【ライブレポ】Ringwanderung ONE MAN LIVE [ OUT OF THE WORLD ] 振り返り
暗闇のぶんだけ希望があるなら。
地下アイドルオタクのかべのおくです。
2023年9月24日にKT Zepp Yokohamaで開催された"Ringwanderung ONE MAN LIVE [ OUT OF THE WORLD ]"に行ってきました。
全部、最高だ。
とはいえもうちょっと詳らかに書こうと思い、noteにすることにしました。
リンワンは2020年頃に存在を知ってから、「とにかく曲がいいアイドル」としてずっと認知していました。しかしライブで見かけるようになったのは大きな対バンで目立つようになった昨年くらいからです。これは普段いわゆる「楽曲派現場」に出入りしていないのに起因しています。つまり、リンワン自体がコア層からマス層に知られるようになった成果と言えるでしょう。
2023年の夏フェスでは4,5回リンワンのライブを回収できたのですが、見るたびに「これ、ライブする箱がデカければデカイほど楽しいやつだ」という思いが強くなり、気づいたら僕はTicket Villageの購入ボタンを押していたのです。
ライブ振り返り
物販〜開演
リンワンのワンマンライブは初めてなので、様子を見るためにも15:00の物販から行ってみることに。思った以上に並びました。
「ガチャも回さないのに、こんな物販に人来るの!?」と、既に普段の現場との違いを思い知りました。多くの人がこのライブを楽しみにしている証左。特典券じゃ物足りなくなってトートバッグも購入してしまったオタク、意気揚々と開場を待ちます。
Sチケットが300番まで呼ばれ、一般チケットが入場できたのは開演15分前くらいでした。
Aチケットの200番台で、KT Zepp Yokohamaの中段より少し後ろ付近。ステージが高いのもあって、160cm級オタクでもギリギリ人権が得られそうな距離感でした。
ここからは当日のセトリから、便宜的にMCごとに4部に区切ってレポートします。
第1部(ハローハロー〜waving)
代表曲「ハローハロー」からスタート。比較的初期からの曲が多く、まずは会場にじっくり熱を入れていき、「燃える火曜日」でほぼ完全に仕上がった印象です。
「waving」が流れた瞬間はZeppにいるほぼ全員が縦揺れしたおかげで、フロアがたぶん震度3くらいの低周波振動を起こしていました。
第2部(君のいない街〜sword)
やっと会場が馴染んできたのか、ステージもフロアも「Zeppでのリンワンのライブ」を噛み締めていた印象。個人的にも好きな曲が多かったブロックで、いい音楽を沢山の人と共有してる感を一番強く感じました。
「輪廻」は、佐藤倫子さんとみょんさんがラップバトルさながらに激しく歌い上げる光景が圧巻。「だらだら輪廻なんてそんなリレー繰り返しても後に残るはそれただの崩壊」と破滅的な内容と、そもそも賞味期限の短いアイドルという存在、それにリンワンの「吹雪で同じところをぐるぐる回っている」というグループコンセプトがマッチした大好きな曲なので、やっと見られて感無量でした。
第3部(失墜の夏〜fall into sky)
前ブロックとは打って変わり、ここがZeppであることを忘れさせるようなアップテンポのラストスパート。
「fall into sky」は曲中で何度も" I will be waiting"と繰り返すパートがありますが、みょんさんが会場の一人ひとりに何かを問いかけるような表情が印象的でした。曲が終わって会場が暗転するなか、「私達は音楽で語るからそれでいい」とばかりに何も言わずに立ち去るのも潔くてカッコいい。
第4部(Enc. 以降)
アンコール開けは新曲「メロドラマ」。今回並んで初披露だった「失墜の夏」がリンワンらしい曲だったのに比べて「メロドラマ」はアイドルオタク全方位向けで、いい意味でリンワンらしくないですがこれは絶対売れます(確信)。
アンコール2曲目は「Last Summer Daydream」。この曲に代表されますが、リンワンの楽曲は全体の脈絡よりも歌詞の「単語の強さ」を意識しているように感じられます。しかしだからと言って無機質で物語性が無いわけでなく、彼女たち自身の歌・パフォーマンスが音楽に奥行きを与えているのです。これは高い歌唱力・表現力があるからこそ可能なことであり、それをワンマン23曲通して続けることがどれほど難しいのかは想像もしえません。
最後のMC、やり切ったメンバーの晴れ晴れとした表情、喉の不調で万全のパフォーマンスにならなかったことを悔やむ増田陽凪さんをフォローする雰囲気など、本当にいいグループだなあと。また「この感謝はまたライブで返していく」という言葉も印象的で、本当にライブという空間を大事にしているのを感じました。ライブ中ではバンドセットワンマンのリベンジが発表され、最高の余韻と次への期待を残しての終演となりました。
個人的振り返り
ライブの前後、オタクやメンバーから総じて感じたのは満を持してこの日を迎えられた充実感です。
個人的に、ここまで万全で健全なワンマンライブを見たことは滅多にないと記憶しています。これは悪口でもなんでもなく、オタクが負債を抱えて招待するか、運営がチケットを投げ売りして、どうにか7~8割を埋めるようなワンマンライブばかり見てきたからです。
そんな中、招待特典が無料チケットがあったわけでもないのに、Zeppをほぼ満員状態まで持っていったのがどれほど驚異的なことか。新参者の僕ですら、「リンワンってこんな沢山の人に良さを分かってもらえるグループになったんだな」と嬉しい気持ちになりました。
また個人的には、思い出をアップデートできたという意味でも非常に特別感のあるライブでした。
もともとリンワンはTIFのメイン争奪ライブの配信で「fall into sky」と「輪廻」を取り憑かれたように歌う姿に衝撃を受けて、ずっと脳裏に焼き付いていました。そしてこの日、奇しくもZeppという最高の舞台でこの2曲を回収できたことには感動を覚えざるを得ませんでした。
オタクはいくらアイドルが好きだといっても、ライブに行く回数が増えてくれば特別感は薄れてしまうものです。しかし、2023年9月24日にKT Zepp Yokohamaで歌い踊っていた彼女たちのことは忘れたくないし、多分忘れないんだと思います。そんなライブでした。
おわりに
まとめます。
こうしてオタクはDDになってゆく。
以上です。
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