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子育てエッセイ#2 理想とゴール

子育てとはなんだろう。と娘が10歳になる手前で考える。

余裕が出てきたのだろうか過去を懐かしんでいるのか。
多分、一番しっくりくるのは後悔や罪悪感の昇華だろう。

そのために書いている気がする。

当時の私は子供がすごく欲しくて、夢も膨らんでいた。
育児雑誌なんかも読み漁って、理想を膨らませていた。

今、振り返ると笑ってしまうが、当時の私は大真面目である。
夫は激務が続いており、いわばワンオペ育児。

育児が始まると雑誌では教えてくれないことばかりで
いかに理想を叶えるために頑張っていた。

目の前の我が子より遠い理想に焦点を合わせていた感じだ。

そこで私が徹底していたのは
風音で起きる、鳥の囀りを聞く。といった自然派の育児
今となってはなんの雑誌で読んだのかも分からない
どこかの受け売りの育児を理想にしていた。

子育ての無音は私を孤独にした。

どんどん、追い詰められていって気づくと涙が溢れてきた。

なんで泣いてるんだろう。
我に帰った。

理想があるのはいい。
それに向かって走るのもいい。
だだゴールばかりを思い描いて今を感じる事を忘れていた。

今、自分は何がしたいんだろう?

うん、テレビが見たい。
くだらない事で笑いたい。

それでいい。
意味なんてなくていい。

今振り返るとあの日はターニングポイントだったな。

とにかく今を感じよう。
楽しまなくてもいいから生きよう。

thanks!

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