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「悟空のきもち」絶頂体験レポート

・ヘッドスパ「悟空のきもち」に行ってきた。

KYOTOと書いてあるが原宿

・予約待ちが物凄いと聞いていたが、タイミング良く取ることができた。一度他のヘッドスパに行った時に石器ナイフ的なもので頭皮を剥がされそうになった体験がややトラウマになっていたので、もう少し気持ち良さに特化したところに行きたかった。

何?

・入店するとスチームパンクな歯車に囲まれた脳が出迎えてくれる。文字面だと意味不明だがそう表現するしかない。脳は幾つもの電極が繋がれており、もしかしたらこの会社が目指す“究極の長寿”を表現しているのかもしれない。思想が強い。

・受付を済ませ待合室で流れている導入ムービーを見る。「我々はこれからの体験を、時空と重力を超越した旅と捉えています」「時間と空間を超越した睡眠体験をお楽しみください」「眠りが深すぎて、稀にこの旅から帰ってこられない人もいるが、ご安心ください」などと、アトラクション前のプレショーのような煽りをしてくる。

・「施術室では時空を越えるため、精密機器は電源をお切りください」。笑う。確かに時空を越えるなら電源は切った方が良いのだろう。しかしこんなにハードル上げていいのだろうか。

過言過ぎる

・ムービーの最後に「この動画は悟空のきもちをイメージしたフィクションです。ただ“眠りに落ちてしまったことすら忘れてしまうほどの体験”という部分は真実です」と宣う。やってんな~。

・その後施術してくださる女性が来てこの後の案内をしてくれる。その案内の中でも「これから絶頂睡眠を体験していただきます」などと仰るので、大丈夫??本当にヘッドスパであってます??となってしまった。従業員に絶頂って言わせるな。

・施術室に通される。真っ暗だが沢山のピンライトがまた異世界感を演出している。ここまでやりきってくれると感心してしまう。とにかく演出を大事にしている。もちろんアンビエントなBGMが薄くかかっている。

・個室に案内されソファに横たわる。そのソファが雲のようにふっかふかで驚いた。更にこの上にふわふわのブランケットを掛けられるのでもう寝て下さいよろしくお願いしますと言われているようなものだ。これで寝られなかったらこちらが悪いのかも、とすら思わされる。

・顔に布を被せられ施術がスタートする。幸福な死後のようだ。オイルも水も一切使わずに指圧される。確かに気持ちが良い。ただこれで絶頂するのか…?ふーん…こんな感じね…などうとうとしながら体感30分くらい楽しんでいた。そろそろ半分くらいかな?と思っていたところで気付けのスプレーを頭皮に噴射され静かに仰天していたら終了を宣言された。

・えっ!?もう終わり!!?!?もしかしてこれが“眠りに落ちてしまったことすら忘れてしまうほどの体験”!!?!?!?!?環境や演出で時間感覚がわからなくなっているのも重なり、自分が寝てしまったのかすらわからなかった。いや、恐らく寝たのだろう。うん、寝たな。そう自分を納得させてしまう程の圧力をここまでに感じている。

・その後身なりを整えられる部屋でアンケートや次回予約を勧められ、終了する。ほえ~~

・これもはやエンターテイメントで、体験の全てが「さあツッコんでください!どうぞSNSでどうぞ!!!」の要素に溢れてて、現に私もレポートを書いてしまうくらいだ。予約が取りにくい凄いスパというブランディングから、実際のバラエティに富んだ体験含め、とっても上手で素晴らしいなと思った。

・いい体験したな~。という満足感で帰路に着いた。

おわり


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