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【読書メモ】サイゴンから来た妻と娘

皆さんこんにちは。「サイゴン」とは、現在のホーチミン市であり、かつての南ベトナムの首都です。サンケイ新聞のサイゴン支局長だった著者は、その地で家庭を持ちます。彼の妻はベトナム出身で、連れ子がいました。

本書は、ベトナムの庶民の生活をリアルに描き出しています。昭和50年頃の話ではありますが、現代日本からは想像もできないような混沌としたエネルギッシュな街の風景が描かれます。特に、ベトナム人女性が「世界で最も気が強い」と評される点に触れ、その強さが如何にして表れるかのエピソードが印象的です。

1975年、北ベトナム革命軍の侵攻によりサイゴンが陥落。著者は妻と娘を先に東京に避難させ、後に自身も日本へ帰国します。日本での生活ではカルチャーギャップに直面しつつも、彼女たちがどのように逞しく生きるかが描かれています。

この作品を通じて、私はこれまで知らなかったベトナム人の精神性や生活について深く知ることができました。いつか実際にベトナム。訪れてみたいと思います。

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