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ローグライクハーフシナリオ「ゴブリン・ゴブリン」


本シナリオを遊ぶための作品は下記になります。

「ローグライクハーフ」1stシナリオ『黄昏の騎士』 /FT書房 作:杉本=ヨハネ 監修:紫隠ねこ(発売前公開版)

「ローグライクハーフ」基本ルール入手先URL ftbooks.booth.pm/items/4671946

本シナリオは、下記の作者によって、下記を想定して作成されています。
・作者:Kaffa
・作成日:2023/5/31 V1.0

・プレイヤー(人数):1~2人
・プレイ時間(分):20~40分
・対象年齢(歳):10~99歳
・ゲームマスター:不要

・ジャンル:ファンタジー
・レベル:ビギナー
・難易度:Easy
・形式:シナリオ
・世界:共通世界(アランツァ)

1:背景

物語は、ベイルフィールドという小さな辺境の街から始まります。ベイルフィールドは世界の端に位置しているような、自然豊かで静かな街で、農業や狩猟を生業とする人々が暮らしていました。しかし最近、街を取り巻く森から出てくるゴブリンたちが増え、街の平和が脅かされています。
ゴブリンたちは通常、森の奥深くに住みつつも、人間たちとは距離を保っています。しかし、なぜか彼らの行動パターンが変わり、街に頻繁に現れ、家畜を盗み、畑を荒らし、人々を脅かすようになりました。現在、街の人々は明確な恐怖を覚えています。
ベイルフィールドの町長、ハロルド・ベイリーは、この問題を解決するために冒険者たちを雇うことに決めました。
そして冒険が始まります。

2:プロローグ

静かな朝、ベイルフィールドの街に新たな風が吹き始めました。町長ハロルド・ベイリーは、街の中心広場に呼びつけた冒険者たちに向けて語りかけます。
「私の街は、ゴブリンの出没に悩まされている。」彼の声は堅く、深刻な状況を暗に仄めかしています。「これまでにない状況だ。ゴブリンたちが何故攻撃的になったのか調査し、二度とこの街にあらわれないようにしてほしい。」「この問題を解決した者には、、、金貨30枚を支払おう。たかがゴブリンだ、悪くない話だろう?」
冒険者たちは町長の言葉を受け入れ、目の前の任務に挑むことを決めます。一行はゴブリンの潜む森へと足を進めることにしました。
彼らが街を離れると、ベイルフィールドは朝の静けさを取り戻します。しかし、冒険者たちの行動一つで、街の運命が大きく動くことを、街の人々はおろか冒険者達もまだ知りません。

3:冒険とゲームの勝利

このゲームの勝利とは、シナリオにおける使命を達成することです。『ゴブリン・ゴブリン』では、ゴブリンの脅威を取り除いて、ベイルフィールドの街に平和をもたらすことが使命です。 『ゴブリン・ゴブリン』は3回までの冒険を遊べるようにデザインされています。1回の「冒険」はゴブリンの洞窟に1回潜って帰ってくる(かゲームオーバーになる)ことを指します。

4:ゲームの終了(冒険の成功と失敗) 

主人公が1人死亡したら、冒険は失敗で終了します。最終イベントを終えた場合にも、ゲームは終了です。そのときに条件を満たしていれば、冒険は成功に終わります。 冒険が成功した場合、主人公はそれぞれ1経験点を獲得します。冒険に失敗した場合には、これを得ることができません。死亡していない主人公は、改めて冒険に出ることができます。 

5:繰り返し遊ぶ

『ゴブリン・ゴブリン』は、同じキャラクターで複数回遊ぶことができるゲームです。ただし、1人の主人公が挑戦できる回数には上限があります。d66マップの場合には、同じ主人公で挑戦できる回数は3回までです。別の主人公に変更した場合には、この回数はリセットされます。 あまりないことですが、2回目以降(おそらくは3回目)の冒険ですべてのマップタイルがめくられて、次にめくるマップタイルがなくなってしまった場合、その冒険中に登場していないマップタイルをリセットして、次以降で再登場させてください。 

6:『手がかり』について(『ゴブリン・ゴブリン』の場合) 

『ゴブリン・ゴブリン』では、手がかりはマップタイルをめくる際に消費して使用します。そのさいに振るサイコロの十の位は1に固定されます。また、手がかりは所持品として扱われず、持ち物上限を圧迫しません。 

7:マップ表(d66)

出目の十の位が1......空き部屋(隠された何か)
出目の十の位が2......中立または友好的な弱いクリーチャー
出目の十の位が3......イベント
出目の十の位が4......トラップ
出目の十の位が5......弱いクリーチャー
出目の十の位が6......強いクリーチャー 
※11以降を参照してください。

8:一本道モード

一本道モードでは、あなたは分岐を気にすることなく、d66によってマップを決定していきま す。このモードでは、あなたはマップタイルを一定枚数めくることで次のイベントへと進みます。 『ゴブリン・ゴブリン』では、1枚目から4枚目のタイルをめくり、マップタイルに付随するできごとを体験した後に、5枚目の中間イベントのタイル(固定)に進みます。そこから先のマップタイルでは最終イベントが登場する確率が上がっていきます。d66の出目によって、通常のマップタイルの 代わりに最終イベントが出現します。次の表を参照してください。 
・6枚目......出目が11~16なら最終イベントが出現
・7枚目......出目が11~26なら最終イベントが出現
・8枚目......出目が11~36なら最終イベントが出現
・9枚目......出目が11~46なら最終イベントが出現
・10枚目......出目が11~56なら最終イベントが出現
・11枚目......必ず最終イベントが出現
一本道モードで遊ぶ場合、基本ルールの「42:逃走」を行なったさいには、めくったマップ タイルは枚数にカウントしません。主人公たちはその部屋には進まず、ひとつ手前の部屋に戻り、 別の扉を開けたことになります。プレイヤーは改めてマップタイルをめくり、別の部屋へと進んで ください。 
※ゴブリン・ゴブリンは一本道モード専用のシナリオです。
※中間イベントおよび最終イベントでは、逃走を行うことができません。 

9:宝物表(Treasure Table)

○宝物表(Treasure Table)≪1d6で決定≫
出目【1以下】金貨1枚
出目【2】1d3枚の金貨
出目【3】2d3枚の金貨(下限は金貨2枚)
出目【4】1個のアクセサリー(1d6×1d3枚の金貨と同等の価値)
出目【5】1個の宝石・小(1d3×5枚の金貨と同等の価値。下限は金貨7枚の価値)
出目【6】1個の宝石・大(2d3×5枚の金貨と同等の価値。下限は金貨15枚の価値)
出目【7以上】 【魔法の宝物表】でダイスロールを行う。 

●魔法の宝物表(Magic Treasure Table)≪1d6で決定≫
出目【1】『炎の指輪(Ring of Flames)』
この指輪は、一度きりしか使えませんが、1D3体の敵に1点のダメージを与えます。使用後は魔力を失い崩れ去ります。
</>古の魔術師の一派が炎の力を制御するために作った指輪。しかし、その力はほとんど失われている。</>

出目【2】『風読みの羽飾り(Feather of Wind Reading)』
この羽飾りを使用した者は、風の流れを読むことができ、風向きによる影響を受けません。これにより、射撃攻撃の命中率が+1増加します。この効果は射撃ロール後でも使用できますが、3回使用すると魔力を失い崩れ去ります。

出目【3】『月光のアミュレット(Amulet of Moonlight)』
このアミュレットを使用した者は、暗闇の中でも視覚を保つことができます。これにより、使用者本人の視界が悪い環境における全ての行動のペナルティを無効化します。手に持つ必要もありません。1回の冒険で1度使用できますが、3タイルパネルの間しか持たず、従者には効果がないため使い所に悩む品物です。

出目【4】『ゴブリンの石板(Tablet of Goblin Tongue)』
この古代の石板には魔力でゴブリン語が刻まれています。石板を持つ者は、ゴブリン語を理解する能力を得ます。これにより、ゴブリンと名のつく弱いクリーチャーの反応表確認時に、出目を-1または+1することができます(出目に修正を加えないことも可能です)。

出目【5】『反重力のブーツ(Boots of Antigravity)』
このブーツを装備した者は、落下した際に地面に叩きつけられることがありません。具体的には、落とし穴のトラップに落ちた際に、3回まで判定に失敗しなかったかのようにダメージを防ぐことができます。ただし、落とし穴の底に棘や槍などが生えている描写がある場合は、1回分の魔力を失った上に、通常通りのダメージを受けます。3回の魔力を使い切ると、少し変わったデザインの普通のブーツとなります。落とし穴以外の脅威でのダメージ軽減ができるかどうかは、GMの判断に委ねてください。

出目【6】『治癒の水晶(Crystal of Healing)』
この水晶は、1D3の体力を回復する魔力を持っています。3回使用後は魔力が尽き、ただの水晶となります。ただの水晶となった後は残念ながら値段がつきません。

10:隠された何か表(Secret Gear Table)

森の中には、怪しい場所がいくつかあります。ここで【器用ロール】 に成功すると、【隠された何か】を発見します(目標値:4)。各主人公が一度ずつ挑戦可能です。

○出目11
『古い絵画(Old Painting)』
【器用ロール】(目標値:4)に成功すると、以下を発見します。各主人公が一度ずつ挑戦可能です。 
木々に半ば埋もれる形で、黄色っぽい紙に描かれた古い絵画が見つかります。具体的な描写はほとんど消え去っていますが、多分山や森を描いた風景画でしょう。これがここにある理由は不明ですが、珍しい発見かもしれません。街に持ち帰ることができれば金貨10枚で売ることができますが、持ち歩く場合は、かさばるため装備品2個として扱います。また、持ち歩いているキャラクターが火による攻撃を受けた場合は、燃えて無くなってしまいます。

○出目12
『失われた手紙(Lost Letter)』
【器用ロール】(目標値:4)に成功すると、以下を発見します。各主人公が一度ずつ挑戦可能です。
茂みの中から、ぼろぼろの手紙を見つけました。文字はやや褪色しており、内容も一部分が欠けていますが、それでも読める範囲からは、かつての冒険者が大事な情報を伝えるために書いた手紙であることがわかります。どうやらゴブリンはこの森の中に駐屯地を築いているようです。この手紙を一度でも読んだことがあれば、中間イベント時に【器用ロール】なしで先制攻撃をかけることができます。

○出目13
『幸運のお守り(Lucky Charm)』
【器用ロール】(目標値:4)に成功すると、以下を発見します。各主人公が一度ずつ挑戦可能です。
一本の木の下に小さな袋が置かれているのを見つけます。袋の中には古びたお守りが入っており、持ち主に小さな幸運をもたらしてくれます。このお守りを持っていれば、この森の中にいる間【幸運ロール】に+1のボーナスを得ることができます。

○出目14
『古代の地図(Ancient Map)』
【器用ロール】(目標値:4)に成功すると、以下を発見します。各主人公が一度ずつ挑戦可能です。
地面に埋もれたような形で、古びた地図を見つけました。この地図は遥か昔に描かれたもので、現在の地形とは微妙に異なっていますが、特定の場所に隠された秘宝の場所が記されています。この地図を一度でも読んだことがあれば、この森で起こる最終イベントでの【宝物ロール】に+1のボーナスを得ることができます。

○出目15
『妖精のお菓子(Fairy Sweet)』
【器用ロール】(目標値:4)に成功すると、以下を発見します。各主人公が一度ずつ挑戦可能です。
小さな妖精のような生き物がお菓子を手渡してくれました。このお菓子は特別な味わいがあり、食べると魔術点が回復する効果があります。お菓子を食べることで、魔術点を1点だけ回復できます。なお、1日後には崩れ去ってしまうため他の冒険に持ち越すことはできません。

○出目16
『古代の遺物(Ancient Relic)』
【器用ロール】(目標値:4)に成功すると、以下を発見します。各主人公が一度ずつ挑戦可能です。
木の根元に埋もれたような形で、謎めいた古代の遺物を発見しました。この遺物は、かつて栄華を極めた文明の名残りですが、すでに力は失われています。街へ持ち帰ることで、骨董品として金貨15枚で売ることができます。

11:◇中立または友好的な弱いクリーチャー表

◇出目21
『森の精霊(Forest Sprite)』出現数:2d3 レベル:2 宝物:なし ≪反応表≫ 1は【歓待】 2~4は【友好的】 5~6は【逃走】 タグ:少数種族
森の精霊たちはゴブリンの潜む森に住んでいます。人間に対しては基本的に友好的ですが、驚かせてしまうと逃げてしまいます。精霊と呼ばれていますが、本来アランツァで呼称されている精霊とは異なる少数種族で、わずかながら意思疎通ができます。
反応表の結果が【友好的】だった場合、森の精霊はプレイヤーに対して森の安全な通り道を教えてくれます。次のマップタイルをめくる際に十の位が5か6であれば、それ以外の数字が出るまで何度でも振り直すことができます。

ここには【水場】があります。何らかの理由で身体を洗う必要がある場合、ここを利用することができます。

◇出目22
『迷子のフェアリー(Lost Fairy)』出現数:1 レベル:1 宝物:なし ≪反応表≫ 1~3は【友好的】4~6は【逃走】 タグ:少数種族
迷子のフェアリーは森で迷い、彼女のコミュニティに帰る方法を見つけるのに助けが必要です。
主人公はそれぞれ達成値4の【器用ロール】または【幸運ロール】を1度だけ試すことができます。
成功した場合、フェアリーは群れに帰ることができ、感謝の印としてプレイヤーにフェアリーダストを渡します。このダストは一度だけ使うことができ、致命的なダメージを受けた際に瞬時に体を癒し、生命点を1まで戻します。

◇出目23
『ゴブリンの長老(Goblin Elder)』出現数:1 レベル:4 宝物:修正+1 ≪反応表≫ 1~2は【中立】3~6は【ワイロ】 タグ:悪の種族
ゴブリンの長老は、ゴブリンの部族の知識と経験を持つ賢者であり、過去彼のリーダーシップにより部族は団結していました。反応表が【ワイロ】の場合、ゴブリンの長老はプレイヤーに部族の安全や繁栄を約束するための「贈り物」を要求します。これは、食べ物、武器、道具、または魔法のアイテムなど、部族が利用できるものであればなんでも構いません。【ワイロ】を送った場合、ゴブリンの長老はゴブリン達が謎の魔術師に扇動されていることと、魔術師の指示で戦車を建造していることを教えてくれます。また、以後ゴブリンの駐屯地の反応はどの出目が出ても【中立】となります。
</>ゴブリンの長老は、自身の部族を愛し、その繁栄を第一に考えています。彼と遭遇したプレイヤーたちは、一見単純で野蛮に見えるかもしれないゴブリンたちにも、彼らなりの価値観と誇りがあることを理解するでしょう。また、彼らと交渉することで、プレイヤーはゴブリンたちと共存する道を見つけることができるかもしれません。</>

ここには【水場】があります。何らかの理由で身体を洗う必要がある場合、ここを利用することができます。

◇出目24
『ゴブリンの狩人(Goblin Hunter)』出現数:1 レベル:5 宝物:なし ≪反応表≫ 1は【友好的】 2~3は【中立】 4~5は【劣勢であれば逃走】 6は【情報】 タグ:悪の種族
このゴブリンは、森の生態系と平和に共存しています。彼らは食料を獲得するため、また他のクリーチャーから身を守るために狩猟の技術を磨いてきました。反応表の結果が【情報】の場合、彼らはプレイヤーに森のゴブリン戦車の配置について教えてくれます。これは手がかりの入手として扱ってください。
手がかりはマップタイルをめくる際に消費して使用します。そのさいに振るサイコロの十の位は1に固定されます。また、手がかりは所持品として扱われず、持ち物上限を圧迫しません。 
</>ゴブリンの狩人は、狩猟と森での生活に必要な知識を駆使して、森の中で生きていきます。彼らは自然と調和して生活しており、攻撃的な行動をとることはほとんどありません。</>

ここには【水場】があります。何らかの理由で身体を洗う必要がある場合、ここを利用することができます。

◇出目25
『ゴブリンの修行僧(Goblin Monk)』出現数:1d3 レベル:4 宝物:なし ≪反応表≫ 1~2は【友好的】 3~4は【中立】 5~6は【情報】 タグ:悪の種族
ゴブリンの修行僧は、非暴力と自己研鑽を誓うゴブリンです。彼らは修練と瞑想を通じて、自己の内面を高めています。反応表の結果が【情報】の場合、彼らは冒険者達に森の安全なルートについて教えてくれます。次のマップタイルをめくる際に十の位が5か6であれば、それ以外の数字が出るまで何度でも振り直すことができます。

◇出目26
『エルフの隠者(Elven Hermit)』出現数:1 レベル:6 宝物:修正+2 ≪反応表≫ 1~2は【友好的】 3~6は【中立】 タグ:善の種族
エルフの隠者はこの森の奥深くに住む孤独な存在です。普段は人々から遠ざかって暮らしていますが、何らかの理由でエルフの隠者のもとを訪れる者があれば、それなりの対応をします。長い年月を生きるエルフ特有の知識や魔法を持っており、その知識は広範でかつ深いものです。
どの反応でも、この森について問い掛ければ答えてくれます。エルフの隠者は、この森にリリス・ブラックソロウという強力な魔術師がやってきたこと、ゴブリン達を使役していることを語り、冒険者達に街へ戻るよう促してきます。
</>エルフの隠者の住む場所は、森の中でも特に美しい場所であり、自然と一体になっています。森の生物たちからは敬意を払われ、またエルフの隠者自身も森の生命を深く尊重しています。遭遇した冒険者達は、彼の存在から森の奥深さやエルフの智慧を感じ取ることでしょう。</>

ここには【水場】があります。何らかの理由で身体を洗う必要がある場合、ここを利用することができます。

12:□イベント表

□出目31
『不思議な光(Faint Glow)』
森の中で不思議な光が輝いています。冒険者達は好奇心からその光を追いかけることに決めました。光の源まで辿り着くと、謎めいたクリスタルがありますが、触れると不思議な力が宿ります。冒険者達の中から一人を選んで、そのキャラクターが次の1回の【判定ロール】に+2のボーナスを得ます。

□出目32
『忘れ去られた神殿(Forgotten Temple)』
深い森の奥に忘れ去られた神殿が現れました。その神殿は古代の神を祀っており、冒険者達は畏敬の念を抱きます。半ば崩れているため神殿の中に入ることはできませんが、その周囲で過ごすことで、従者も含む冒険者達全員の運気が高まります。この森にいる間の【幸運ロール】に+1のボーナスを得ます。

□出目33
『罠にかかった子狐(Trapped Fox Cub)』
森の中で罠にかかった子狐を見つけました。子狐は泣いており、助けを求めています。目標値4の【器用ロール】を行い、成功すると子狐を救うことができ、森の精霊からの恩恵を受けます。冒険者達は次のエンカウント時に自動的に先制攻撃を行うことができます。

□出目34
『幻影の花(Phantom Blossom)』
森の中に現れる幻影の花だ。触れると元から何もなかったかのように消えてしまいます。この花は魔力を帯びており、触れることで一時的な強化効果を得ることができます。冒険者達は一人を選んで、この冒険の間中、そのキャラクターの最大体力値と現在体力値にそれぞれ+1のボーナスを加えます。

□出目35
『古代の碑文(Ancient Inscriptions)』
森の中に古代の碑文が刻まれた石碑を見つけました。碑文の文字は消えかけていますが、魔法の知識があればある程度解読することができそうです。魔術点を持つキャラクターがいれば、碑文を解読することができます。解読することができれば、碑文が古代の呪文であり、特定の魔法の効果を引き出すことができることに気付きます。
パーティは解読した呪文を使って、この森の中に限り、ウィル・ウォー・ウィスプを召喚することができます。ウィル・ウォー・ウィスプはランタンの代わりとなり、水などをかけられても消えることはありません。

□出目36
『静かな泉(Quiet Spring)』
森の中に静かな泉を見つけました。泉の周りは穏やかな雰囲気に包まれており、パーティは心身を癒すことができます。ここで少し休むのであれば、パーティ全員の体力点を2点回復させることができます。

ここには【水場】があります。何らかの理由で身体を洗う必要がある場合、ここを利用することができます。

13:■ トラップ表

■出目41
『落とし穴(Pitfall Trap)』 難易度:3 対象:ランダムに1人
道の先に隠された落とし穴があります。冒険者達は気をつけて進まなければなりません。対象のキャラクターは【器用ロール】を行います(目標値:3)。判定に失敗すると落とし穴に落ち、生命点に1点のダメージを受けます。落とし穴を回避できた場合は無事に進むことができます。

■出目42
『毒ガスのトラップ(Poison Gas Trap)』 難易度:4 対象:1D3人(プレイヤーが選択)
岩の隙間から毒ガスが噴き出してきました。冒険者達はガスを避けなければなりません。対象のキャラクターは【生命ロール】を行います(目標値:4)。判定に失敗したキャラクターは毒ガスを吸い込み、次の戦闘で「攻撃ロール」に-1のペナルティを受けます。

■出目43
『落石の罠(Falling Rocks Trap)』 難易度:2 対象:1D3人(プレイヤーが選択)
一本道の上から大きな岩が転がり落ちてきました。冒険者達は素早く身をかわす必要があります。対象のキャラクターは【器用ロール】を行います(目標値:2)。判定に失敗すると岩に当たり、生命点に1点のダメージを受けます。

■出目44
『絡みつく蜘蛛の糸(Tangling Spider Silk)』 難易度:3 対象:1D3人(プレイヤーが選択)
進む先には蜘蛛の糸が絡みついており、注意深く通り抜けなければなりません。対象のキャラクターは【器用ロール】を行います(目標値:3)。判定に失敗したキャラクターはしばらくの間蜘蛛の糸が取れずに、身動きができなくなります。絡まったキャラクターは置いていくしかありません(幸いなことにすでに蜘蛛はおらず、置いていった場合は、冒険終了後に街で合流できます)。もし、彼らが脱出するのを待つなら、森は夜になってしまい、以後ランタンが必要となります。

■出目45
『毒針の罠(Poison Needle Trap)』 難易度:3 対象:ランダムに1人
仕掛けられた毒針の罠が発動しました。対象のキャラクターは【幸運ロール】を行います(目標値:4)。判定に失敗したキャラクターは毒針に刺され、生命点に1点のダメージを受けます。

■出目46 『鳴子の罠(a clapper)』 難易度:4 対象:ランダムに1人
足を踏み出そうとした先に、鳴子が仕掛けられています。罠を作動させると鳴り響き、周囲のモンスターを呼び寄せてしまいます。
対象のキャラクターは【器用ロール】を行います(目標値:4)。 判定に失敗した場合は1d6を振ります。出目が5以下のときに弱いクリーチャーが(おそらく)登場します。次のd66の十の位は5になります。

14:◇弱いクリーチャー表

◇出目51
『ゴブリンの斥候(Goblin Scout)』出現数:1d3+1 レベル:3 宝物:通常 ≪反応表≫ 1~3は【逃走】 4-6は【敵対的】 タグ:悪の種族
ゴブリンの斥候は、敵の動きを偵察する役割を担っています。彼らは小さなグループで行動し、まれに冒険者に対して奇襲攻撃を仕掛けてきます。
遭遇した際は1d6を振ること。 出目が2以下であれば、ゴブリンの斥候は『スリング』による【不意打ち】を行います。スリングに対する防御ロールには+1の修正を足してください。その場合は、 反応表を行うことはできません。
この攻撃の次のラウンドでは、このクリーチャーは武器を持ち替えるため攻撃を行いません。

◇出目52
『ゴブリンの愚連隊(Goblin Fools)』出現数:2d6+2 レベル:3 宝物:なし ≪反応表≫ 1〜3は【友好的】 4〜5は【ワイロ】 6は【情報】 タグ:悪の種族
奇声とともに森を駆け巡る、ゴブリンの愚連隊。彼らは戦略も何もあったものではなく、ただ思いつくままに行動してしまいます。また、その行動は常に混乱を招きます。
ゴブリンの愚連隊はいつでもどこでも遊び心満載であり、現在の森の危険を理解していないのか、あるいは理解していても気にしていないのか、彼らは日々を楽しく過ごしています。盗賊のように物を盗む能力はないが、彼らの笑い声は森全体を明るくします。
反応表の結果が【ワイロ】だった場合、ゴブリンの愚連隊は冒険者たちに遊びの仲間になることを要求してきます。それは物質的な支払いではなく、一緒に遊ぶこと、冗談を言うこと、あるいは彼らの好きな歌を歌うことなど、彼らの求める「遊び」はさまざまです。結果として夜まで共に遊ぶこととなり、以後ランタンが必要になります。
反応表の結果が【情報】だった場合、ゴブリンの愚連隊はたまたま知っている宝物のありかを教えてくれます。その場合、次のd66の十の位は6になります。

◇出目53
『ゴブリンの戦士(Goblin Warrior)』出現数:1d6+1 レベル:4 宝物:通常 ≪反応表≫ 1は【中立】 2~6は【敵対的】 タグ:悪の種族
ゴブリンの戦士はゴブリン達の中で最も戦闘に長けた存在です。彼らは武器や盾を手に取り、勇猛な戦士として冒険者に立ち向かいます。ゴブリンの戦士は数の利を活かして群れで襲い掛かり、冒険者にとって手強い相手となるでしょう。

◇出目54
『ゴブリンの射手(Goblin Archer)』出現数:1d3+2 レベル:3 宝物:通常 ≪反応表≫ 1は【中立】 2~6は【敵対的】 タグ:悪の種族
ゴブリンの矢手はゴブリンの中でも射撃に長けた存在です。彼らは弓やクロスボウを扱い、遠距離から冒険者に矢を放ちます。この攻撃の次のラウンドでは、このクリーチャーは武器を持ち替えるため攻撃を行いません。

◇出目55
『ゴブリンの呪術師(Goblin Shaman)』出現数:1 レベル:4 宝物:修正+1 ≪反応表≫ 1は【中立】 2~6は【敵対的】 タグ:悪の種族
ゴブリンの呪術師は2点の魔術点を持ち、優先的に魔法を使ってきます。
主人公を狙って【氷槍】の呪文を使います。主人公は【魔法ロール】を行い、ゴブリンの呪術師のレベル(4)以上を出せなければ2点のダメージを受けます。 ゴブリンの呪術師は魔術点が切れると杖で戦います。これは軽い武器であるため、【防御ロール】に+1点の修正がつきます。

◇出目56
『ゴブリンの戦闘犬(Goblin War Hound)』出現数:1d6+1 レベル:4 宝物:なし ≪反応表≫ 1~6は【敵対的】 タグ:動物
ゴブリンの戦闘犬はゴブリンによって飼育された凶暴な犬の群れです。彼らは鋭い牙と俊敏な動きで敵に襲い掛かります。

15:◆強いクリーチャー表

◇出目61
『森の親分(Goblin King of the Woods)』レベル:4 生命点:4 攻撃回数:1 宝物:修正+1 ≪反応表≫ 1は【ワイロ】2-6は【敵対的】 タグ:悪の種族
このゴブリンの親分は、次期族長として森のゴブリン族をまとめ上げる力を持った存在です。
彼と遭遇した場合、彼は1d6+2体のゴブリン(レベル3の「弱いクリーチャー」)を引き連れています。親分が倒されると、残りのゴブリンたちは統制を失い、逃げていきます。
森の親分は冒険者達に自分の自尊心を満たすための「贈り物」を要求します。これは、食べ物、武器、道具、または魔法のアイテムなど、なんでも構いません。【ワイロ】を送った場合、森の親分はゴブリン達が謎の魔術師に扇動されていることと、魔術師の指示で戦車を建造していることを教えてくれます。また、以後ゴブリンの駐屯地の反応はどの出目が出ても【中立】となります。
</>「ゴブリンの王に挑むなんて、お前たち、命知らずだな!」親分の声が森全体に響き渡ります。</>

◇出目62
『丘巨人(Hill Giant)』レベル:5 生命点:6 攻撃回数:1 宝物:修正+2 ≪反応表≫ 1は【ワイロ】(食料2個 or 金貨20枚) 2-3は【敵対的】4~6は 4-6は【死ぬまで戦う】 タグ:人間型
丘巨人は、彼の領域である丘を侵害する者を無慈悲に叩き潰す巨大なクリーチャーです。
丘巨人と遭遇した場合、彼はまずパーティーを見つめ、その行動を判断します。攻撃的な行動を取る者には、即座に反撃します。
</>「おでの怒りを味わえ!」巨人の唸り声が周囲に響き渡ります。</>

◇出目63
『森のトロル(Forest Troll)』レベル:4 生命点:5 攻撃回数:1 宝物:通常 ≪反応表≫ 1は【ワイロ】(食料2個 or 金貨20枚) 2-3は【敵対的】4~6は 4-6は【死ぬまで戦う】 タグ:人間型
森のトロルは森の中で暮らす大きく、筋骨逞しいクリーチャーであり、その凶暴性で知られています。彼らは独特の回復力を持っており、毎ターン終了時に生命点を1点回復します。
森のトロルと遭遇した場合、彼は脅威と判断すれば即座に攻撃します。森の中でもトロルは特に手ごわい相手です。
</>「GRYYYYUUUUUU」トロルの低い咆哮が森全体に響き渡ります。</>

◇出目64
『グリズリー '赤目'(Grizzly 'Redeye')』レベル:4 生命点:4 攻撃回数:2 宝物:なし ≪反応表≫ 1~3は【敵対的】 4-6は【死ぬまで戦う】 タグ:動物
森に住まう巨大なグリズリー、通称'赤目'は、鮮やかな赤い目を持つことで知られています。彼は自身のテリトリーを守るため、侵入者に対して極めて攻撃的です。'赤目'と遭遇した場合、彼は警告の咆哮をあげます。攻撃的な行動をとる者に対しては、彼の強力な爪で反撃します。

◇出目65
『ウッド・ゴーレム(Wooden Golem)』レベル:4 生命点:5 攻撃回数:1 宝物:修正+2 ≪反応表≫ 1~6は【死ぬまで戦う】 タグ:ゴーレム
ウッド・ゴーレムは、木材と魔法で作られたクリーチャーで、彼の目的は託された宝物を守ることです。
ゴーレムと遭遇した場合、彼はまずパーティーを見つめ、その行動を判断します。反応が【死ぬまで戦う】でも、宝物を狙わないのであれば戦闘をせずに去ることができます。また、冒険者側から攻撃を仕掛けた場合、ウッド・ゴーレムは死ぬまで戦います。
攻撃的な行動を取る者には、即座に反撃します。その頑丈な体は打撃攻撃を無効化しますが、長い年月を経て非常に乾燥しており、火属性の攻撃には2倍のダメージを受けます。
例えばランタンを投げつけることで(ランタンを失いますが)、2点のダメージを与えることができます。

◇出目66
『影の獣(Beast of Shadows)』レベル:5 生命点:3 攻撃回数:2 宝物:修正+1 ≪反応表≫ 1~6は【死ぬまで戦う】 タグ:怪物
影の獣は、本来は大陸北部の険しい自然の中に生きる強大な獣で、その姿は常に闇色に包まれています。その攻撃は予測が難しく、遭遇した者を恐怖に陥れます。影の獣と遭遇した場合、彼は攻撃を仕掛ける前に身を隠し、獲物が気付かぬうちに攻撃します。
難易度6の【器用ロール】に失敗した場合、反応表を確認する前に先制攻撃を受け、影の獣の初回の攻撃は2回とも必ず命中します。この場合はすぐさま近接戦闘に入り、射撃を行うことができません。
冒険者側から攻撃を仕掛けた場合、影の獣は死ぬまで戦います。
"亡骸を見ると、呪術的な紋様が刻まれていることがわかった。何者かに使役されていたのかもしれない。"

16:中間イベント

『ゴブリンの駐屯地(Goblin Encampment)』 出現数:2d3+4 レベル:3 宝物:修正+1 ≪反応表≫ 1-6【敵対的】 タグ:建造物
『ゴブリンの駐屯地』はゴブリンたちが森の中に築いた要塞です。周囲には見張りゴブリンが配置され、侵入者をいつでも迎え撃つ準備ができています。目標値4の【器用ロール】を行い、成功した場合、主人公たちは見張りのゴブリンを見つけることができ、先手を取ることができます。失敗した場合、ゴブリンたちは冒険者達に気づき、先手を取ることができます。
また、戦闘が長引くと、ゴブリンたちは駐屯地からさらに援軍を呼びます。戦闘の各ラウンド終了時に、冒険者は難易度5の【幸運ロール】を行い、失敗すれば新たなゴブリンが1d3体出現します。
なお、◇出目23『ゴブリンの長老(Goblin Elder)』か◇出目61『森の親分(Goblin King of the Woods)』にワイロを渡している場合は、ここでの戦闘を避けることができます。
{/}ゴブリンたちはかつては普通の森の生き物だったが、森の中に何者かが現れたことで、その影響を受け、凶暴化してしまった。彼らの隠れ家は森の中で最も安全な場所であり、彼らが森の他の生き物から身を守るための最後の砦でもある。{/}

17:最終イベント

どの戦いに勝った場合でも○出目14『古代の地図(Ancient Map)』を発見していれば、宝物修正にさらに+1できます。

1回目の挑戦であればゴブリン戦車を相手にしてください。
『ゴブリン戦車(Goblin War Tank)』 生命点:4 レベル:4 宝物:修正+1 攻撃回数:2 ≪反応表≫ 1から6【死ぬまで戦う】 タグ:兵器
『ゴブリン戦車』はゴブリンの技術と創意を結集した驚異的な機械装置であり、質の悪い鉄板でできた装甲に覆われています。戦車の武器として、複数本の槍とスパイク(もちろん全て錆びています)、弩(クロスボウ)が装備されています。ゴブリン戦車は射撃後に武器を持ち帰る必要がありません。
一方、『ゴブリン戦車』は複数のゴブリンが操作しており、ダメージを受けると機械が動かなくなる可能性があります。『ゴブリン戦車』が1ターンに2点以上のダメージを一度に受けると、戦車は機能停止を起こし、次のターンには行動することができず、レベルが1下がります。
また、冒険者側から攻撃を仕掛けた場合でも、ゴブリン戦車は死ぬまで戦います。
なお、ゴブリン戦車を破壊すると、中のゴブリンは散り散りになって逃げ去ります。
{/}森の中から突然、巨大な装甲車両が現れた。それは質の悪い鉄板と木材でできた雑な構造の戦車で、その上には笑顔で弩を操るゴブリンが乗っていた。「おいおい、ここはお前らの来るところじゃないぞ!」とゴブリンが叫ぶ。「さあ、いくぞ、踏み潰せ!」{/}

2回目の挑戦であれば強化ゴブリン戦車を相手にしてください。
『強化ゴブリン戦車(Upgraded Goblin War Tank)』 生命点:6 レベル:5 宝物:修正+2 攻撃回数:2 ≪反応表≫ 1から6【死ぬまで戦う】 タグ:兵器
強化された『ゴブリン戦車』は鉄板の部分が多くなり、さらに頑丈になりました。戦車の武器として、複数本の槍とスパイク(もちろん全て錆びています)、弩(クロスボウ)が装備されています。ゴブリン戦車は射撃後に武器を持ち帰る必要がありません。
さらに、『強化ゴブリン戦車』の内部はより確固とした造りになり、機械の機能停止を起こすには1ターンに3点以上のダメージを与える必要があります。
また、冒険者側から攻撃を仕掛けた場合でも、ゴブリン戦車は死ぬまで戦います。
なお、ゴブリン戦車を破壊すると、中のゴブリンは散り散りになって逃げ去ります。
{/}再び森を通り抜けようとすると、強化ゴブリン戦車が現れました。その装甲は前回よりも明らかに頑丈で、ゴブリンたちの笑顔は前回よりも自信に満ち溢れています。「おっと、またお前らか。今回は手加減しないからな!」{/}

3回目の挑戦であれば『リリス・ブラックソロウ(Lilith Blacksorro)』を相手にすることになります。
ゴブリンたちの背後には、『リリス・ブラックソロウ(Lilith Blacksorro)』という邪悪な魔法使いがいました。彼女は黒い魔法でゴブリンたちを操り、森を、そしてベイルフィールドの街を支配しようとしています。
『リリス・ブラックソロウ(Lilith Blacksorro)』生命点:8 レベル:5 宝物:修正+3 攻撃回数:1 ≪反応表≫ 1から6【敵対的】 タグ:善の種族
リリスは強大な魔法使いであり、その魔力は絶大です。彼女が戦闘を開始すると、通常の攻撃の他にターンごとに1d3回『ブラックソロウの触手』が冒険者達をランダムで攻撃してきます。【器用ロール】で4以上の目標値を出さない場合、1のダメージを受けます。
彼女自身は半ば楽しむかのように剣を抜いて襲い掛かってきます。
リリスが半分以下の生命点になると、彼女は『絶望の叫び』を発します。この叫びは心に響くもので、全員が【魔法ロール】を行い、リリスのレベル(5)以上を出さなければ1点のダメージを受けます。
リリスが生命力の半分のダメージを受けると叫びと共にテレポートでいずこかへと消え去ります。彼女の闇の魔法が解け、森は再び平和を取り戻しました。
{/}リリス・ブラックソロウは巨大なゴブリン戦車の残骸の影から姿を現します。「あなたたちに何度も邪魔されてきたわ。でも、これで終わりよ!」彼女は手にした黒い杖を振り上げ、闇の魔法が周囲を包み込みます。「さあ、少しは楽しませてもらえるかしら?」{/}

18:冒険の達成

最終イベントをクリアするたびに、主人公は1点ずつ経験点を獲得します。
最初のクリア時には、村人たちは大喜びで君に感謝し、報酬の金貨30枚を受け取ることができます。ですが、翌日には、再びゴブリン達が現れ、すぐにもう一度森へ赴くこととなります。
二度目のクリアを果たし、ゴブリン戦車の残骸の一部を持ち帰ると、今度こそ村人達も胸を撫で下ろします(2度目のクリア時は、報酬の金貨30枚はもらえません!)。
しかし、暗紅色のローブを纏った魔術師が街へ現れ、この街の所有権を引き渡さなければ、ゴブリンを使って村を滅ぼすことを宣言します。駆けつけた冒険者の目の前で、魔術師はかき消え、後に残された町長から再び金貨30枚で魔術師の討伐を頼まれることとなります。

最終イベントを三度クリアした場合、この地を守るというあなたの任務は完全に達成ます。冒険は成功です。 

</>リリス・ブラックソロウがテレポートで逃げ去る際の彼女の狂気じみた笑い声が、森全体に響き渡ります。「この戦いはただの始まりに過ぎないわ...また必ず会うことになるでしょう、勇敢な冒険者さん。」その言葉と共に、彼女の姿は闇に飲み込まれ、消えていきました。
あとにはただ静寂だけが広がっています。しかし、それは一時的な静寂で、森はすぐに元の賑やかさを取り戻しました。鳥たちは再び歌い始め、風が木々を揺らし始めました。あたかも何も起こらなかったかのように。
しかし、あなたたちは確かに森を、そしてベイルフィールドの街を救いました。ゴブリンたちはリリスの扇動から解放され、彼らの本来の生活に戻ることができるでしょう。街の人々も恐怖から解放され、以前のように静かに暮らすことができるようになりました。彼らはあなたたちに感謝の意を表し、あなたたちの名前を永遠に記憶することを誓います。
それでも、リリス・ブラックソロウの最後の言葉は心に重く響きます。「また必ず会うことになるでしょう、勇敢な冒険者さん。」次に彼女がどんな計画を企てているのか、どんな危険をもたらすのか、それを阻止するのはあなたたち冒険者の使命です。</>

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