【まとめ】 純ジャパJCT勤務の平社員が米国公認会計士(USCPA)合格までやり抜いた方法

はじめに

Twitterで情報発信されたりNoteを執筆されている方々はMBA取得者やコンサル出身者、帰国子女等、非常に優秀な方が多い印象を受けています。

私自身は九州の一般的なJCTにいる平社員でスペックは高くないですが、計画性と継続力で1年4ヶ月で米国公認会計士を取得することができました。

この米国公認会計士(USCPA)シリーズでは、やって良かったこと、非効率的だったところを包み隠さずお届けします。

また、米国会計士を取得した後に転職活動をしましたので活動内容や取得前と取得後の違いについても掲載予定です。

1.スペック

現在、九州のJCTで営業企画職として勤務しています。大学は地方私立大出身で、偏差値はGMARCHくらいか少し下です。TOEIC 880点取得済みで、米国子会社への駐在経験があります。有給はある程度取りやすい方です。

2.資格取得を目指す前の注意点

米国公認会計士はコスパが高い資格と言われていますが、転職活動を通して確かにその通りだと実感しました。しかし、短くても1年間、100万円以上を投資する資格です。挑戦して大丈夫なのか、資格取得までやり抜くことができるのかを事前にリサーチしました。リサーチ段階での気づきや取得後振り返って、挑戦前に留意しないといけない点をまとめてみました。

英語力

英語が得意ではない方は英語の試験に不安を覚えると思います。しかし、米国公認会計士(USCPA)の受験勉強で必要なことのほとんどが、読んで理解することでした。なので、反復練習さえすれば通過できる試験になっている印象です。一部、BECのWritten CommunicationでWritingがありますが、アビタスの教材では例文集がしっかりしていますので、単語や表現を暗記して反復練習すれば対応できます。

会計知識

英語力に自信がない方は予備校申込の前に簿記2級くらいの知識はつけた方がいいです。英語も苦手で会計知識が無いと、英語+会計のダブルパンチで挫折する可能性が高いです。私は英語力はそこそこ自信ありましたが、英語で資格試験を受験した経験がなかったので正直不安でした。挫折することなく確実にやり抜くために、簿記2級を事前に取得しました。また、コロナの影響でしばらく受験が難しかったので簿記1級も勉強していましたが、その後の受験が楽になりました。

資金力

予備校によりますが100万円以上の投資は覚悟してください。しかし、この金額は取得後のキャリア構築次第では1年以内に回収可能です。

時間を作る力

取得には平均1,000〜1,500時間かかると言われています。月100時間の勉強時間を確保しても受験期間が1年近くなります。私は週20〜25時間の勉強時間を作って、運良く1年4ヶ月で取得できました。勉強時間確保の為に、生活リズムを作っていくのことは思っているよりも大変です。しかし、長期間一定の勉強時間を確保することが合格への条件となります。

気にしない力

この試験勉強では英語力と会計知識を習得する代わりに、相当な時間と資金の流出が伴います。そんな中、TwitterやInstagramで志を同じくする受験生と繋がっていき、他人の進捗状況が見える環境に身を置くことになります。大学受験や日本の公認会計士試験とは違って、皆んな同じタイミングで受験し結果通知が来るような試験では無いので、自分と向き合って自分のペースを貫くことが最も大切です。もちろん、他人のスコアリリース:通称スコリリの結果をみて、刺激をもらったり落ち込んだりしますが、勉強のペースは一定に保つようにして下さい。

3.予備校

予備校はアビタスです。最近はCPA会計学院も低価格でコースを出しているみたいですが、教材の閲覧期間やサポート体制を考えても、私自身はアビタスで使った金額には納得しています。

予備校選定ではアビタス大原ProActiveで検討していました。最終的な決め手は以下となります。

  • 教材が日米言語で併記

  • 教科書と問題集のアプリがある

  • 合格者体験談とキャリア相談がある

  • Californiaの大学で単位取得可能

  • 単位取得試験が自宅で受験可能

  • 米国駐在時に利用していた会計士が推奨していた

尚、アビタスではアビタス受講生からの紹介で、割引を適用しての入学が可能です。お得な条件での入学が可能ですので、是非ご検討ください。

<紹介割引特典> ・アビタス入学金(10,000円+税)OFF

私もアビタス受講生でご紹介が可能ですので、ご希望の場合は下記のGoogle Formからご依頼いただければと思います。

Abitus紹介割引のご依頼フォーム

4.使用した教材

結論、アビタスで提供する教材のみで十分です。しかしながら、教科書は膨大な量があるので、有料まとめ資料とかがあれば効率的に振り返りができると思います。

  • 講義動画       :1周見る + 不明な論点は振返り視聴

  • 教科書(紙)     :未使用

  • 問題集(紙)     :未使用

  • 電子教科書      :使用

  • 問題演習アプリ    :使用

  • AICPAリリース問題:使用

ちなみに勉強道具はiPadで電子媒体を使って勉強していました。

基本装備

  • iPad+Appleペンシル

  • メモアプリ

  • GoodNote5

  • 問題演習アプリ

アプリの活用方法や勉強方法の詳細については、別記事にて記載しますので、是非読んでみてください。

5.スコア

各科目の合格点は75点ですので、まずまずと言ったとこでしょうか。

 FAR  点数: 78 受験1回
 BEC 点数:  79 受験1回
 AUD 点数: 79 受験3回
 REG 点数:  77 受験1回

受験の順番としては、FAR→BEC→AUD→AUD→REG→AUDです。ちなみに、私はLD気質でケアレスミスが多い自覚がありますので、普通の方ですと5点以上は高くなると思います。

6.勉強時間

大体、各科目ごとに3ヶ月の学習期間を想定して勉強を進めていました。週20〜25時間程度を目標にして勉強をしました。

 FAR勉強時間 : 約475時間、期間4.0ヶ月
 BEC勉強時間 :   約200時間、期間2.0ヶ月
 AUD勉強時間: 約440時間、期間7.5ヶ月
 REG勉強時間 : 約220時間、期間2.5ヶ月

合計で約1,335時間でした。

勉強の順番としては、FAR→BEC→AUD→REG→AUDです。FARとBECを先に合格してしまい、中弛みの時期がありました。その後、AUD沼にハマってしまい、1年以内で終わるつもりが長引いてしまいました。原因はAUDをその他教科と同じように勉強していたことがあると思います。

この辺については別記事で詳細を書きますので、読んでいただければと思います。

7.受験費用

総額: 約150万円 (受験費用:130万円+旅費交通費:20万円)

試験会場が東京・大阪にしか無いので受験の度に旅費交通費がかかりました。コロナで旅行パックが安かったですし、マイルも溜まっていたので上記金額に抑えることができました。ちなみにこれだけかける意味があるのかと言うと、あります。転職活動編でも書きますが、私の場合は初年度の年収上昇でペイできる見込です。

上記の時系列ごとの詳細内訳表を別記事で記載しますので、よろしければ読んでください。

8.受験生活を終えて

取得後は社内外からの評価が全く変わります。社内では一目置かれるようになりますし、社外からはLinked in等でスカウトがバンバン飛んでくるようになりました。転職活動編でも記載しますが、提示される年収も数百万円単位で変わります。

でも、個人的には以下が大きいと思っています。
・自分が何屋さんなのかを明確に示せることができるようになった。
 →会計系のキャリアを積めば海外就職も視野に入る
  海外法人の管理職人材として経営層が見てくれる

・時間の使い方や投資効果を明確に考えるようになった。
 →スキルアップのために時間とお金を投資し回収できる

敬愛するアビタスの伊藤先生が「合格した後に名刺に肩書きを書いた時の威力は凄いですよ!」と仰っていましたが、真実でした。

9.まとめ

以下、まとめとなります。

  • 予備校 : アビタス

  • 総費用 : 約150万円

  • 受験期間: 1年4ヶ月

  • 勉強時間: 約1,335時間

  • 受験回数: 6回

  • 取得効果: 転職活動で提示いただく年収が爆上がり


長文になりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございます。
別記事で、上記内容を更に深ぼった記事を掲載予定です。内容によっては突っ込んだ生々しい情報になるので有料にすると思います。

これから掲載予定の情報は私が受験している中で欲しいなと思っていた情報でもありますので、皆様のお役にたれてばと思います。

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