2024.4.13　サーティーフォー保土ヶ谷球場での高校野球春季神奈川大会・３回戦　桐光学園９－２相模原城山（７回コールド）の観戦レポートです。

【城】井上聖－古木名
【桐】緒方、加賀－中村
【本】鈴木（桐）
【二】竹内（城）森（桐）

桐光学園

130キロ前半くらいの直球、カーブ、スライダー、チェンジアップなどを投げます。

力感ないフォームからショートアームでシャープな腕振りの左腕です。球速はさほどでもないですが、打者は差し込まれてしまいます。変化球も打者の手元で曲がり見た目以上に打ちにくい投手です。

この投手が中位校あたりに通用するようだと投手陣の層が厚くなりますね。

先発して５回、２安打、２三振、２失点。バッティングでも鋭いスイングで打ち返してくる選手です。

130キロ中盤～後半くらいの直球、スライダー、ツーシームを投げます。

ゆったりとしたフォームからしっかり腕を振ってキレの良い直球と変化球の緩急で打ち取る投手です。

来年のエース候補と思いますし、この先の上位校との対戦でも投げると思います。実績を残してエースの法橋投手と肩を並べる存在になって欲しいですね。

リリーフで２回、３安打、４三振、１四球、０失点。

パワーがあり力強いスイングから鋭い打球を放ちます。４番としてチームを引っ張っていく存在です。活躍を期待したいです。

４番キャッチャーで３－２（単打２、打点１、犠飛１）。

軸がブレず素直にバットが出て球にアジャストしてきます。狙い球を一振りで仕留める鋭さも持ち合わせていると思います。

守備でも丁寧に球を捌いて大型選手にありがちな雑さは見られません。肩の強さも非凡です。

ドラフト候補にふさわしい選手です。まだまだ伸びしろも感じますし、この先のアピールによっては上位指名があっても不思議ではないですね。

２番ショートで３－３（二塁打１、単打２、１四球）。

思い切りのいいスイングでかつミート力があり、野手の間を抜く打球が目を引きます。

９番サードで３－２（本塁打１、単打１、打点２、三振１）。

バットコントロールが秀逸で各打席ともしっかり捕えヒットゾーンに打球を飛ばしてきます。初球から自分のスイングで振っていく積極性もいいですね。足も速く守備範囲も広い選手です。

この選手の出塁がチームに勢いをもたらすでしょうし、キーマンの一人ですね。

桐光学園の今年はここ数年の集大成のようなチーム。下級生から出ている選手が多いですし、経験豊富です。

打線は森、中村を中心に長打があり下位打線もしっかりスイングできる選手が揃っています。

ディフェンスでも投手陣はエース法橋、加賀、緒方、森などがいます。中村−森−矢竹のセンターラインが堅い守備で強固なのもいいですね。

秋の優勝校でセンバツ出場にもあと一歩と迫ったわけですから今大会、夏の選手権でも優勝候補の一番手だと思います。準決勝、決勝でもう一押しの爆発力を出せるかでしょうね。

相模原城山

130キロ前半くらいの直球、スライダー、ツーシームを投げます。

スライダーを中心に変化球を上手く使ってきますし、投球センスを感じる投手です。強豪校相手に１試合投げ切るスタミナ、制球力を身に着けて欲しいですね。

先発して６回2/3、11安打、５三振、６四死球、９失点。

小柄ですが、思いきりのいいフルスイングで振り切ってくる選手です。甘くくれば長打あります。チームの中心選手として活躍が期待されます。

３番セカンドで３－１（二塁打１、打点１、三振１）。

相模原城山は好守に力のあるチームです。上位打線はしっかりバットを振って鋭い打球を放ちます。打線が繋がれば、強豪校からもある程度点をとれるでしょう。

上位進出には井上投手に続く投手がでてくるかでしょうか。ディフェンスを強化して失点を防ぎたいですね。

神奈川の高校野球で同じ学校での指導歴が一番長い監督だと思います。５－２のスコアで勝つ野球を目指してしるそうで、現実と真摯に向き合っている素晴らしい監督だと思います。松井裕樹投手（パドレス）以来の甲子園期待したいですね。

記録は手元の集計のため公式記録と異なる場あります。