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Vol.9 浅田次郎

私の愛読書は浅田次郎である。

きっかけは幾寅駅に行ったことだ。
「幾寅駅」と聞いてピンとこないかもしれないが、映画「鉄道員」のロケ地といえばわかるかもしれない。
幾寅駅に行ったことで、鉄道員を知り原作を読みたくなった。鉄道好きの趣味が派生したのである。

「鉄道員」は短編集であり、直木賞受賞作である。浅田次郎を代表する名短編集である。
この短編集には「鉄道員」以外にも名短編が多く、好みも別れる(文庫版解説より)。
この中で自分が好きなのは「ラブレター」と「角筈にて」である。
どちらも愛と哀愁のコントラストが絶妙なのだ。

そして、浅田次郎の文章は起承転結の波がはっきりとあって読みやすくて面白い。
特に氏のエッセイは真理を付きつつユーモアがあって興味深い。

こういうことをしている限り、研究はろくに進まず、時間のみが過ぎていくのである。
いや、名文に学ぶという意味では研究の一環だったのかもしれない。

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