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「ある男」を見てきました。

こんばんは今日もお疲れ様です、相変わらず見たい映画がないなーと思ってたら今月が終わりそうです。

若手俳優がどーこーするのを見てて面白い年ではないのでハードコアストイックっぽい感じがした「ある男」という映画にしました。日本映画というと5ch辺りでは暗い音楽と定点カメラで飯を汚く食うらしいですが、要するに是枝作品と万引き家族しか見たことないくせに批判している奴はくたばれ!と思いながら鑑賞開始。。。。暗いオープニングだなぁ。

物語の流れはある地方に流れ着いた男が女と一緒になるも、事故で死んでしまう。葬式で男側の家族が来て、遺影を見るや否や弟ではないことが発覚する。さてどうなるやら?といった感じです。

この映画、サスペンスのジャンルになってましたが特に大きな話の起伏はありません。ぜんぶ「あー、へーそうなんだ」くらいです。一部センセーショナルくさい話もあるのですが私もすでに37歳になったのです。それなりにバイブスが危ない奴を見てきています。結果、本映画が投げかけている疑問点についてはある程度の答えが出てます。それを比喩や角度を変えずにストレートに投げられてもなぁ、というのが感想です。
数少ないドキッとした箇所は小見浦憲男こと江本明の「わたしがなぜ小見浦だと信じているんですか?」というところです。これが来た瞬間に「そういえば!サスペンスが加速していく!」と思ったのですが特になんもなかったです。最初のXこと谷口が息子と職場に行くとき息子がしぬな、と思ったらXが死んでまぁ、どっちにしろ死亡フラグ立ってたなと思ったくらいにはイディオムで構成されているなと思いました。

本映画で取り上げられる問題点は以下です。

  • 犯罪者の子供問題

  • 在日三世くらい

生きてるとどこかで目に見ますね、なんでこれをストレートに今更表現する必要があったんだろうと思ったりもしたのですが、そういうことから距離のある人は考えるきっかけになると思います。
おおむねこういったエンタメ作品ってのは金になる必要があります。松竹映画だしそういった場合一番ボリュームゾーンの多いところにリーチする必要があるのかと思います。そうであれば私のこういった文句も「知ってるなら、改めてみるもんじゃないわい!」といわれて終わりです。私は以下が気になりました。

  • Xが二回名前を変える必要があった理由は?

  • 一回目の人間のそのバックグラウンドは?

  • 元の谷口は確かに居場所なかったけどなんで戸籍交換するまで悩んだんだ?

  • 会長に殴られた後にセックスで埋めるなよ、深刻じゃないだろ。

  • してもいいけど鏡の件わかってるなら伏せとけよ。

  • つーか、もう少しセックスに集中しろよ。

  • 河合優実可愛いな、、、

  • 間がなげぇよ!さっさと喋れ!

とか色々あるけど憲男の言う通りドラマチックなことなんぞ無くて、それぞれにそれぞれを決断してこういう話になったんだと思います。戸籍を変えるなら鏡の件もあるし、整形で顔を変えるとかどうですかね?とかそんな選択肢Xにはなかったんでしょう。追い詰められた人間が視野が狭いのはわかります。日本映画の問題点は暗いとか、そういうことより行動に共感できない人間が多いのも僕にとっては問題です。火垂るの墓の清太が改めてみるとクズとか言われますけどこのXの選択肢も謎です。反芻するように言いますが追い詰められた人間は、、、、、(100回リフレイン)

今回原作飼うの止めるかな、と思ったけど買いました。とか言ってたらもう1500文字になったので何か発見があったら追記します。映画館を出るときに「原作に忠実だった」とのことなのでどうなのでしょう。まだ冒頭何ページかですが、あれ?文房具屋の前ってバーのシーンあったっけ?絵だけだっだような、と思っています。あと最後のオチについて言い忘れました、時間の経過を感じない城戸の見た目と発言だったからいくつか矛盾ない?正直集中してなかったからセリフを何個か失念している可能性あるけど。

8点。



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