2020年9月26日(土)

新しいリュックが購入されて、それを見越して小さいサコッシュで出かけていたので中身をそれごと移し替え、新宿駅からの帰路に早速背負われた。猫背のわずかながらの矯正を促してくるような背の固いリュックで、とても好ましく頼もしかった。特に荷物を詰め込まなくても自立する、というこれだけは譲れない条件は、そうでないリュックで過ごしたこの三ヶ月間で得た教訓でもあった。生活に即して各ポケットに収める物品の位置をまず定め、その所定の位置に即した生活における挙動を構築して身体に日々馴染ませていく、というある種のサイクルを、適切に回し続けなければならない。

定期的に飲んでいる数少ない(というかほとんど唯一の)友人の一群と飲むことになり、一応は主賓となっている人間の希望によってお好み焼きに決定した。こう言っては申し訳ないが、主賓かつ提案者である友人AよりもAの言葉によってそれを喚起された私の方が、まず間違いなく現時点でお好み焼きへの欲望の度合いが高い。それは、店を探して予約するという普段の私ではまず間違いなく見られない積極的な行為を促すほどのものだった。夜はカルボナーラを作った。レシピの如何を問わず、使った卵黄の数と粉チーズの量に比例しておいしくなるのではないか、という説が浮上した。

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