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コスパ最強の63円

極上のビジネスティップスである。

大袈裟ではなく、私の生涯賃金を数十パーセントは引き上げてきたノウハウといっても過言ではないので、有料記事にしてもいいくらいなのだが、敬愛する特に若手noterさん達のため、出血大サービスで無料公開する。

タイトルの「コスパ最強の63円」とは、郵便ハガキのことである。

今は海外在住なので事情が違うのだが、日本にいたときには、常にハガキと万年筆をカバンに忍ばせていた。お礼状を書くためである。もちろんEメールを使えばお礼状など無料で書けるのだが、ハガキに63円投資することによる対価は計り知れない。

例えば、初めての商談で地方に出張するとする。東京本社から地方支社への社内出張でもよい。遠距離ほど効果的だ。

行きの新幹線でも、飛行機でもよいのだが、自分の住所・肩書・氏名、先方の住所、裏書の半分「拝啓 本日はお忙しい中、貴重なお時間を頂戴し・・」までは、あらかじめ書いておく。

そして、先方との面談終了後、貰った名刺の所属・肩書・名前と、裏書の半分「本日、ご教示いただきました〇〇については、まさに目から鱗でした。本当にありがとうございました。取り急ぎ。」的なことを書く。

〇〇にはフレッシュな情報を入れるが、それ以外は型通りで大丈夫。「取り急ぎ」の一句は、精度はさておきスピード重視、の意になり、非常に好印象だ。

先方が複数人であれば、一番偉い人に「様」で一通、部署宛に「御中」でもう一通書く。10分もあれば書き終わる。

その後、先方オフィスから最も近いポスト(コンビニでもよい)から投函する。すると、遅くとも次の日の午前には到着する。午前中の面談、投函なら、その日の午後に到着することもある。

しかも、PCのメールボックスではなく、例えば社長さん、部長さんのデスクまで直接届けられる。出勤後すぐか、離席から戻ってすぐ、目にされることになる。絶対に読まれる。

これだけで、先方オフィスで話題になる。感激された社長さんから、お電話を頂戴したこともあるし、丁寧な手書きの返信を頂戴したこともある。お褒めの電話が上司に入り、その上司から褒められたこともある。次に会ったときにも、まず覚えておいて貰える。

「あっ、あの手書きの手紙の〇〇君」

ここまで効果があって、たったの63円。やっす。63000円のセミナー代で1000通買える。

今の時代、誰も手書きでお礼状など書かない。 誰も書かないからこそ、書くだけで目立つ。

人と同じことをしていても、ダメだ。

そして、人と違うことというのは、必ずしも最新の知識や技術を伴うものではないのだ。

まあだまされたとおもてやってみ。

励みになります。 大抵は悪ふざけに使います。