3月頃から飼い始めたサソリが出産した。6月末にケージの掃除をしようとしたら背中にベビーを抱えていた。
サソリは卵胎生で卵をお腹の中に抱える。だからいつの間にか子供を抱えていることがある。
チャグロのワイルド個体だとケージに多頭収容されて日本に運ばれてくるからその時に交尾を済ますパターンが多い。

ラズパイでは夜間10分毎に撮影しているため、出産の瞬間はおさえられていない。ベビー発見の2日前くらいから活動が鈍くなっていることがラズパイ写真からわかったため、そのあたりで出産したと考えられる。
ラズパイで温湿度記録、撮影をしていたがほとんど変化がなく作ったものの面白みがなかったが、後から調査ができたのでラズパイがあって良かったと思った。

子育て

ベビー発見から2週間くらい経ったころ、マザーが餌を欲しそうに構えていた。1週間に一回はちゃんと餌を与えているし、いつもはシェルターにこもって顔すら見せないので珍しいと思った。なので餌を与えてみることにした。そしたら捕まえた餌を背中のベビーに与えていた。背中に乗せて育てるという話は他のブログとかで見ていたが、マザーがベビーに餌を与えるのは初めて知った。この日から餌を与える頻度を多くした。
ベビーがわかりやすいように床材はミズゴケから土にした。

脱皮

ベビーが生まれてから1ヶ月ほどたったころ、シェルターの前にベビーが転がっていた。悪環境で星になってしまったか？と思いあわててそれを回収した。良く見るとそれは星になったベビーではなく、脱皮したベビーの殻でほっとした。

数日後にもその脱皮した殻がシェルター前に転がっていたので、そろそろ掃除をすることにした。餌の頻度も上がって汚くなっているし、実際何匹生まれたのか数えられなかったので数えてみることにした。

12匹ベビーがいた。1ヶ月経ち色も黒くなってきたが、マザーに比べると薄い。そしてマザーも子を守るように威嚇してくる。
まだマザーも子育てしてくれるようなのでもう少し一緒に飼ってみることにした。
ずっと背中にベビーを乗せていたのでマザーの背中は汚い。

ちゃんと餌を与えているので共食いはほぼないと思うが、もう少し大きくなると喧嘩しそうなので秋ごろに飼育を分けようと思う。