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私のストックフォトとの出会い


#はじめての仕事
#ストックフォト

ストックフォトに出会ったきっかけ

はじめに

 今まで読む専アカウントだった私がこうもnoteに連続投稿しているのは、「春の連続投稿チャレンジ」を見たからです。上から順に書いているのですが、四つ目のお題は「#はじめての仕事」となっています。

 kaedesyrup名義での活動は、ストックフォトに限られています。そのため「kaedesyrupにおけるはじめての仕事」とは、ストックフォトではじめて写真が売れた時といえるでしょう。
 というわけで、おぼろげな記憶をたどりつつ、私とストックフォトの出会いを書いていきたいと思います。

kaedesyrup、ストックフォトを知る

 幼いころから写真を撮ることが好きだった私の写真フォルダには、膨大な写真が保存されています。しかし、技術など何も考えずに撮ったものばかり。古いものはコンデジ(コンパクトデジカメ)で撮った画質も粗い画像で、とても大手カメラメーカーが主催するフォトコンに出せる品質のものではありません。

 それでも、2010年代後半にはスマホが普及し、「写真を撮る」ことに対するハードルが低くなっていました。それに伴い、低画質の写真でも応募できるフォトコンテストがあるのではないか。そう思い検索をかけた私は、「自分が撮った写真で稼げる」サイトの存在を知りました。そう、それこそがストックフォトサイトです。

 調べていくと、写真の素人でもたくさん枚数をアップすればぽつぽつと売れる、死蔵していた写真を活かせるといった文言が並んでいます。これは写真を撮ることを趣味の範疇に留めつつも、あわよくば小銭を稼げたら嬉しいという私にマッチするのではないか。そう思った私は、数多あるストックフォトサイトについて調べることにしました。

2つのストックフォトサイトを居場所にする

 調べた結果、ストックフォトサイトには品質も資本もまちまちの、数多くのサイトがあることがわかりました。その中でも有名どころだったのが、「PIXTA」「fotolia(現Adobe stock)」「Shutterstock」の3つでした。このうち「PIXTA」だけが国産のサイトです。

 国産のサイトは日本国内で撮った写真が飽和しており、後発で参入する私にはチャンスが少ない。あまり「稼ぎたい」という思いはなかったはずの私は生意気にもそんなことを考え、海外資本の「fotolia」と「Shutterstock」に登録する運びとなりました。
 この2つのサイトに登録してから8年経ちますが、今もこの2本立てでやっています。

ストックフォトで写真が売れた

ストックフォトに写真を登録する

 ストックフォトにおいて最も大変で、挫折しがちな作業が「画像登録」です。これは単に販売したい写真をアップロードすればよいというものではなく、画像検索に使われる「タグ」を登録する必要があります。
 このタグ設定がけっこう大変で、似たような写真であれば使い回しができますが、まったく違う毛色の写真となるといちからワードを考えなければなりません。

 タグ付けに役立つサイトを参照したり、他の似たような写真をアップロードしているコントリビューターのタグ付けを参考にしたりして付けていくのですが、これがかなり時間がかかります。ストックフォトをあくまで「趣味の延長線上」と位置付けている人間の登録枚数が一向に増えない原因は、この大変さにあります。

 あくまで「趣味」である以上、本業や他の生活に必要な諸々にかかる時間を圧迫するわけにはいきません。そうなると、「写真は撮ったがタグ付けが終わっていない」という状態が長く続き、停滞期が訪れるのです。

 私の場合何度か停滞期を経験しており、今も実はそうなのですが
 年末年始など、ちょっと時間ができたときに思い立って再び登録を始めたりしています。

 そんな私でも、はじめたてのころはさすがにモチベーションが高かったので、一気に数十枚登録しました。
 登録すると審査がなされ、OKになったら即、販売が開始されます。私はこの時点で、「自分が撮った写真が、販売に値するのだと認められた」と感じて嬉しくなりました。私が使っている2つのサイトは比較的、審査が厳しめなので余計にそう思うのかもしれません。

ストックフォトで初めて写真が売れたとき

 初めて売れた写真が何だったのかは、正直思い出せません。しかし、fotolia(現Adobe Stock)では、売れると登録しているメールアドレスに通知が来ます。それを見て、「あ、買ってくれた人がいたんだ」と気づきます。

 自分が撮った写真が市場に並んだ(=審査をパスした)というだけでうれしくなっていた私は、販売のメールを受け取ってより一層、嬉しさをかみしめました。
 私がほんの趣味で撮った写真でも、世界のどこかにはそれを必要としてくれている人がいる。そう考えると、世界がちょっと身近に感じられました。

 もうひとつのストックフォトサイト、Shutterstockでは売り上げの通知が来ません。そのため頻繁にコントリビューターページを覗きに行かないと「写真が売れたかどうか」がわからないのですが、Shutterstockにしかない利点もあります。それは、「どの写真がどの国で売れたのか」がわかる機能がある点です。

 例えば、バラの写真がブルガリアで売れたとか、空の写真がフランスで売れたとか、市町村単位でわかるのです。さすがに購入用途まではわかりませんが、文字通り世界中の人が購入してくれていることがよくわかるので、面白いです。

世界とつながる、私の写真

 前述した通り、私がストックフォトを続けているのは「売上目的」というより「趣味の延長線上」という意味合いが強いです。
 特に、私のパソコンの写真フォルダの中に眠っていて、私しか見ることのなかった写真が世界中の人に見られて、更には購入されることを考えるとわくわくするのです。これは、メルカリで家の中に眠っていた中古品を売るときの感覚に似ているかもしれません。

 自分が活用しきれていないものを、他のひとが活用してくれる。そんなやりとりがなされることに、ワクワクするのです。しかもメルカリとは違い、ストックフォトは一度売ったらおしまい、ではありません。同じ写真が何度も売れることがあります。
 それが思いがけない写真であったりすると、「この写真、何に使われるんだろう?」と興味を惹かれ、そこから色々と想像を膨らませるのも楽しいのです。

おわりに

 私がストックフォトに参入した2017年頃に比べ、現在はストックフォトブームが下火になっている気がします。
 やはり、趣味の写真であってもある程度の品質や技術がないと売れないこと、審査が厳しいこと、何よりタグ付けの手間がかかることなどから「副業にしたい」という人からは距離をとられているような印象を受けます。

 しかし、自分の写真がはじめて審査を通った時、そして初めて売れた時の嬉しさは他では経験できません。著名なフォトコンで受賞するよりは、ストックフォトで審査に通る方がハードルは低いのではないかと思います。

 写真を撮ることが趣味だが、今まで自分で見返すだけで死蔵していた、という方はぜひストックフォトへの参入を検討してみてもいいのではないでしょうか。

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