破壊された日本経済は30年で給料横ばい、小遣い半分、購買力は5分の1になった

この30年間で日本はありとあらゆるものが破壊されてきた。
豊かだった日本は何処に行ったのだろうか。
今や、週に一度程度のささやかな外食すら困難な時代となっている。

下記の動画は1992年に放送された志村けんのコント「5時の夫婦」というものだ。
当時、志村けんのコントの中でも何気ない夫婦の会話の中で行われたものである。
志村けん演じる夫が「サラリーマンがこんなに頑張って働いて月々のお小遣いが55,000円なんて、安すぎるよ!かわいそうでしょ!?だから、5,000円追加して♪」という会話が出てくる。
そう、今から30年前の当時は、サラリーマンの平均的なお小遣いは月々6万円だったのだ。

2022年現在のサラリーマンのお小遣いは3万円程度である。
3万円あればマシな方だと言われており、2万円が小遣いという者も珍しくない。
よく指摘される通り、この30年で給与はほぼ横ばいだが、実際の実感は横ばいでは済まないのではないだろうか。
身の回りを見ても、実際に給与が減り続けている者が多い。
非正規雇用者の比率はどんどん高まり、生活が不安定となる者が急増した。
正規雇用者であっても、いつ非正規雇用者に転落しないとも限らないし、正規雇用者と言えども権利はどんどんはく奪されている。
実際に、筆者が経験してきた職場では毎年基本給が下げられてきたし、日本企業にはこれまでになかった「降格制度」が導入され、年々降格しやすい制度改革がなされていた。

経済について語るエコノミストは支配者の代弁として、様々なプロパガンダを垂れ流している。
経済統計をごまかしたり、インフレ率や割引率などを操作したりして、「実際には経済はそれほど悪くなかった」とか、「日本経済が成長しなかったのは仕方がない」とか、「株価は上昇しており、景気は拡大している」などと主張したりする。
筆者は某大手証券会社の金融経済研究所に勤務したことがあり、いわゆる「プロのエコノミスト」とともに長く働いたが、エコノミストのほとんどは経済音痴であり、経済学にも疎いことが多いと実感している。
そんな経済音痴のエコノミストの言葉など、聞く価値がないので無視するのが良い。
特に、テレビに出てくるようなエコノミストは、「テレビに出てしゃべらせてもらえる」くらいのエコノミストなのだから、その程度の者なのだ。

証券会社のエコノミストは「今後、株価が下がると思う」とは言わせてもらえないし、仮に言ったとしたら、後で上司にこっぴどく叱られ、最悪の場合はエコノミストをクビになる。
テレビに出るエコノミストは「過去30年間の経済の低迷は意図的な政治政策によるものだ」なんて言わせてもらえるわけがない。

経済の問題も政治の問題と同じであり、結局は嘘のプロパガンダだらけの世の中で何が正しいのかを自分で分析するインテリジェンスを積む以外にないのだ。
日本政府は30年をかけて世界の支配者や外国政府の言いなりになって、「日本人、一億層貧困化計画」に向けて突き進んでいるという現実を受け止めなければならないのだ。

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