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フランクフルト歴史散歩〜皇帝の噴水

グーテンターク!皆さまこんにちは。フランクフルトのYokoです。今日はフランクフルトにある目立たないのですがとても優美な渋い色調の噴水⛲️があるのでご紹介です。

フランクフルト旧市街の西側、カイザープラッツ(皇帝広場)にあるカイザー・ブルネン(皇帝噴水) です。

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なぜかいつもヴェスパという名でお馴染みのバイクがいつも止まっています。ヴェスパは蜂🐝の意味でネーミングはブンブン街を走り回るイメージと重ねてあります。イタリア的な美しいデザインが可愛らしいです。(うるさくもありますが) 

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ゲーテと雄牛と見張り塔の記事の最後にご紹介したように皇帝広場にあるカイザーブルンネン(Kaiserbrunnen) カイザーの噴水といい1876年にフランクフルトの銀行家ラファエル・フォン・エルランガーが寄贈した噴水です。

派手さはないのですが、優美なお椀型の形や石の色、そしてお椀から滴り落ちる水滴が綺麗だなと思ってみています。

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皇帝広場は皇帝通りを中心に星型の放射線に広がる通りの真ん中にあるのですがこの通りと広場ができたのは1871年、パリのスタイルを取り入れて市の西側に抜けるようにつくられました。放射状にしたのが巴里の都市計画風だったのかな?

家にあるフランクフルト旧市街の版画は1730年のものでまだ140年間前には庭園と邸宅が並ぶ地域でした。

↓ 指でさしたあたり。まだ通りも広場もなく。

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そしてときが流れること1871年。この年はDeutsches Reich ドイツ帝国(1871 - 1918)建国された年です。そしてこの西に抜ける通りや広場が整備され、初代皇帝ヴィルヘルム1世にちなみ「皇帝」と名付けられた模様。

さらに5年後の1876年にラファエル・フォン・エルランガー氏が寄贈したのがこのカイザー・ブルネンの噴水です。

この広場を撮影した1880年の写真が残っています。

氏は一代でフランクフルトのロートシルト家に匹敵する銀行グループを築き上げた人物でドイツ帝国の様々プロジェクトにも名を連ね、男爵の爵位も授けられています。

そんなフォン・エルランガーさんが寄贈した噴水の石は、噴水横にある説明でスウェーデン産花崗岩とわかりました。

私が思う花崗岩ってもっと粒が粗いイメージだったので気づきませんでした。スウェーデンの花崗岩は今でもスウェーデンマホガニーという石材が有名だそうですが、そのスウェーデンマホガニーの最上級の石を大きくきりだしたものなのかもしれません。

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お椀部分は継ぎ目がなくてなめらか。それがなんとも言えない優美な水の流れを生み出して美しいです。近くを通るときは必ず立ち止まって眺める私のお気に入りの噴水です。

それでは

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

Bis dann! Tschüss! ビスダン、チュース!(ではまた〜)😊

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