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人生を勝ち抜いてきた人が、なぜか悩み苦しむ原因とは…臨床心理士と「わた定」作者が語る

今年の3月、コロナに罹って自宅療養していたのですが、そのさなか、『なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない』の著者・臨床心理士さんの東畑開人さんと対談をさせていただきました。

その対談がオンラインで公開されましたので、お知らせします。

この対談記事を作ってくれたのは、『わたし、定時で帰ります。』の2作目をで新人社員を書きたいがため、取材をさせていただいた編集者さんです。当時は入社して2年目に入ったばかりでした。「あ、あの、もうちょっと新人社員ぽい方はいないのですか?」と思ったくらい、しっかりされた方だったのですが、今度の対談記事もしっかり作っていただきました。久しぶりに読み返してみたのですが、よい対談です。

東畑さんが『わたし、定時で帰ります。』シリーズのなかでとくに、仕事とは関係ない親密性の領域に困難を抱えるキャラクターの例として、種田晃太郎を挙げてくださったのも感慨深かったです。そして「結衣にもそういうところはある」という指摘に個人的にドキッとしました。

実際の対談はこれの数倍長いため、収録されていない部分もあります。「サバイブできた、強い側の人たちにこそ、向き合うべき傷がある」という部分において、いま就職氷河期を勝ち抜いた正社員たちの「失った心」の物語に取り組んでいることを聞いていただきもしました。当時の大人たちの暴力とともに「いうな」と刻まれてきたことを「いう」物語なので、かなり苦戦していて、このタイミングで、心の専門家である東畑さんに話せてよかったです。

3年をかけて書かれたという『なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない』はその後も順調に版班を重ねているようです。

すべてのビジネスパーソンに読んでほしい一冊です。