【あとがき】 『ああ、ロミオ』

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【あとがき】『ああ、ロミオ』 

1  、本編と、拙作『マシュマロ』の繋がりについて
2、  伏線を回収することについて
3 、 プロットから執筆するなかで変更した点について(プロット、執筆途中のスクショ画像3枚掲載)
4 、 私が夢を追っていた頃のちょっとした話
5 、 最後に

1、 本編と拙作『マシュマロ』の繋がりについて

本編が生まれたきっかけは、今年の3月に拙作『マシュマロ』を公開した際、Twitterでフォロワーに「沖さんの過去が気になる!」と言われたことである。

私自身も、『マシュマロ』に登場させた沖奈津美が気になっていた。
そもそも男子高校生視点の『マシュマロ』は、その前の2月に書いた女子高生視点の『チョコレート』を公開した際、ありがたいことにTwitterのフォロワー数人に「男の子視点が読みたい」と言って頂いたことがきっかけで書いた。つまり、『チョコレート』は自分の意思で書いたけれど、その続編あるいは連作短編という形になる『マシュマロ』と、『ああ、ロミオ』は、読んで下さった方の声によって生まれた作品ということになる。
続きがみたい!別の視点が読みたい!と言われたらできるだけ声に答えたいと思う。なんたって“ネットで読みやすい小説をネットで読んでくれる人のためだけに書いている“のだから。あれを読みたい!と言ってもらえるなんて、こんなありがたいことはない。
もしリクエストがあれば、どしどし言ってもらいたい。調子にのって書きますので。

2、 伏線を回収することについて

『マシュマロ』からの派生作品ということで、あらかじめ伏線を張った状態となる本編は、スタートの時点で多少自由が奪われていた。
『マシュマロ』とのつじつまを合わせなくてはならないので、書きながら何度も『マシュマロ』を読み返した。PCで、画面を横に並べて比べたりもした。
同じシーンを別視点で見たとき、どの会話を拾いどの会話を捨てるべきか。
その会話の中で重要だと思うことは立場によって変わる。
そのことを考えながら、沖奈津美が家でDVDを観せたあと美濃くんを襲うシーンを書いた。
『マシュマロ』を書いたときは本編を書くつもりではなかったので、意識して張った伏線はひとつもない。本編で拾いながら伏線として成り立たせる、という形になった。謎を解くような形で回収できたのは、『マシュマロ』で美濃くんが

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