2020年9月23日(水)

影響を受けたラーメン屋を訊かれれば、落合の児ノ木とこたえるだろう、というくらいここの純煮干はおいしくて、この五連休の最後を飾るにふさわしい地点だった。そこへは東中野から歩いていったのだが、途中で無為におりるには頃合いの坂道があったので最短と思しき道順を外れてそこを下り、徘徊することになった住宅街にはひっそりとした小公園があった。そこには小公園には置かれるべきでない規模の遊具が所狭しと置かれていて、奥にある小山を模した全方位型の滑り台を勢いよく滑り落ちれば、手前の、死んでいる池を取り囲む柵に膝頭をぶつけること請け合いで、またそれらの幅を取る遊具がいくつも置かれているせいで少年少女が駆け抜けるべき地面の面積も極めて狭くなっていて、四方をそれなりに高いマンションや団地に囲まれていることも相まって解放感からは程遠く、この雨と平日ということを差し引いても、あまりにも閑散としていたというか、誰もいなかった。

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