日本は一億総奴隷状態であることに早く気づけ

奴隷とは何か、奴隷でないとは何かを答えられるだろうか。
それは、一言で言えば、「自由であるかどうか」ということだ。
「自由であるかどうか」というのは、「自らの意思で物事を決めれるか、決めることのできる状態にあるかどうか」ということだ。

わかりやすい奴隷は、中世や近世で、プランテーションにおいて貴族に奴隷支配されている奴隷だろう。
この場合の奴隷は仕事内容の選択の自由がなく、支配者に与えられたものを食べ、与えられた場所で寝る、移動の自由もない、という状態を指す。

現代ではこのような形式の奴隷は少なくなった。
相変わらず、いろんな国で奴隷労働をしているところがあるが、プランテーションで行われている形体のものは少ない。

逆に現代で増えたのは精神的奴隷だ。
自分では何も考えず、支配者から言われたままの事を言われた通りに忠実に行うだけの労働者。
支配者に決して逆らわず、意見も言わず、ただただ支配者に賛同するだけの労働者を精神的奴隷という。

日本人のほとんどは精神的奴隷だ。
企業に勤める人のほとんどは上から言われたままの行動をする。
上からの命令が不合理であったり、不当であっても、大抵の場合は潰されるか揉み消されるため、結果的に抵抗もむなしく上から言われたままに従う。
抵抗できる権利があるはずなのに、殆どの者が抵抗権を放棄する。
場合によっては、組織の不合理を指摘したものを支配者層と一緒になって叩き、支配者層に媚びを売って出世する者が後を絶たない。
筆者が以前勤めた会社で有名な言葉は「ものを言わない者が出世する」だった。

それに加えて、日本には「同調圧力」という奴隷根性があることを忘れてはいけない。
つまり、別に誰かに何かを具体的に言われたわけでもないのに、「これをすれば叩かれる」という同調圧力への恐れによって、大多数と同じ行動を取ろうとする。
企業の場合の大多数の行動とは、異議を唱えず賛成することである。
たとえそれが、慣習の継続であろうが、善行であろうが、不正の継続・放置であろうが、無言で「異議なし」と主張することで終わる。

日本社会のレベルでも同様だ。
コロナ茶番が始まって2年も経ち、未だに政府が「マスクを推奨します」というにとどまるだけで、国民のほぼ全員がマスクを続けている。
「マスクが正しい」という謎の正義感を持った愚民の中には、マスクをしていないものを社会的に成敗することで優越感を得る者もいる。
マスクを外す方が良いと思う者の多くは同調圧力によって、結果的に精神的奴隷に甘んじることを受け入れている。

精神的奴隷とならないためには、自分で考える以外に道はない。
自分で考えて自分で選択して自由に生きる以外に精神的奴隷からの解放はない。

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