[清水量子の解説]第8章 ベルの不等式の解説

ベルの不等式の破れの意義

ベルの不等式(ここではCHSH不等式で代表させます)の破れは
直接には、古典論やそれを「隠れた変数」を持つよう拡張した局所実在論
では(たとえ、隠れた変数が演算子でも)CHSH不等式の値の範囲は
-2~+2 であり、実験結果(アスペの実験)で否定される、つまり、
自然はそれを破る
ということですが、(量子力学では実験に合う)
物理量の実在性を「EPR論文の定義」とすると
量子もつれ対を作る物理量には実在性がないことを意味します。
さらに、堀田先生は場の理論に適用して
素粒子や原子自体にも実在性がない
ことを証明されています。
https://twitter.com/hottaqu/status/1664074882043482113  
https://note.com/quantumuniverse/n/nfb5518650df6

局所実在論とは

古典論を含み、さらに「隠れた変数の理論」を含む局所実在論は、
(隠れた変数が演算子でも)
状態がベクトルでなく関数で表されて、はなから干渉成分が無い理論か、
干渉成分が、事実上消失していて混合状態しかない理論
と言えます。

ベルの不等式の破れの原因

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