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茶道における男性の袴の重要性

 せっかくの写楽の版画ですが、今回のテーマが「袴」のため、こんなトリミングになりました。失礼いたします。

 今日は、茶道のお稽古でした。まっ、いいだろうと、着流し姿でお稽古に行ってしまい、さっそく先生に「指導ー1」をいただいてしまいました。

「蜻蛉さん。お茶を始めたばかりの方は着流しでのお稽古の参加は、できれば避けてください」

 いままで三度、着物に袴の格好で、お稽古に出席していた。しかし、袴を履いていたのは個人的な理由からであって、作法のことは知らなかった。それで今回は、袴に目立つようなシミが付いていたのを出がけに発見したため、着用しないでお稽古に参加した。

「蜻蛉さん。お稽古の時、お着物の場合は基本、袴着用でお願いします。お点前が上手になってきたら、着流しでもいいんですけど。しばらくは袴着用を心掛けてくださいね」

 と、ご指導いただいた。茶道における袴と言うのは、『指導的立場の方への敬意の現れ』なのだということを、初めて知った次第です。まったく意識しておりませんでした。次回からは、きっちりと袴を決めて行こうと、決意を新たにしたのでした。

 実際の所、袴の方が「楽!」。着流しの方が楽かと思ったら、意外や意外、然に非ず(さにあらず)。まず、着物の作りが膝を開くように出来ていない。だから基本、膝は閉めたままだから、ずっと正座のまま。足をクズそうにクズせない。ましてや茶室で、着流しでアグラはかけない。無作法極まりない。ところが袴だったら、「できるだけ平らにしていれば、基本、アグラでも大丈夫なんです」と言うことを、教室の男性の助手の方に教わった。

 さらに袴には「行燈袴」と「馬乗り袴」がある。見た目は、行燈袴の方が楽そうに見えるが、実際には違うことを知った。馬乗り袴の方が楽なのである。行燈袴は、座ると裾が広がりすぎて、処理しなくてはいけない。また、立つときに袴の裾を踏みつけて転びそうになりやすい。その点、馬乗り袴の方がまだ、扱いやすい。ただ、トイレはひと手間かかるが。

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