「ファイト」と聞いて何を思い浮かべるだろうか？応援、決意、努力など前向きなことを思い浮かべると思う。個人的な思いとは思いとは別に、ある曲を私は思い出す。

ヒートテック UNIQLO 2020Fall/WinterのCMで起用された中島みゆきさんの「ファイト」が最近流れていることで一度は見たことがあると思うが、最初に「ファイト」が起用されたのは住友生命のCMだった。

住友生命のCMは歌詞ある「闘う君の唄を」体現したCMになっているように思える。時代ということもあるのかもしれないが、がむしゃらに働き、闘う男性（世の人々）を応援になっており、「戦わない奴らが笑うだろう」ということには触れていない。
その後2012年にカロリーメイト「届け、熱量。」のCMで、2020年にヒートテックののCMでも「ファイト」が起用されている。

これらのCMを見ても決して「戦わない奴らが笑うだろう」という場面は描写されておらず、ひとりひとりが頑張り勝つか負けるかわからない戦いに奮闘し挑む姿が描かれているように感じる。歌詞で言えば

「暗い水の流れに打たれながら 魚たちのぼってゆ 光っているのは傷ついて はがれかけた鱗が揺れるから〜中略〜ファイト！冷たい水の中を ふるえながらのぼってゆけ」

という部分では無いかと感じる。

先ほどから何度か行っている「戦わない奴らが笑うだろう」に関しては、ここまで引っ張ってだが、数十秒と限られた時間のCMの中にを入れ込む必要はないし、誰もが人生を歩む中で経験していることだからこそ、私たちはあたなを応援しますという共感を感じさせる方向性に纏めたのかななどとヒートテックのCMを見て思っていた。
登山に例えると、頂上まで登り切るには、一歩一歩、地道に努力して登っていくしかない。それは受験勉強も、仕事も同じ。辛い境地を描き、頑張る人々を映し出し背中を押してくれる曲「ファイト」を起用することで心を熱くするCMが生まれたのだと思う。どれも素晴らしいCMなのでぜひみてほしい。

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