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アナタの好きな人は、アナタが美しくなるのを拒むかもしれない。

少し前に(ちっとも記事を書かないから、もはや結構前になってしまった)とある方お化粧関係の呟きに、めちゃくちゃ身勝手に長いコメントをしまくった私。
うわー、大人のネットマナー学ばないとなーと今週はずっと反省しております。

呟きの内容は
「男に会うために化粧をするなんて愚か〜」
という会話?やりとり?から、はじまります。
そもそも恋愛の駆け引きって時間の無駄よね、と思う私は、この、化粧愚か発言の言わんとすることが、何となく理解できるのですよ。

その化粧する女の子が学生ならば
「そんな男に媚びるために化粧するなら、赤点取らないように勉強したら?時間の無駄」と、思うこともありましたし、社会人であれば
「おいおい、仕事するだけなのに顔面力入りすぎじゃね??どこの男狙ってんだwww」
と思ったこともありました。
だってさー、仕事の昼休みにさー、やっすいグロスをグリグリ塗りたくるんだよ。
私ら福祉職なのにさ、グロスだよ。
ついでに気を抜けば、胸元ガラ空き。
どんだけ色気出したいんだっていうwww。

一応断っておきますが、私は結婚して子どももいる人間です。
なのでそれなりの恋愛もしましたし、化粧だってします。色気だってまあ使ったことがある。
それにも関わらず、男に媚びるだけの化粧というのは、その道のプロでもない限り、だっさいなーと思うのです。

例えば、アナタが好いている(落とそうとしている)人間が、アナタをキレイにプロデュースしてくれるわけではありません。
そんな人間に媚を売り、その人好みに着飾るとどうなるのか。
今回はそんなお話です。


その昔、屈強な男すぎる漢
元アスリート(ぬこー様ちゃんじゃないよ)
身長 180センチ超
体重 時々100キロ
肩幅 私の2倍
顔面 ほぼローレンスフィッシュバーン
と付き合っていたころのお話です。

彼と私は相思相愛。
今日も仲良くショッピングデートで、大学の卒業式のドレスを買いに来ておりました。
そこで私は大人っぽい、ちょい色気がダダ漏れのドレスを試着。
店員さんからはよくお似合いと言われたけれど、なんだか彼は浮かない顔。

「そのドレスよりこっちのがよくね?」
そう言って屈強な彼が持ってきたのは、エメラルドグリーンの、上半身がふんわりとしたワンピース。
私はまず、そのカラーチョイスに驚きました。エメラルドグリーンなんて、当時はただの一度も着た事がなかったから。
そして上半身のふんわりシルエットは、私の体のラインを全て隠し切るであろうと、試着前に理解しました。
「分かった。一回着てみるよ」

彼と私は相思相愛で、仲も良いし体の相性も抜群なのですが、彼は些細なことで不機嫌になる癖がありました。
その不機嫌になると彼は信じられないほど面倒なため、私はNOとはいえず(まあ一回試しに着てみるか、と思ったのもある)試着してみることにしたのです。

「どうでしたかー?」
試着室のカーテンを開けると、店員さんの笑顔が飛び込んできました。
そして一瞬にして微妙な顔。それは私も同じ。
「おっ、いいんじゃないの?」
彼からは好印象のようです。
でも、店員さんと私の評価は真逆でした。

まず私にはエメラルドグリーンが致命的に似合わず、肌色はかなりくすみましたし、ふんわりシルエットのドレスは、私をおそろしく地味に、不恰好に見せました。
「私、これよりさっきのドレスのが好きだな」
「私もそう思います…」
控えめながらもしっかりと意思を伝えてくる店員さん。
「えぇ、俺は絶対こっちなんだけど。なんでかなぁ」
ローレンスフィッシュバーンは、首を傾げました。

そう言った屈強すぎるローレンスフィッシュバーンを尻目に私はドレスを脱ぎ、元の服に着替えました。
正直今だから思います。
屈強すぎる体重100キロに向かって、あの店員さん、よく意思を貫き通したな…と。

さてここで問題です。
なぜ彼はこんなにも似合わないドレスをゴリ押ししたのでしょうか。
ヒントはふんわりシルエット、という点です。

……
………

どうですか?みなさんわかりましたか。
正解は、

私を魅力的に見せたくないからー!

でした。
みんな、分かったかな?

そう、自覚あるのかないのか分かりませんが(元カレの場合は、理解しつつあるが認めたくない感じではあった)とにかく私の体のラインが露出し、色っぽく見えるような服装は、彼は全力で嫌いました。

彼は言うのです。

他の男が見ている

と。

つまり屈強すぎるローレンスフィッシュバーンは、私が他の男に見られない服、見向きもされない服装をさせようとしていました。
でも可愛くはいて欲しいので、ダサいとかみすぼらしい格好は望みませんでしたが、とにかく体のラインを隠す服を希望しました。
彼のお望み通りの服装をすれば私はどうなったのでしょうか。
それはもう、

言わんでも分かるやろ

ってやつなのでした。

こういう男は山ほどいます。
自分の彼女に似合わない化粧と服装をさせ、彼女の生まれ持った雰囲気をぶち壊していく男。

この手の男の好みに合わせて着飾ると、十中八九ウマ娘ならぬイモ娘になりがち。
もしくはいつまで経っても雰囲気がチグハグな女子。地に足が付きにくいんだなーこれが。


今からこれの最上級であろう、実例を書こうと思ったんですが、かなり文字数イっちゃってるんで一旦これまで。
まあこの辺上手くコントロールして、うまいことスターダムにのし上がるのがプロ彼女って人たちなんだろうけど、あの人たちも大変だよなーとか思ったり思わなかったり。

なんにせよ、自分のために化粧するにも異性に媚び売るために化粧するんでも、自分というものを確立しないとお話になりません。  
そうでないとその化粧は一生モノにはならず、なんとなく違和感を持ちながら過ごすことになるのです。
そして、その違和感ですらその人らしさになった頃、中年になって頭も顔も冴えないオバンオジンになるのです。

こういうのってね、残念だけど高級車乗ろうがブランド品で全身固めても上手くいかないからね。いま私の頭の中に百貨店特有のBGM流れてますけど気にしないでねオホホのホ。

まっ、若い子は好きな化粧して好きなことやればいいんですよ。
化粧したくても分かんなかったら、とりあえずコスメアドバイザーの居るドラッグストア、お金が許すなら百貨店のコスメカウンター行って、店員さんにレクチャーして貰いなさいな。絶対いいことあるからおすすめよ。
ブランドに迷ったら、とりあえず資生堂を買えばいいわ。

美しくなりたいなら、
目標を見つけなさい。

推しの芸能人でもいいし、可愛い同性とかこれっぽくなりたーいと念じなさい。
んで、念じたままコスメカウンターに行きなさい。
でもコスメカウンターにちいかわの写真もっていって、ちいかわになりたいです!と言っても、コスメカウンターの人も困るだろうから、せめて人間がいいと思うわ。

ただね、最終的には人間中身がモノを言います。特に日本はそうかな。
30を過ぎると顕著に、知性、教養、謙虚さが全身に現れ出します。
生まれ持ったパーツよりも、それらがモノを言い始めます。

媚びは売らなくていいけど、真面目に生きて身だしなみには気をつけようと思う今日この頃です。

※ローレンスフィッシュバーンとは、別れました。
デカイ男は防犯効果抜群でしたので、その節は大変お世話になりました。
ありがとうございました。




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