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made in Japanの洋服って実際どうなの?


今回は前回少し記載しました、そもそもmade in Japanの洋服って実際どうなのかを、私の視点から記載していきたいと思います。


私たちは主に東京・大阪・福岡で、定期的にポップアップショップ(期間限定ショップ)を開催しており、お客様の層は20~30代の方々が殆どなのですが、そのお客様方から「これって日本製ですか?」と聞かれることはほぼありません。

彼女たちは日本製かどうかよりも、相対的な価値を自分たちなりに判断して、納得すれば買うという至極当然の考え方をしています。

だって、日本製でも縫製の下手な服いっぱいあるし、海外製でも美しい縫製の服はいっぱいありますもん。

そして何より驚く事実をここでお伝えします。なんと、最後の工程を日本で行えば日本製と記載出来るのです!例えば中国の縫製工場で洋服を縫ってそれを日本に送り、最後にボタンを日本で縫い付けただけで「made in Japan」と記載できるというコトです。

これはアパレル業界では有名な話ですが、業界外の人にはあまり知られてない事実でございます。何故こういうコトをするメーカーがいるかというと、made in Japan(信頼)という表記を保ちながらもコストを低くして儲けたいからです。そして縫製の規律上それが良しとされているから、俺たちは規律守ってるし悪いことしてないよね!って感じでしょうかね、知らないですが。

規律上良いのであれば何も言えませんが、こういうのがまかり通ってる業界って何だか愛せませんよね。そして「made in Japan」という信頼は当然ながら落ちていきますよね。目先の利益を優先して動いている、賢くない人たちのお陰様でございます。


もちろんそんな低い次元ではなく、高い次元でプライドを持って縫われている縫製工場さんはたくさんあります。私はそういう工場さんとお取引させていただきたいですし、微力ながらもお力添え出来る事があるのであれば、全力で力になりたいと考えております。


次回は、日本の縫製工場が残っていくにはどうすべきか?

こちらを私の主観と経験則、希望的観測でお伝えできればと思います。



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