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「吉野山(青根ヶ峰(858m))」 ~三万本の山桜~

「吉野山(青根ヶ峰(858m))」 ~三万本の山桜~

 三万本の山桜で有名な吉野を訪れました。

◆「吉野山」という名の山は無い

 吉野山と言いますが、「吉野山」という名前の山はなく、高城山(680m)から青根ヶ峰(858m)に至るエリアの総称で、「関西百名山」では「青根ヶ峰」を吉野山としています。

 近鉄吉野駅から、七曲りを登り、金峯山寺の蔵王堂や、吉水神社を拝観しながら、韋駄天山、花矢倉展望台、吉野水分神社、高城山を越えて、西行庵のある奥千本へ向かいました。

「花櫓展望台から蔵王堂」

 残念ながら、下千本、中千本は既に散っており、葉桜見物となりましたが、上千本、奥千本は満開でした。

 西行庵から、青根ヶ峯までは、約20分。吉野最高峰ですが、眺望はまったくありません。展望は、途中の高城山の方がいいですね。

 高城山からは、金剛山、大和葛城山から、大和盆地、飛鳥、室生、高見山まで、眺望できます。         

「高城山から大和葛城山・金剛山方面」
「高城山から吉野川方面」

◆吉野の桜は「ソメイヨシノ」ではない

 ところで、吉野の桜は、「ソメイヨシノ」ではなく、9割近くが、「シロヤマザクラ」です。

 「ソメイヨシノ」は、江戸時代、染井村の植木職人が品種改良をして、吉野の桜にあやかって「吉野桜」として売り始めたそうですが、吉野の桜は「ヤマザクラ」なので、混同される恐れがあるということで、染井村の名前をとって「染井吉野」と命名されたようです。
 
 「ソメイヨシノ」は200年足らずの歴史しかありませんが、吉野の桜は、1300年前から、蔵王権現様の神木として、大切に育てられてきました。

 ソメイヨシノが花だけを先に開花させるのとは違い、ヤマザクラは、葉が少し出始めた後に花が咲き始めます。

「吉野山」:活動データ


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