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人生フラフラロンドン日記 ~Week 69~

ロンドンに来てから69週間が経過。ロンドンに引っ越して以降、2番目の体調の悪さを発揮。1番は来た直後にかかったコロナの時であろうか。風邪薬を飲んでごまかしてきたが、何故だか今回は治っているような気がしない。しかし12時間ほど寝れば多少は良くなる体調なので、今足りないものは睡眠時間だと確認。寝られるときにはひたすら寝るを実践していきたい。でも外がキラキラの夏だと家に引きこもっている時間はもったいなく感じてしまう。

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1.

クラスメート in ロンドン。高校時代の同級生がロンドンに遊びに来てくれた。約3日間という強行日程だったので東へ、西へと彼を連れ回してしまった。好きな街に親友がいてくれるだけでなんでも見せたくなってしまうのは僕のわがままかもしれないが、そのどれもを喜んでくれる彼を見て、あらためてロンドンという街が好きになったような気がする。

久々にザ・観光をした。彼tp初めて喋ったのは高校2年生のクラス替えの時だろうか。都心の高校に通っていた僕にとって、数少ない地元が近い友人だった。芯があって、とても真面目で、自分の好きなものにひたむきな男。そして僕の知り合える友人の中で一番、人に優しく親切な人だと思う。昨年末に日本で飲んだ以来、半年ぶりの再会だったが、人柄は何も変わっていなかった。

次なる目的地、トルコへと向かう友人を見送り、すっかり静かになった部屋に戻る。野郎2人で部屋をシェアしていたこともあるが、なんとも静かに感じるものである。少しだけ寂しい気持ちを抱えつつ、僕が勧めてくれたからとロンドンに足を運んでくれた友人には感謝の気持ちしかない。自分の好きな街を自分の好きな人に紹介できることはとても幸せなことだった。ロンドンに遊びに来てくれてありがとう。また日本で会おう。

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2.

ハウスパーティーが出来るほどの広い家に住みたい。お誘いいただき友人の家にハウスパーティーへ。夜も更けると気づけば20人弱ほどの人が集まっていた。これぐらいのパーティーが出来るようなフラットに住みたい。何より、リビングに大きなベランダがある家は羨ましい限り。自分のフラットは来月から値上げするらしく、なんとも渋い条件になってきた。ここにきて引っ越しを考えねばいけないなんて。それはともかく帰り際、外に出ると、どこの部屋でもパーティーが行われていて、なんとも賑やかなフラットになっていた。土曜日の夜、ロンドンはいつでも幸せな空気に包まれている。

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3.

週末テクノ。

金曜日はFOLDでEris DrewとOcto Octa。花柄の布で装飾されたメインステージを背景に、4時間のB2Bは幸福感に溢れるセットで「あ〜楽しいってこういうことか〜」と納得するステージングだった。朝までちゃんと人がいる華金イベントは久々だったのではないだろうか。

日曜日。たまたまピクニックをしたら出会えたFOLDの妖精に誘われ、Htbxに遊びに行った。郊外のよくわからない廃墟のような場所で行われていて、内心ザワザワと緊張していたが、入ってみたらFOLDで見知った顔の人ばかりで少し安心。むしろ働いている人たちも遊びに来ているようだった。内部はHotboxの名の通り、ほぼサウナのような状態。BPMも少し早めのハードテクノで楽しかった。終わればあっという間で何が起きていたか分からず、まさに夢から覚めたような感覚。

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〜今週のまとめ〜

自分にとっての日常でも誰かにとっての非日常を生きている。東京から遠く離れたロンドンという好きな街に住み、そこで生活をしていることを覚えていてくれる人の存在は、当たり前のように見えて当たり前ではない。少なくともとても幸せなことなのだ。ロンドンに来てからというもの、生活は自分という存在が忘れ去られる恐怖との戦いだった。忘れ去られることは怖い。今まで積み上げてきたものが全て無になってしまうから。自分だけ時間が止まっていて、周りはずっと進んでいるような、取り残されてしまう感覚がずっと怖かった。もちろん昨年経験したトラウマのような出来事が、それをより顕著にしていたこともあるが、僕はずっと何かを勘違いしていたのかもしれない。

取り残されることはきっとなかった。高校時代の友人と会って、お互いにお互いの生活があることに気づく。たわいもない会話もいつのまにか学食や授業の話から、将来のことや仕事の話に変わっていた。それは悲しいことじゃなくて、僕らがちゃんと大人になっている証拠だったと思う。彼と僕の共通の親友は今月にもきっと結婚する。嬉しくもあり寂しくもある。みんながそれぞれの人生のマスを進めていく。僕の人生は今いったい何章目なんだろうか。ロンドンの生活、2年間の中で出会った人たちを長い人生で見たら、刹那的な交流の1つに過ぎないのかもしれないが、僕は今、自分が好きな人たちの幸せをちゃんと願って、その人のためにありたい。イギリス生活はまだまだ続く。

ロンドンで一番おいしいものは中華と教えました。

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