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鉄道ファンがバス旅してみた

今回の記事はバスに興味が出てきた鉄道ファンがバス旅をするとどうなるのかというお話。私の最寄駅からは都営バスの梅70系統というバスが出ている。バスファン諸氏には有名かもしれないが、この梅70系統という系統は都営バスでは最長距離を走るものだ。普段見かけはするが、あまり乗らない都営バス。果たして乗車してみるとどんな感じなのだろうか。旅を進めながら書き散らした散文を寄せ集め、加筆修正し、本記事を作成した。そのため語調がそろっていない箇所があるかもしれない。

1本目 梅70系統 W-E404 (青梅) 花小金井北口行

2PG-LV290N3 W-E404 (青梅)

梅70系統に乗車する。車両は青梅支所所属のW-E404号車。青梅支所では初のフルカラーLED車なのだとか。
梅70系統は青梅街道を主に走行する都営バス最長距離の系統だ。都営バスの主要な路線網が存在する23区内から、孤立する青梅支所には都営バス最高標高のバス停があるなど個性豊かな路線が多く存在している。基本、統一運賃210円(例外の系統もある。それについては後述)を採用している都営バスだが、青梅支所管内に限り、対キロ制を導入しており、全線となる青梅車庫〜花小金井駅北口間を乗り通すと570円の運賃となる。
また、多摩地区の都営バスでは都営バス1日乗車券 (500円)を使用することはできない。そのため、都営バスのほか、都電や日暮里舎人ライナー、都営地下鉄が乗り放題となる、都営まるごときっぷ (700円)が必要となる。
なお、令和3年度の都営バス系統別収支によれば、損益額ベースでは1番赤字の系統がこの梅70系統である。

青梅駅からは私含めて3人乗車。同じく都営まるごときっぷ利用らしく、花小金井駅北口で一緒に下車した。6時3分、定刻通り青梅駅発車。青梅駅から新小平駅前までだいたい7人程度。窓側埋まらない程度。新小平駅前で多数乗降。しかし、席は埋まらず。意外と乗り通す人が多いのかもしれない。
昭和病院前からは下車の一方。花小金井駅に定刻より7-8分前後早着。採時バス停があまり無いのかもしれない。それともロケーションサービスでどうにかしているのか……。下車時に券売機故障発生。都営まるごときっぷは下車時に使用日を印字する必要がある。だが、治る見込みがないとのこと。仕方ないので次乗る時に記録つけて下さいとの事。壊れるんだあれ……。

小金井公園にあるC57 186号機を記録するために、当初の計画では小金井公園まで歩く予定だった。しかし、バスに乗った方が楽だし、時間もかからない……ということで西武バスに乗る計画を車内で立て直していた。しかし、西武バスは遅延しまくっている模様で乗車予定のバスが10分近く遅延。結局、小金井公園までは当初の予定通り歩くことに。ほぼ予定通りの時間に小金井公園に到着した。

寄り道1 小金井公園のC57 186号機とスハフ32 2146号車

C57 186号機とスハフ32 2146

保存されているC57 186号機及びスハフ32 2146を記録した。どうやら、手厚く保存されているようで、柵が大きめに張ってあり、近づけない。3月〜11月の午前10時以降なら近づけるようだ。

機関区札は「旭」

C57には旭川機関区の札が入っていた。最終検査表記は大宮工59-9との事なので昭和59年……。国鉄時代だ。調べてみると貨物ヤードが廃止された年だそうで、国鉄貨物輸送の大転換期の頃に検査を受けていたという事がわかる。

スハフ32 2146号車
所属表記は「西イイ」

客車には西イイの表記が。東京西鉄道管理局、飯田町客車区所属を表す表記となっている。つまり、中央本線の客車列車に使われていたのだろう。表記類が国鉄が用いていたフォントではないのが、残念ではあるが、保存されているだけでも大変ありがたい。

2本目 武15系統 A2-308 (滝山) 武蔵小金井駅行

相変わらず遅延してる西武バス。武21系統に乗車予定だったがそれより前を走る武15系統がちょうど良い時間だったので小金井公園西のバス停から乗車した。

2RG-LV290N3 A2-308 (滝山)

車両は滝山営業所所属のA2-308号車。新塗装を纏ったフルカラーLEDの西武バスだ。A2ということからわかるように、2022年に導入されたばかりの新しい車両。丁度いい時間とは言ってるものの、バス自体は定刻より3-4分遅れている様だ。まあ、私にとっては都合がいいので構わない。車内は混雑している。ああ、トイレに行きたい……!!小金井公園でもトイレは微妙に遠いし、時間はあまり無さそうだしで、モジモジしていた。そんなこんなで、武蔵小金井駅に到着。予定より早めに到着した。混雑しているため、降車に時間がかかったものの、問題はない。この旅は順調そのものだ。

鉄道1本目 中央快速線 E233系H53編成 快速 東京行

武蔵小金井駅から中央快速線に乗車。車両はE233系H53編成。まあ勝手知ったる中央線だ。なんのことは無い。混んでるかと思いきや、そこまででもない。頑張れば座れそうなくらいだ。明らかに加減速が滑らかで、鉄道のありがたみを実感している。感覚狂うなこれ。定刻で武蔵小金井駅を発車。休日運転の為、杉並三駅を飛ばす快速列車だが、ほぼ各駅停車なので、快速を名乗るのはやめて欲しい。とはいえ、武蔵小金井からだと案外スピーディー。中野で目の前の席が空いたのでしばし休憩。休憩も束の間、新宿で下車した。

事前にバス停は調査し、乗換のイメージトレーニングもしっかりした。計画は完璧……のはず新宿ダンジョンに迷いこむ。乗り換え時間は7分しかなく何とか地上に…と思っても、そこは新宿駅西口のターミナル。間違えれば離れ小島の都営バスや関東バス、京王バスのバス停が林立しているエリアに行ってしまう。乗るバスは宿74系統。36番乗り場だと言う。要は小田急百貨店前だ。そこに行けばいいと、地下通路をウロウロしていたが見つけられなかった。想定していた階段は封鎖されており、状況が刻々と変化している。それが新宿ダンジョンだ。こんな事なら、丸ノ内線の方に行ってから上がれば分かりやすかったのに……後悔していた。何とか丸ノ内線に向かう地下通路に入った目の前に小田急百貨店方向へ行ける階段を発見。ちょうどバスの目の前に出る階段だったようだ。目の前には乗車予定の宿74系統が停車している。発車時間までは余裕があるようで、私は、無事乗り換えを完了したのだった。ああ、焦った…!!!

3本目 宿78系統 C-H868 (新宿) 東京女子医大行

2PG-MP38FK C-H868 (新宿)

乗車したのは新宿営業所所属のC-H868号車だ。さあ、出発の時間になり、西武新宿駅方面へと北上。ガード下の信号待ちなどでちょこちょこ遅れている。日清食品前で8時58分発のバスに乗り換える予定だが間に合うのかと心配になりつつ、バスは順調に遅れていく。
さて、6分遅れだが、日清食品前から先は乗換予定の池86系統も一部、同じルートを通るようで、少なくとも今乗ってるバスより後ろを走っているようだ。
さて、8時57分日清食品前に到着。酔っぱらいなのか、電話してる人がめちゃうるさい。結局、乗り換え相手の池86系統も遅れているようだ。停留所のロケーションシステムを見るとすぐ来るとの事だがなかなかくる気配はない。
まあこの時間帯は遅れるのだろう。暇潰しにバス停の名前が日清食品前との事で日清食品はどれだと探してみる。周囲にあの赤い文字で日清とは書いていない。はてさてどこなのか。

日清食品は右の建物のようだ

と思うと目の前にあるシックな建物に日清食品の文字が。イカレたCMのイメージが強い日清食品なだけあり、なんだかイメージと違うなと感じた。

4本目 池86系統 T-A603 (早稲田) 池袋駅東口行

QPG-LV234L3 T-A603 (早稲田)

さて、3分遅れで池86系統はやってきた。車両は早稲田自動車営業所、所属のT-A603号車。

余談だが、実は書類上、青梅支所のバスも早稲田自動車営業所 所属となっている。というのも、多摩地区の振興を目的に昭和24年に荻窪駅~青梅車庫を結ぶ301系統が開設されたことから、多摩地区での都営バスの歴史が始まった。この301系統は数々のダイヤ改正を経て梅70系統となる。
301系統開設時は、青梅街道をひたすら走破する系統ゆえに、青梅街道沿いに営業所を置いていた堀ノ内自動車営業所青梅支所の管轄だった。都電14系統の廃止後に杉並電車営業所跡に営業所を移し、杉並自動車営業所に改称した。
しかし、2000年に、杉並自動車営業所は、早稲田自動車営業所傘下の杉並支所となった。この際、多摩地区の車両は、早稲田営業所青梅支所へと移管されたのだった。収支のよくない赤字路線ばかりを抱えた杉並支所はとバスに運行委託がなされ、凋落していく。しかし、品97系統をはじめとする、都心よりの系統を開設し、近年、その運行領域を広げている。2009年には小滝橋営業所傘下に変更され、現在もその姿を残している。

この裏で、梅70系統は運行区間を徐々に短縮され、23区内で運行されている都営バスとのつながりが絶たれていき、孤高の存在となったのである。こうして、23区内の系統とつながりを持たないにも関わらず、23区内にある営業所が運営する都営バスという構図が生まれたのだった。

ここでようやく都営丸ごとパスに日付が印字された。印字にめっちゃ時間かかるなこれ……。恐らく改札機よりも遅い。さっきのバスではパスを提示しても機械に通さなくていいみたいな感じだったので大困惑。もしかして、日付の印字がサングラスであんまり見えてないから印字なくても気が付かないのか……?だとすれば問題だが……。乗客はそこそこいる。とはいえ、西武バスが満員だったのでそれよりは立客がいないので少ない方だろう。どの程度遅れるだろうか。割と客の入れ替わりが激しい系統だ。ふと沿道に赤い立派な門が見えてきた。古風な装飾がされている。学習院女子大学の旧正門との事。入学試験も行われているようだ。学習院と言うと皇室御用達のイメージ。調べてみると元々、皇室の子女を通わせるために作られた模様。なるほど、だからあんなに立派なのかと納得した。池袋駅東口にはほぼ遅れなしで到着。順調に乗り継ぐ。

5本目 王40甲系統 N-G759 (北) 西新井駅行

2PG-MP38FK N-G759 (北)

少し歩いて王40甲系統に乗り換え。車両は北営業所所属のN-G759号車。なんだが座席の幅に余裕があるなんだこれ。王40系統は令和3年度の都営バス系統別収支では1番の収入を誇る路線だ。とはいえものすごく客が多いのかと言われるとそういう訳ではなさそうに見える。乗降はそこそこ多いものの、満員といったわけでは無さそうだ。ここで嬉しい情報が。どうやらこの後乗車する予定の里48-2系統に復刻塗装の車両が入っているようだ。果たして乗れるのだろうか。王子駅も近づくと都電が走っているのが見える。都電最後の生き残り、荒川線だ。

鉄道2本目 都電荒川線 8505号車 三ノ輪橋行

都電8500形 8505号車

荒川線はゆっくり走ったり加速したりを繰り返す。待つ人も居らず、降車ボタンも押されなければ通過。路面電車そのものだ。人は結構大胆に渡る。そこら辺はとてもバスに近い。でも加速は滑らか。バスと鉄道の間のような交通機関という印象を受ける。乗車したのは8505号車。さくらサク号とヘッドマークを掲げていた。受験合格祈願の車両らしい。この車両で荒川車庫前まで向かった。

寄り道2 都電ひろばの5501号と7504号

都電5500形 5501号
都電7500形 7504号

荒川車庫前に到着し、都電ひろばの車両を見学した。流麗な車体を持つPCCカーこと5501号と二灯ライトが特徴の7504号がお出迎え。レトロだ……!5501号は台車が見えないように開閉式のカバーがついており、その流麗な雰囲気を醸し出している。どうやらアメリカの電気鉄道経営者協議委員会によって開発された車両をライセンス生産したものとなっている。ライセンス料が高額なことや、保守、運用が他の車両と異なり乗務員・整備士共々から不評だった様子。それはそれとしてかっこいい。PCCカーは旧東側諸国のトラムとして有名なタトラ国営会社が開発したタトラT1型等の開発にも影響を及ぼしている。

鉄道3本目 都電荒川線 8908号車 三ノ輪橋行

都電8900形 8909号車

さて、都電ひろばの見学も終わり予定より1本早い電車に乗って熊野前へ。乗るのは新しそうな雰囲気の8908号車。特筆することも無く定刻通りに熊野前へ到着。

鉄道4本目 日暮里・舎人ライナー 330形39編成 見沼代親水公園行

日暮里・舎人ライナー 330形39編成

熊野前からは日暮里・舎人ライナーに乗車する。乗車したのは39編成。日暮里・舎人ライナーはゆりかもめやニューシャトルと同じような自動運転の新交通システムだ。これで扇大橋まで乗車する。扇大橋手前あたりはかなり高度を上げる。首都高速よりも高いところを通り高所恐怖症の私には辛い。ひいい…。順調に走り定刻で到着した。

6本目 里48-2系統 H-D917 (千住) 日暮里駅行

2DG-NB4X2BVJ H-D917 (千住)

さて熊野前に戻る。乗るのは里48-2系統。車両は千住営業所所属のH-D917号車。スウェーデンのスカニア社製、フルフラットバスだ。車内は落ち着いた色合いで、床が低いため天井が高く感じる。低床のため、車内空間を広く取れるような構造なのか他のバスには無い開放的な印象を受ける。この里48系統は営業係数ベースでは最も赤字の系統だ。とは言え乗客は多い。高齢者が多く乗車しているようだ。……もしかしたらシルバーパスでの乗車が多く、運賃収入に結び付いていないのか? 里48系統は日暮里・舎人ライナーに併走しており同じ都営交通同士で客を食いあってる印象がある。そのため、いくつかの派生系統を設けて、日暮里・舎人ライナーの駅と沿線から外れた地域を結ぶための系統となっているようだ。おそらく本数が少ないというのも災いして整備コストだけがかかり客数が相対的に数無くなるという現象が起こっているのかもしれない。どうやら、先述した復刻カラーの車両は日暮里駅前で止まっているらしい。里48系統は本数が少ないため、その間合いなのだろう。この後にも予定があるので、惜しいがそのままスルーとなる。バスは数分遅れているようだ。乗換の都電の時間が迫っていた。バスを降り急いで熊野前に向かう。

鉄道5本目 都電荒川線 7701号車 三ノ輪橋行

都電7700形 7701号車

ちょうどホームに着くと、古風な外装を施された7701号車がやってきた。車内のモケットもシックな赤地になっている。レトロに見えるこの車両も2016年導入と新しい車両だ。定刻で動いてくれるのでバスが少し遅れてもこの後に響かないのが大変ありがたい。定刻で終点の三ノ輪橋に到着。

三ノ輪橋駅降りると風情のある住宅街や商店の数々。さながら下町情緒溢れる土地だ。時間があればゆっくり探索したいなと脳内にメモをしながら大関横丁のバス停に向かった。

7本目 草64系統 P-Z517 (巣鴨) 浅草雷門前行

QPG-LV234L3 P-Z517 (巣鴨)

さて急いで来た、割には大関横丁に草64系統の姿は無い。遅れているのだろうか。数分遅れてやってきたのは巣鴨営業所所属のP-Z517号車だ。浅草方面に行くバスのせいなのか乗客が多い。これが遅延の原因か?なんだかめちゃくちゃ時間がかかる。各停留所停車&信号待ち多発に渋滞。ついに間に合わない案件発生か? うん。これは間に合わない。確実に。ということで予定変更。浅草雷門前で降りるつもりだったが、寄る場所を増やして二天門で下車する。

寄り道3 WINS浅草

さて、浅草寺の前をスルーして歩き向かったのはWINS浅草。少し賭けてやろうと思ったのだ。だが、財布に現金が入っていなかった!!! 何やってんだお前ぇ!! ってことで、何もせずそのまま浅草駅へ。何の意味もない!!

鉄道6本目 北総鉄道 9200系9201編成 特急 羽田空港第1・第2ターミナル行


北総鉄道 9200系 9201編成

北総鉄道9200系 9201Fで、新橋まで向かう。完全に予定が狂ってしまった新橋駅から出るとよくわからない出口から出てしまった。どうやら旧汐留貨物駅があった辺りに出てしまったようだ。わかりやすく言うなら、恩浜離宮恩賜庭園が在る辺りだ。現金を引き出したかった私は、郵便局を追い求めてGoogleMAP曰く営業中らしい銀座郵便局に向かった。

寄り道4 旧汐留貨物駅跡と銀座郵便局

旧東京市場支線の踏切跡地

到着したはいいもののATMはございませんとの文字。なんてこった。やってられんと、ここでバス旅破棄の可能性が浮上した。なお、銀座郵便局がある道は旧汐留貨物駅から東京市場駅へと向かう貨物支線を転用したものだ。現在は遺構のほとんどが撤去されここに巨大貨物駅とその支線が存在したことを示すものはほとんどない。ただ、踏切の警報機が銀座唯一の踏切として保存されている。この遺構はここを鮮魚専用貨物列車「とびうお号」などの名だたる貨物列車が行き交っていた、その時代を伝える唯一の語り部なのだ。どうでも良くなってしまい少し新橋を散策。

寄り道5  ゆりかもめ 汐留駅の保線車両

お?保線車両か?

すると、ゆりかもめの線路上にモーターカーが停車しているのを発見。汐留駅に留め置かれているようです。保車マニアとしては行かざるを得ない!

松山重車輌工業製造 軌道モーターカー

MJKこと松山重車輌工業製のモーターカーであることを確認。しかし、沿道や、駅からは銘板類などは確認できず、詳細は不明。保線車両データベースMCDBでも当該機を確認できなかったため、従来配備されていた堀川工機製の型式RD-H11C、製造番号2285を置き換えた新型車両と考えられる。

鉄道7本目 ゆりかもめ 7500系52編成 新橋行

ゆりかもめ 7500系 52編成

ということで汐留から新橋までゆりかもめに乗車し、保車を撮影。乗車した編成は7500系52編成。さて、新橋駅前まで戻ってきた。

寄り道6 ニュー新橋ビルとWINS汐留

私は、ニュー新橋ビルの麓にあるゆうちょ銀行でお金を下ろした。ついでにニュー新橋ビルも散策。昼食時という事もあり、館内は混雑。昼食をとるのは断念した。一応金券ショップも物色したがめぼしいものもなく撤退。
ニュー新橋ビルというとトイレにチップ制と書いてあり、入口に小銭を入れる箱が設置されている。バブルらしいあるいは欧米らしいのだが、果たしてどのくらいの割合の人が入れているのだろうか気になるところだ。

お洒落な外観が目を惹くWINS汐留

いざWINSへ!まだ行ったことのないWINS汐留へ向かった。と言っても、今日かけるのは東京11Rの馬券が欲しいからなのだ。
というのもスイスの時計メーカー、ロンジンが主催する2023ロンジンレーシングアワードセレモニーでベストレースに2023年の開催されたジャパンカップが選定された記念のレースが開催される。ということで、馬券にはどんな表記がされるのか気になったというもの。なお、正式な表記はジャパンカップ2023年ロンジンワールドベストレース受賞記念と言った長いもの。

WINS汐留は欧州風の内外装となっていた。どうやら、旧汐留貨物駅が撤去され、再開発を行う際に、他都市との差別化のために、欧州風の街並みにすることが決められたようだ。そして、イタリア風の建築を寄り集めた汐留イタリア街の開発計画が持ち上がった。そのため、当地に建設されたWINS汐留も豪華ないイタリア風の外観となり、汐留地区の景観に一役買っている。馬券を買わないにしても、その外観や内装を見るために訪れるだけでも十二分に楽しめる施設だと感じた。館内にはPRONTOなどもあり休憩にも最適だ。まぁ、近隣にお洒落な飲食店が多く存在するため、あまり行く人はいないのかもしれない……。とはいえ歩くだけで楽しい地区なのは事実だ。

購入した馬券 (外れた方)

結局、馬券の印字はJCベストレース記念となっていた。まぁ、妥当な略称か。無事、馬券を購入し、その足で山手・京浜東北・東海道本線沿いの道路をひた歩き、浜松町駅に到着した。
ここから、京浜東北線に乗り大井町駅を目指す。ようやくバス旅に戻ると言ったところだ。
なお、購入したJCベストレース記念の馬券は当たっていた。どっちが当たった時の為に、単勝で賭ける馬を変えて、2枚購入していたので無事払い戻しを受けることができた。やったね。

鉄道8本目 京浜東北線E233系133編成 快速磯子行

京浜東北線 E233系133編成

久々に公共交通に乗車。 京浜東北線 E233系 133編成で大井町駅に向かう。一応ここからは予定に戻すことが出来そうだ……。とはいえ、収益最大の路線、品99系統の乗車をカットしているため、完全に予定の全てを達成できるわけではない。まぁとにかく頑張って修正していこう。

8本目 井30系統 M2016 (大森) お台場循環

2KG-LV290N3 M2016 (大森)

大井町駅に到着。3月1日に廃止予定の京急バスの井30系統を撮影、乗車する。東京港トンネルを走行する京急バスの井30、森40系統だが、度々減便がなされ、ついに廃止となった。これら系統の廃止により京急バスはお台場地区から完全撤退となるようだ。乗客数は少なく本数もあまり多くないと言ったところ。1本逃すと40分以上待つこともざらだ。これは活用されないのも致し方なし……。元々は船の科学館などで行われた宇宙科学博覧会への臨時バスとして誕生した系統だ。奇しくも系統の廃止は、船の科学館本館の休館とほぼ同タイミングとなった。お台場地区の再編を表すような系統といえるのかもしれない。乗車するのは大森営業所所属のM2016号車だ。

お台場地区となると、どうしても東京ビッグサイトを思い浮かべてオタク心が騒ぐ。ああコミケに帰りたい!!

京急バス 井30系統 M2016(左)と後からやって来た都営バス 海01系統 J-H995 (右)。

さて、東京国際フェリーターミナル駅前のバス停で京急バス 井30系統を下車。後続には都営バス 海01系統 J-H995(有明)が続いている。お客を下ろし、直ぐに京急バスは前進……したが、直ぐに停車。都営バスがすかさず同じバス停に入り、客扱いを行う。客扱いを終えた都営バスは前に停車している京急バスを追い抜き、走り去って行った。

再びバス停に入るM2016号車

一方、京急バスは都営バスが出発したのを確認すると後退し、ふたたびバス停に停車。その間に複数のバスマニア?と思しき方々が井30系統の姿をカメラに収めていた。もちろん私も。

寄り道7 船の科学館本館と砕氷船 宗谷

船の科学館 本館

井30系統が出発すると私は1月28日に展示公開を終了した船の科学館の建物を撮影した。思ったよりもでかい…。本当は閉館前に行くつもりだったのだが予定が合わずそのまま…。正直後悔した。こんなに船っぽく作ってある建物もそうそうない。このまま殻を破って大海原に旅立ちそうなその壮大な出で立ちに圧倒されていた。さながら宇宙戦艦ヤマトのように。
ある程度、船の科学館 本館を撮影し、その脇に係留してある初代南極観測船 宗谷を見に行った。

PL107 砕氷船 宗谷

船内の見学は無料だそうで行きたかったのだが時間が無いため外観の撮影。
宗谷は、ソビエト連邦が日本の造船所に発注した耐氷構造貨物船だった。当時の名称は、 Волочаевец (ポロチャエベツ) 。しかし、起工1936年、竣工1938年という時勢を鑑みて、ソビエト連邦には引き渡されず、日本で商船 地領丸として就役した。その後は帝国海軍に接収され、特務艦 宗谷として運用され、太平洋の数多の戦場を駆け抜け、持ち前の幸運を遺憾なく発揮し、戦争終結まで生き抜いた。戦後は、海上保安庁に移管され、灯台補給船 そうや となった。そうや の転機は1955年に行われた第1回南極会議にて、日本が南極観測に名乗りを上げたことによって訪れる。戦時の運の良さや耐氷構造貨物船という出自を買われ、南極観測船への改造が決定し、ここに南極観測船 宗谷が誕生した。1956年11月8日、東京晴海埠頭から大観衆に見送られ、第1次南極観測隊を乗せた、南極観測船 宗谷は南極へと旅立った。
南極観測に参加を認められたとはいえ、国際的な日本の扱いは戦後という事もあり、戦犯国扱いそのものだ。日本に割り当てられた上陸地点は、オングル島プリンスハラルド海岸という接岸不能地域と呼ばれている地域だった。しかし、1957年1月24日に、同海岸に接岸した。同月29日、第1次南極観測隊が南極大陸公式上陸の偉業を成し遂げ、昭和基地が開設された。第1次観測隊を無事送り届けた、南極観測船 宗谷は1961年出発の第6次観測隊まで活躍。その後は大型巡視船 宗谷として活躍した。その歴史を詳細と語ればいくらでも語れる壮絶な歴史を持つ宗谷。調べてみるまではここまですごい船だとは思っていなかった……。初代南極観測船で凄い船なんだなぁっていう漠然とした感情だったものの歴史を知ると目の前の砕氷船に特別な感情が浮かんでくるものだ。

海上バス乗り場、今年度(掲載された2023年時点)の運行は終了だそうだ

さて長々宗谷の話をしてしまったが、宗谷の撮影を済ませた私は、少し、海上バス乗り場周辺を散策した。

Japan Coast Guard はやかぜ型巡視艇 1番艇はやかぜ (CL11)
荒廃したターミナル
青海コンテナ埠頭のガントリークレーンが立ち並ぶ

寂れたフェリーターミナルに小型の巡視艇といった、物寂しい雰囲気。辺りに人はほとんど居ない。奥には青海コンテナ埠頭のガントリークレーンが見えた。臨海地域というのはあまり人がいないものだが、それにしても物寂しい。ここから少し歩けばフジテレビやダイバーシティなど魅力的なお出かけスポットは沢山ある。それだけに取り残されてしまったこのターミナルには哀愁が漂っていた。さて、全く時間は足りないものの、乗る予定のバスが来てしまう。なので名残惜しくも撤退となる。

9本目 海01系統 J-B765 (有明) 門前仲町行

QDG-LV234L3 J-B765 (有明)

乗車するのは海01系統。有明営業所所属のJ-B765号車。少し遅れているようだが問題は無い。途中で都営の水素バスとすれ違った。有明一丁目バス停の近くにはIwataniの水素ステーションを発見。なるほど確かにここなら水素バスの燃料補給も用意か。と納得した。お台場地区はお台場レインボーバスという品川駅や田町駅からお台場を結ぶバスが走っており、都営バスとバス停を共有している箇所がある。そのため、前にそのバスがいると都営バスも詰まってしまうのだ。海01系統は、乗降も多く、なかなか収益の良さそうな路線という印象を受けた。さて終点の門前仲町に2,3分少々早く到着し、さらに乗り換えとなる。

10本目 都07系統 L-V389 (江東) 錦糸町駅行

LKG-MP37FKF L-V389 (江東)

乗車するのは都07系統。車両は江東営業所所属のL-V389号車だ。
本系統は、1972年に都電38系統が廃止され、それの代替バスとして開設された錦14系統ルーツに持つ。時は、昭和50年代頃(1975年頃)。都営バスは、渋滞等によるバスの定時制の低さや本数減少による利用客離れが加速していた。この事態を重く見た東京都交通局は、1978年、運輸省からの補助金を基に、都市新バスシステムの導入を開始した。都市新バスシステムとはバスロケーションシステムの先進的な導入や、バス専用レーン設定による定時制の確保、特別仕様の専用車両を投入するといった、バスに新たな価値を与え、利用客を呼び戻すための取り組みとなっていた。都市新バスシステムが導入された路線にはそれぞれ愛称が与えられ、投入される専用車両にもその愛称のヘッドマークが掲出されていた。これは、全8系統に導入された。1992年に錦14系統にも都市新バスシステム導入され、現在の系統名 都07系統に改称された。
都市新バスシステムが導入された系統は、現在では他の系統と車両を共通運用しているため、専用車両は存在しないが、系統の愛称として、その名を残している。なお、都市新バスシステムが導入された系統は都〜系統と呼ばれる。今回乗車する都07系統にはグリーンスターの愛称が付いている。都市新バスシステムは他の会社や他の都市でも導入されていったようだ。

さて、海01系統を降りたバス停から交差点を渡った先、すぐのバス停に都07系統が停車していた。どうやら予定より1本早いバスのようだ。後ろには研修中との張り紙がある。乗っても大丈夫なのかと若干困惑しつつも乗車。鉄道運転手の研修と同じように教官役の運転手が同乗していた。昨今、公共交通、特にバスの運転手は人手不足が叫ばれている。期待の新人運転手の運転で、東陽町駅へと向かった。そこそこの乗客がいる系統だ。錦糸町まで行く系統らしいがそこまで行く時間はない……ということで東陽町駅までの乗車だ。

ちょこちょこ、復刻塗装見られないのかとロケーションサービスで確認してみるものの、さっきまで運行していたはずが、運行が終わっていたり、さっきまで私が居たところに居たり、もう多分今日はひとつも見れないなと言った具合。残念……。学06系統にも入っていたのだが運用終了したようだ……。一体、いつになったら見れることやら…。

東陽町に到着しすぐに折り返しの都07系統に乗車する予定だったので、交差点を渡り反対方面に向かう。しかし、東陽町駅の交差点を渡るのに手間取り、都07系統のバスを1本逃してしまった……。のだが、計画をみる限りではそれでいいらしい。グッジョブ、計画組んだ時の私。さて15時40分。定刻通りバスが来た。

陽20系統 QPG-LV234L3 L-A655 (江東) 東陽町駅行

だが来たのは、陽20系統。なんじゃそりゃ……。どうやら東陽町駅前止まりのバスらしい。

亀21系統 QPG-LV234L3 L-Z521 (江東) 東陽町行

続けてバスが来るも、こちらは亀21系統。またもやここ止まり。都07系統はいつ来るのだろうか……。ロケーションサービスで確認すると、2つ前のバス停の先で2台が詰まっているらしい。

11本目 都07系統 L-Z522 (江東) 門前仲町行

QPG-LV234L3 L-Z522 (江東)

都07系統は8分遅れでやってきた。車両は江東営業所所属のL-Z522号車。帰りの門前仲町行はかなり人が多い。このせいで遅延していたのかもしれない。大江戸線に間に合うのかこれ……となりつつ急いで門前仲町到着。15時58分に到着。8分遅れのままといったところ。乗車予定の大江戸線の時間は16時3分。案の定、間に合わなかった。とはいえ次の列車が10分後ではなく5分後の16時8分らしい。大門で浅草線に乗り換える予定だった。その乗り換え時間は10分とのこと。つまり5分後の列車でも余裕で間に合うようだ。なら、お気楽にトイレ休憩ということで御手洗に。

鉄道9本目 都営大江戸線 12-000系 12-261編成 光が丘行

都営大江戸線 12-000系 12-261編成

16時8分発の都営12-000系 12-261Fに乗車した。しばしの休憩だ。定刻で大門に到着。乗り遅れないように急いで浅草線ホームに向かう。

鉄道10本目 都営浅草線 京急新1000系 1209編成 特急 京成高砂行

京浜急行電鉄 新1000形 1209編成

順調に乗換ができた。京急の新1000形1209Fに乗車。隣の新橋で降りる。
バス停近くの出口はA3出口との事で、A3出口を目指す。目の前にA3出口への階段が現れたが、封鎖されているではないか……!急いで第2候補だった、A2-4出口から脱出。目の前にいる渋谷駅行のバスに乗ろうとしたが、すんでの所で留まった。

都06系統 2PG-MP38FK B-G819 (渋谷) 渋谷駅行

系統番号は都06。行先は同じではあるものの、系統番号が違う。おそらく、経由が違うのだろう。ちなみに都06系統の愛称はグリーンエコーだ。経路をしっかりと理解していない、私が適当に判断して乗ったらまずいことになる、そう思い、私は、都01系統のバス停を探した。そして見つけそこに並んだ。しかし待てど暮らせど都01系統は姿を表さない。暇潰しにまた、ロケーションサービスで復刻塗装の位置を確認。すると、新橋駅付近にいるとの情報。さてどこの系統だ。こっちに来るのかとソワソワしていた。のだが。入った系統は業10系統。つまり業平橋、東京スカイツリー方面に向かう系統に入っていた。それも既に新橋駅を出ていたようで完全にぬか喜びさせられた。ことごとく復刻塗装に裏切られ何一つ見れずにこの旅は終わろうとしている。

12本目 都01系統 B-D311 (新宿) 渋谷駅行

2DG-LV290N2 B-D311 (新宿)

6分遅れで都01系統は、やって来た。渋谷営業所所属のB-D311号車だ。人が多い。お子様が大号泣&大絶叫でめちゃくちゃうるさい。イライラしつつもバスは進む。これまでにないほど、外国人が多い。見る限りフィリピン系と中国人系か? 六本木駅前辺を通るとたくさんの警官と警察のバスが3、4台いた。これがいつもの事なのか、それともデモ行進があったのかは分からないがなんだか物々しい雰囲気だった。渋谷駅手前での渋滞に巻き込まれ、次の乗換は間に合わなさそう……。

13本目 学03系統 B-A585 (渋谷) 日赤医療センター行

QPG-LV234L3 B-A585 (新宿)

さて案の定、間に合わない様子。仕方ないので乗車予定だった後発の学03系統に乗車する。学~系統は、沿線の学校に通学するために開設された系統だ。全部で7系統が設定され、運賃は180円と、通常のバスより低く設定されている。2022年4月に東大構内~上野公園間の学1系統、御茶ノ水駅前~東大構内間の学7系統は、それぞれ上01系統茶07系統へと、一般路線化された。そのため、通常運賃の220円となったそうだ。
さて、この学03系統は、沿線に実践女子大学、國學院大學、東京女学院、青山学院などが存在している。車両は渋谷営業所所属のB-A585号車。青山学院初等部前の停留所手前に差し掛かると、途端に狭い道へ突入。さっきまでの広い道はなんだったのか坂をグングン登り右へ左へ縦横無尽に走っている。なかなか面白い系統だ……。このまま坂の上の日赤病院センターへ向かう系統となっている。何もなさそうな東四丁目という停留所で皆様、下車していく。私もここで降りる計画だったのでここで下車。

14本目 学06系統 B-G826 (渋谷) 恵比寿駅前行

2PG-MP38FK B-G826 (渋谷)

この東四丁目停留所は渋谷駅発 日赤医療センター行の学03系統と恵比寿駅発 日赤医療センター行の学06系統が交わる分岐点となっている。道路を渡って、直ぐにある逆方面のバス停へと向かう。すると、まもなく、学06系統 恵比寿駅行がやってきた。なお、学06系統は都営バス最短距離の系統と言われている。車両は渋谷営業所所属のB-G826号車。恵比寿駅前には白いリムジンが止まっていた。リムジンバスではなくながーーーい車体、セレブ御用達のあのリムジンが居た。恵比寿と言うとガーデンプレイスなどオシャレな街のイメージがあるが、お金持ちが来る場所だったのか。或いはパリピの類かもしれない。

15本目 田87系統 B-F562 (渋谷) 渋谷駅前行

2PG-LV290N3 B-F562 (渋谷)

次のバス停の位置確認を忘れてかなりワタワタ。なんとか恵比寿駅を通り抜けて次のバスへ。また遅れているようだ。次に乗るのは田87系統。これで渋谷駅へと戻る。3分遅れとのことだが果たして。どうやらまた、2台連続で詰まってるご様子。早く来て欲しいな。6分遅れでやってきた。車両は渋谷営業所所属のB-F562号車。そこそこの乗車率。席が埋まるくらいだ。こちらも外国人の乗車が多い。意外だったのは浅草の系統に外国人が少なかった事だ。でもよく考えてみれば浅草に向かう系統に乗ってないのは当然だ。浅草駅には都営浅草線が通っている。羽田空港からも、成田空港からも乗り換え無しで来ることが出来る。そりゃあバスは使わないよなと納得。だが、渋谷や新橋あたりで多いようだ。山手線の線形的に遠回りに見えるからなのだろうか。それとも、バスじゃないと行けないようなホテルだったり、観光地に行くのだろうか?色々考えつつ渋谷駅に戻る。渋谷駅が近づくとイルミネーションが施された綺麗な並木が目に入る。美しさに見とれながら渋谷駅に到着だ。

今回の旅の終点・渋谷駅

さて、当初の計画によれば、ここから新宿にバスで向かおうと思ったのだが、都01系統の遅延が響いてしまい、ここで終了となった。ここからは山手線、中央線、と乗り継ぎ帰宅した。

まとめ (感想)

まず、感じたことは、私はまだまだ東京を知らないのだなということ。正直言って、浅草も何度も歩いたことがあるとはいえ、観光客の多い西側のエリアはあまり散策したことがなかった。正直、あそこで旅を打ち切って楽しむのもありだなという箇所がいくつもあった。三ノ輪橋や大関横丁周辺の下町情緒あふれるエリア、先述の東武浅草駅周辺以外の浅草エリア、汐留のイタリア街、大井町駅周辺や、東京国際フェリーターミナル周辺など未探索エリアがまだまだあるように感じられた。ここまで、バスに乗りまくるのは極端な例だが、鉄道では行きにくいところにも行けるのがバスの良いところである。それを最大限活用すれば、行きつくしたなと思ってもまだまだ面白いスポットが見つかるそんな感じがした。今回発見したゆっくり見たいスポットを訪れるところから始めてみたいと感じた。今後は、バスを積極的に活用することも視野に入れたいと感じるのだった。

最初、梅70系統に乗車しているときは加減速の揺れで辟易していたが、時間がたつにつれ、適応し、最終的には全く気にならなくなっていた。むしろ鉄道が揺れなさすぎなのだなという風に思うまでにはなってしまった。なかなか人間の適応能力も面白い。

本記事を書くのにあたって、都バス資料館様のサイトを大いに活用させていただいた。系統の歴史や、車両の所属変遷、型式の情報がまとまっており、都営バスについて少し詳しくなれたような気がした。都営バスもその地位が安泰ではなく、衰退期を経験したような、苦労ある交通機関なのだなということを知れた。また、不採算路線とそうでない路線でも、乗客数の極端な変化は感じられず、客が使うパスの問題であったりとか、本数少ないのにと運行コストは同じだけかかるなどの、単純な要因による不採算ではないという事がなんとなくでも理解できたのは大きい。都営バスは公営バスの中ではかなり洗練された部類なのかもしれない。京都市営バスとかを見ていると特にそう感じる。これからも、便利な都営バスによる、交通網が維持されることに期待したい。

利用した交通機関一覧

鉄道
JR東日本       5本 中央快速線・京浜東北線・山手線・
             中央快速線・青梅線
ゆりかもめ      1本 
都電荒川線      3本
日暮里・舎人ライナー 1本
都営地下鉄      3本 浅草線・大江戸線・浅草線

バス
西武バス 1本  武15系統
京急バス 1本  井30系統
都営バス 13本  梅70系統・宿78系統・池86系統・王40甲系統・
        里48-2系統・草64系統・海01系統・都07系統・都07系統・
        都01系統・学03系統・学06系統・田87系統


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