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おじさんってだけで、おじさんにビビるのをやめたい

※ここで指すおじさんとは、抽象的なイメージです。年齢の指標はありません。若い女性がイメージするおじさん像を思い浮かべていただけると幸いです

誰もが経験するであろう、私の実体験

電車やバスで、
20代の就活生(女)と
50代の出張帰りのサラリーマン(男)
の隣が空いていたら、前者を選ぶ人が多いと思う。

公共交通機関に乗っていて、おじさんの横も空いているのにおじさんが私の横に座るのだ。

まぁ、私も若い女性とおじさんがいたら若い女性の横に座る。

隣に座ってきたおじさんに対して「嫌だ」とか「気持ち悪い」とか「怖い」と言いたいのではない。

ただ1つ、「ちょっと身構えちゃうよね」って話。

例えるなら、小さい段ボールと大きい段ボールのどちらかの横に座らないといけないとき、ゆったり座りたいから小さい段ボールの横に座るというのと同じ感覚だろう。(わかりにくい表現ですみません)

平均的な女性は、平均的な男性に比べると空間に占める割合が小さい。コンパクトなのだ。だから隣に座りやすい。座るスペースが広く感じられるのだ。
合理的な選択であると思う。
混んでいる中で空いているスペースに行こうとすると結果的に女性がいるみたいな現象が起きるのではなかろうか。

「ちょっと身構えちゃうよね」って話をしよう。

痴漢というと、おじさんが、10代後半から2〜30代の女性を痴漢しましたっていうイメージが強い。
(最近は、男も痴漢されます!とか、痴漢してないのに痴漢扱いされました!というものも見かけるが)
おじさんってだけで、痴漢の加害者かもしれないというイメージを抱かれてしまっているのだ。
実際に、私もそういった意味で身構える。
自分がされるかもという過剰な防犯意識というより、おじさんとそれ以外の人たちに対する安心度が違うのだ。

おばさんは痴漢をしない
同じくらいの年齢の女性は痴漢をしない
同じくらいの年齢の男性は多分痴漢をしない
おじさんは痴漢をするかもしれないから
気をつけないといけない

というイメージだ。

痴漢=おじさん
という式になっていて、何もしていないのに近くにいるだけでおじさんは不快感を感じられてしまうのである。
また、本物の属性が「おじさん」ではない痴漢におじさんは隠れ蓑にされてるかもしれない。
女性が多く被害に合うのも、1人の痴漢に対して複数の女性が被害者になるからだ。
繰り返す痴漢により、加害者よりも被害者が多くなる、その結果被害にあうのは女性、加害者は男性というデータが完成する。

要は、イメージである。

違和感のある刷り込みによる歪んだ認識

この記事は、ポスターが痴漢の被害者として女性が描かれがちで、被害者の自己責任論を強化しているのでは?という視点で書かれている。
(女性が露出の多い服を着るのが悪いだとか、盗撮されないようにすれば良いというポスター)
そんな感じで、ポスターであったり受け取る情報が刷り込みをしているのである。
そこに違和感を持った学生が、手書きのメッセージに思いを込めたのだ。
確かに、なぜ被害者にならないように気をつける方を強調するのか?
まるで、防衛しなかった被害者が悪いみたいなポスターであった。
被害者を減らすではなく、加害者を生まないことが解決のはずなのに。

おじさんも被害者かもしれない

少し、脱線したので戻します。
このポスターではないが、痴漢に関する世の中の共通のイメージは、痴漢はおじさんという固定観念があるのではないか?
おじさんが痴漢で、女性が被害者だというイメージを植え付けているのは、被害者を守るためにあるポスターのせいだったりするのだ。

こういったイメージはおじさんが痴漢の加害者というイメージを抱かせる。
痴漢の被害者は女性が多いが、おじさんも痴漢予備軍として被害者なのかもしれない。
罪のないおじさんたちが痴漢予備軍として刷り込まれてしまった社会。

本物の痴漢がおじさんだったという事実が、
痴漢=おじさんという式を生み、罪のないおじさんたちが被害者になる。
痴漢は実際に被害に合った方だけでなく、被害に合った人と同じ特徴を持つ人たちや加害者と同じ属性の人も間接的に被害にあっていると思う。

イメージというか?固定観念というか?

「女の子だから気をつけないといけないよ」
という、言葉も同じだ。
女の子は気をつけないと何かしら被害に合う対象というイメージだ。(事実でもあるが)
男の子だったら気をつけなくても良かったのか?なぜ体の性別で気をつけないといけないことが変わるのか、私は私なのに。と思う。

女性専用車両に乗れば身構えなくて済むが、そこじゃない。
私は、罪のないおじさんに怯えたくないんだ!おじさんってだけで良い人かもしれないおじさんを警戒してしまう自分が嫌なんだ!
おじさんがいると身構えてしまう自分の認識と、社会のイメージを変えたいのだ。

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