[清水量子の解説] 第2章の前半

この章は、量子力学と古典論の概念・枠組みの違いの説明です。
この記事では、p20までを解説します。

古典論の基本的枠組み

p17に4つ書いてありますが、
1番の「すべての物理量は、どの瞬間にも、各々1つずつ、
 定まった値を持っている」と3番の「物理状態の定義」から、
測定対象が測定器に入る直前には、物理量と、それに対応する物理状態
が、「何らかに定まっている」ことが言えます。
そして、3番の「物理状態の定義」と1番から
その「定まった値」に対応する物理状態が、
あるAであるか、AでなくBであるかCであるか、、、が必ず言える
=2値論理が成り立つことを意味します。
つまり、状態Aと同時に、状態B、Cが存在してAに干渉することはない。
(そうでないというのが、量子力学)

 古典論や古典論+隠れた変数の理論は実在論

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