移動平均の正しい見方

移動平均とは平均値である。平均値というのは何か?平均値というのはフィルターのことだ。フィルターとはノイズをとりのぞくものだ。
細かな値動きを無視することが目的だ。これが平均値の目的だ。

平均値があがっていれば、全体的にあがっていることを意味する。平均値がかわらなければ動きがないとわかるのだ。

個別のデータが平均値より高ければ、平均値もあがることは容易に想像がつく。だから、移動平均と価格のクロスというのを考える。

しかし、本当に知りたいのは平均値が上がっているか下がってるかなのだ。だから、移動平均の傾きがもっとも重要ということになる。移動平均が横ばいで、価格が移動平均をクロスすることはあるのだから。移動平均のクロスだけでわかるとは思わない方がいいのだ。

移動平均の本数が20やら75やら、証券会社のツールに最初から入っているからという理由で何も考えずに使っている人も多いかもしれないが、いったいどれくらいの期間の動きを見たいのかはとても重要だと思う。

それによって、時間足と移動平均で使用する期間も変わってくるだろう。

FXの場合、私はデイトレードで考えるから、1日は東京時間、ロンドン時間、NY時間と分かれるだろう。そう考えると6時間や3時間の期間の平均を見たほうがいいとは思うだろう。通常は6時間でいいが、早い時間で3時間の動きもちょっと知りたいといったと考えたのだ。すると5分足で72本、36本ということになる。

株の場合、スイングだと四半期決算だから、3ヶ月の動きを見た方がいいだろう。そうなると、日足で60本ということになるのだ。1年なら、日足で250本ぐらいかということになる。インデックス投資なら1年ぐらいでもよさそうだ。

そうやって期間を決めて、あとは移動平均の傾きを見る。これが正しい見方だ。


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