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ルキソリチニブ

ルキソリチニブ(商品名:ジャカビ錠)

効能効果

添付文書より

骨髄線維症、真性多血症について

骨髄増殖性疾患(MPN)に分類されているが、それぞれ予後なども異なるため別の疾患として扱われる。それぞれが移行することがあり、さらには急性骨髄性白血病(AML)へ移行することもある。そのほか特発性好酸球増多症候群(HES)や慢性好酸球白血病(CEL)などもMPNに含まれる。また、慢性骨髄性白血病(CML)はMPNに含まれているが、フィラデルフィア染色体陽性MPNとして別扱いとされている。

JAK遺伝子変異について

JAK(Janus Kinase:ヤヌスキナーゼ)は造血免疫に関与するサイトカインの刺激を伝達する。エリスロポエチン(EPO)トロンボポエチン(TPO)G-CSFGM-CSFなどはJAKファミリーの中のJAK2をメインに、また骨髄線維症症状の原因の一つとされているIL-6はJAK1をメインに刺激伝達される。
 G-CSF(顆粒球コロニー形成刺激因子:Granulocyte Colony Stimulating Factor)
 GM-CSF(顆粒球マクロファージコロニー刺激因子:GranulocyteMacrophage colony-stimulating Factor)

副作用

ジャカビ錠添付文書

B型肝炎の再燃などは抗がん剤にほぼ共通して記載があるが、JAK阻害薬では帯状疱疹について共通して記載されている。T細胞抑制作用による免疫抑制の影響と考えられる。

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