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距離を置かねばと思った日。

私の数少ない地元の友人が、まさかの反ワクチンになっていた。

タイムラインみてびっくりですよ。
いわゆる

陰謀論

と言われるやつをガチンコでイイネしてまして、そしておそらく彼女は、まだコロナワクチンすら打っていないんだな、と勝手に判断。

いやーこの辺田舎だから、東京と沖縄が感染爆発しててもどこ吹く風で、いつもと同じ空気が流れてるんだけどさ。でもさ

ワクチン接種会場は満員だったよ。

わたしは一箇所しか知らないけど、本当にたくさんの人が来てた。
私の住むところは外国にルーツのある人も多いから、日本語分からないけど来たって人もたくさん見かけた。
みんな必死だよね。
だってコロナになんて誰もなりたくないんだもの。

ワクチン後進国

といわれて久しい日本ですが、子宮頸がんワクチンの騒動なんて本当に酷いものでしたし、過去にも色々ありました。

例えば、海外では認可されているMMR(三種混合ワクチン。麻疹、風疹、おたふく)も、日本ではかつてのおたふくのワクチンの副反応による無菌性髄膜炎が大問題となり、

定期接種には含まれなくなった事。

※この辺りはネットを調べると、たくさんの情報が出てきます。各人お調べください。
また当時問題になった子宮頸がんワクチン接種後に体調を崩された方は、はやく良くなることを祈っています。

当時のおたふくの副反応の無菌性髄膜炎は、私も大問題だなと思うが、そのあたりが改善された(で、あろう)現在でも、未だにおたふくを定期接種にしない日本も問題だと思うがどうなんでしょ?
私もおたふくワクチンを子どもに打たせるときは、

まあ緊張しましたよ

いまだに無菌性髄膜炎のリスクはゼロじゃないし(0.1以下と小児科で説明受けました)それでもワクチンなしでおたふくに罹患するよりはマシだから、内心ビクビクしながら10日あまりを過ごしました。髄膜炎、怖いですからね。
0.1以下とはいえ、当たりを引くこともありますし。

そんなことはつゆ知らずの、まだ私が若い時の話。
2000年代中頃に東京で麻疹が流行った頃。
東京は行ったことないけど、抗体がなく麻疹にかかったら

死ぬな

と思ったんで、かかりつけ医に頼んで、かなり強引に抗体検査を幾つかしたことがありました。
そうしたらなんと!

おたふく±

と出てしまってびっくり。(±は抗体あるかどうか微妙〜って値という意味)
当時はスポーツインストラクターのバイトをしていて子どもとは触れ合いまくり。

こりぁおっかねぇ

ということで、

無菌性髄膜炎のリスクは知らず

ワクチンを打ったことがありました。
今も抗体が持続しているかは分からないけど、おたふくの怖さって、後遺症の

難聴

だと思ってるんで、できるかぎり予防したいです。
しかもおたふくの難聴(ムンプス難聴)って

基本治らないんだよね。

「半分、青い。」じゃないけど片耳難聴だって大変なんだから。聞こえはするが音の方角は分かりにくくなるし、日常的に困難はキチンと生じるにも関わらず、日本の福祉は片耳難聴者にはあまり手厚くない。

そんなわけで日々ワクチンが打ちたくてたまらない病になり、とうとう自費でB型肝炎ワクチンを打ちましたが(かつての職場の話をしたら、打つべきと言われました)まだまだガンガン打ちたい所存。
だからうっかり麻疹風疹混合ワクチンを

必要以上に打つ

というミスをしましたが、今のところブースター効果なのか、麻疹風疹の抗体価は高め。
任意で自費で打っているから、医療事故でもなんでもない。よかったと思ってるよ。

さて件の友人であるが、たくさんの人間がコロナワクチンで亡くなっているとタイムラインに投稿していた。
恐ろしい。彼女は自分1人でそれを信じるのではなく、良かれと思い、自身の知り合いに広く伝えたいからそういう手段をとるのだ。
きっと私のように彼女と距離を置こうとする者も少なからずいるだろう。なぜだろう、彼女はそれに全く気がついてない気がするのだ。

この辺は本当に田舎だから。
案外みな、件の友人に近い感覚かも知れない。だって、娘の習い事の観覧席に座っていたら、お隣の妊婦さんはウレタンマスクでママ友とおしゃべりし、さらに自分はワクチンは打たないと話していた。
「どうせここは田舎だから、コロナにはならないし、副反応のが怖いから」

そうか。妊婦さんだもんね。
いまあなたがコロナになったら母子とも助かる保証はないし、もし仮にそのコロナを移されてしまった人たちは、あなたをどう見るんだろうね。

その後その妊婦を含むママ友たちは、観覧席でタピオカドリンクを飲みながらマスクを外して話し始めたため、私は席をたった。
いつだって自分を守れるのは自分だけ。
今日ほどそう思った日はなかった。

久しぶりに実家に行くと、母が二酸化塩素を出すとかいうペンをぶら下げていた。
消費者庁の見解を伝えると、だから何?という顔をした。彼女がそのペンで咳が止まらなくなっても別にいいと思った。
彼女はワクチンは打っているが、時々バカになるので、下らないものを真剣に信用してしまう。
そして娘のことはもっと愚かと思っているから、私の言うことなど一切聞かない。ミジンコ以下。

でもそれでいいんですよ。
考えの合わない人とは距離を置けばよいのだから。
争いが少なくていいじゃないですか。ねぇ。

時々思うことがある。
十分に豊かな財源を持ちながら、有料のワクチンは打たないという人はたくさんいる。
彼らは決まっていうのだ。
有料でしょ。高いよね、と。
彼らの子が、または彼ら自身が病気にかかり亡くなったら、後遺症が残ったら、彼らは一体何を責めるのだろうか。

そこまで考えて考えるのをやめた。
もうすっかりうんざりしていた。

かつて麻疹にかかったという母が
「麻疹で死ぬ人なんて、昔はいなかったよ」
と言う。
私はもういいよ、とだけ言ってその場を後にした。

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