知っていますか?

どうも。
Kabaddiです。

水族館が怖いです。

のっけからすみません。
この恐怖症、ほんとうにあるんです。

「水族館恐怖症」("Aquarium phobia")というものです。

今日はこれについて話していきます。


水族館が怖い?

水族館が怖いと感じたのはいつだったでしょうか。
出身地が神奈川県の海側だったので、江ノ島水族館に行くことがありました。

この江ノ島水族館、2004年に改装して、「新江の島水族館」として再デビューします。
地元では「えのすい」として親しまれる、家族連れ、カップルたちの憩いの場です。

もちろん地元だったのもあり、改装したという話を聞いて当時高校生だったというのも相まって、いそいそと友達と共に向かいました。

そこで、発症してしまったのです。

水族館恐怖症に。

改装された水族館の大きな目玉のひとつに「水中トンネル」というものがありました。
大きな水槽の内部にチューブ状の通路を作り、その内側を人が歩くことで、水槽にいるエイなどを下から眺められるようにする、というまあ今で言えば水族館の定番のようなもの。

これ。
これがめちゃくちゃ怖いです。

水族館が怖い理由はたった一つ。

「水槽が割れるから」

です。

はい。
わかります。

今あなたが考えたことは手に取るようにわかります。
この話をしたときに全員がこう言います。

「割れないって笑」

違うんです。
違うんですよ。

もはや現実に割れるかどうかは大きな問題ではないんです。

「透明なガラスのようなものは割れる」って常識というかほとんどこの世の真理みたいなものじゃないですか。

そして、「水は案外重い」というのも真理のもうひとつ。

これが組み合わさるとどうなるか。

「(案外重たい水が大量に入った)水槽は
(透明でガラスのような素材でできているので)割れる」

ほら。
でしょう?

割れるところを見たことはないですし、水族館の水槽が見た目以上に分厚いガラスのようなものでできているのも知識としては知っています。

しかし。

でも。

怖いものは怖い。

「割れたらどうしよう」

というよりは、「割れるぞ・・・割れるぞ・・・」という差し迫った恐怖です。

あんなに水が入っていて、中で生物が運動していて割れないわけがないんです。

こうやって地元で水族館恐怖症になってしまってからは、青春時代を水族館なしで過ごしました。
それほど困りはしませんでしたが、ドラマやアニメなどで水族館デートのシーンが出てくると「水槽が割れるのによくこんなところで愛を囁いていられるな、早く逃げろや」と思っていました。

美ら海水族館で動けなくなった

時はすすんで22歳。
友人と旅行で沖縄に行きました。

本島の北側にある港からさらに離島に行く計画だったため、ついでに美ら海水族館に寄っていくことに。

自分でもよくわかりませんが、このときは水族館に行っていない期間が長すぎて、

「久しぶりだからなんとかなるだろ」

と楽観的に構えていました。
数時間後に後悔します(本気で)

美ら海水族館といえば、行ったことがある方もない方もご存知でしょうが、
ジンベエザメがメインディッシュです。

そしてこのジンベエザメが泳ぐ水槽は、巨大な一枚ガラスによってできています。

巨大な一枚ガラス。
継ぎ目なし。

一枚の板。
ガラスの。

なんと横22.5m、縦8.2m。

そして中にいらっしゃるジンベエザメさんは8m超、重さは6t。

6t!?

トラックかって。

超巨大な一枚でできたガラスの中に、水に漬けたトラックが泳いでるんですよ?

よく今日まで割れてないもんだ、と思った瞬間。
(あのガラスが物凄い厚みがあり、工場で作る際にも最新の注意を払って、ほぼ絶対に割れないように設計されているのは知っています。あしからず)

ということは、今日、割れる!と心の底から思いました。
思った瞬間、水槽がある大きなホールのような空間の入り口で動けなくなってしまいました。

人生初の「足がすくんで動けない」です。

しかも悪魔(ごめんなさい)がルートを設計しているので、次の順路は大きな水槽の脇を抜けた先にあるようです。(近づいていないので本当にそうかはわかりません。)

これは無理、と全細胞がアラートを鳴らし、心臓はバクバクなのに手足は冷たくなるという完全なパニック状態に陥りかけていたので、

他のお客さんに逆流して順路を戻りました。
あの場にいた方々すみませんでした。

なんでしょう、あの恐怖。
割れる恐怖と、割れたら襲ってくるであろう水の恐怖。そしてなかから水生生物たちが飛び出してくる恐怖。

共有されることの少ない恐怖ですが、正直に命の危険を感じました。

それから、とこれから

それからはそれまで以上に水族館への恐怖が加速しました。
むしろ「水槽恐怖症」に近いところまでいっていたかもしれません。

東京でありがちな洒落乙風なバーには大体ちょっとした水槽がついていて、テーブルの真横で熱帯魚が泳いでいたりして、そういう空間は人気があったりもするのですが、怖すぎ。

割れたらテーブルの上の料理が台無しになるし、飲み物に変な汁が入るし、割れた破片が絶妙に顔に刺さりそうじゃない?

想像力はとまりません。

あとああいう水槽置く系の店、照明暗めなのなんとかして欲しい。
割れたら大変だよ?!

というか割れるから。
ちゃんとして。

さすがに水槽があるからといって、飲み会に参加しておきながら帰る、ということはありませんが、かなり警戒しているので、トークは話半分で聞いていることがほとんどです。

理由を説明するも、上記の通り

「割れないって笑」

の一点張り。
全人類それしか言えんのか!

その後調べてみたら、同じような症状に

海洋恐怖症:海が怖い

湖面恐怖症:湖の水面が怖い(若干わかる)

というものもあるようで、水に起因した恐怖症というのは案外ポピュラーなようです。

大きな恐怖感は相当なストレスを脳にかけてしまいますが、

「水族館恐怖症」と名前をつけたおかげで、なんとなく耐えられています。

案外いろんな恐怖症が人間には眠っているようです。
あなたも、ちょっと調べてみてはいかがでしょうか?

名前を付けてもらうと安心できますよ。

本日はこの辺で。


こんな人が書いています

Kabaddi(カバディ)
 ロカビリーバンドCAROLAN'S(カロランズ)ギターボーカル。
 2020年よりライターとしても活動。
 楽曲リリース・記事更新はインスタのストーリーから。

https://www.instagram.com/kabaddi_carolans?igsh=MW95YnZlbzA5OWM1eg%3D%3D&utm_source=qr

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