「イベント行けません」を変換する力

デーモン閣下が、アーティストに対して言ってはいけない言葉として「イベント行けません」という言葉を挙げている。

イベント行けませんと言われた時のアーティストの気持ちについては、ぼくも凄く理解できる。デーモン閣下と同感である。

みんなに来てほしい、いっぱい楽しんでほしい。そういう気持ちでいるだけに、「イベント行けません」と言われてしまうと、がっくりしてしまう。

「イベント行けません、と書かない方がいいよ」とアドバイスする気持ちも、凄くわかる。

でも。

ぼくも、新刊が出たあとに「お金がなくて買えません」ってコメント、たまに見たりもらったりするけど、いやな気持ちにはならないよ。

そうか。
買いたいって思ってくれてるのか。ありがとう。お金ができたら、買ってね。

そう思ってる。

お客が言った言葉に対して自分の中で変換するのが、一流のプロだと思う。お客さんの言葉でへたれるのは、プロの仕事ではない。

へたれるためにエンターテイナーは生きているわけではない。へたれた人に高揚と潤いを与えるために、エンターテイナーは生きているのだ。へたれるのは、プロのエンターテイナーの仕事ではない。

「イベント行けません」→「おお、ここにも行きたくてたまらなかった者が1人! うひょ~! いつか来てね!!」と変換するのがプロじゃないのかな。

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