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パルワールドという奇跡~国産インディーズメーカーの世界的ヒットの理由と入念な準備に学ぶマーケティング術

パルワールドという、国産インディーズゲームが、世界的ヒットをしています。8時間で100万本、しかも3000円の有料ソフトです。

Steamという世界最大のゲーム販売プラットフォームでも販売数1位を取るなど、奇跡のような出来事が私たちの目の前でおこっています。

開発は、ポケットペアというゲームメーカー。開発はこれで4本目という小さな会社です。それでも、数日前、noteでも開発裏話を赤裸々に吐露した記事がバズっていました。これで、何となく見覚えのある人も多いのではないでしょうか。

話題になる箇所はいくつもあって、しばらくはパルワールド旋風が、クリエイターエコノミー界隈で吹き荒れそうです。

100万ダウンロードの前に、すでに180万ものウィッシュリストがありました。しかも9割は海外という人気ぶりです。

はじまりは、2021年からです。ポッと出でも何でもなく、早期アクセス版を3年も運営をしていたのです。ここで、権利侵害とも真摯に向き合ってきました。

今はほんとカルチャーの細分化が進んできているので、こうした一級のコンテンツでも数年をかけたほうがいい、ということと捉えました。

ゲームクリエイターだけでなく、SNSの細分化に悩む、多くのマーケターにも希望のある、明るいニュースかと思いました。

現状では、ForbesJapanの記事が、もっとも冷静で客観的なレビューだと思います。おすすめ。

今回の事象、単なるポケモンのパクリゲーム、と蔑むことは簡単です。しかし、そうした「点」でとらえることは、今ドキのマーケティングを学べる機会を失う、勿体ないことだと思います。ぜひ、この企業の2021年の開発当初からのエックス(旧Twitter)を、一通り読んでほしいと思います。ユーザーとの対話にきっと新たな視座を得られると思います。

売上をTikTok広告などに当てれば、また、アップデートで切望されるPVPモードの実装、など伸びしろはたくさんあります。また、ゲーム的にもユーチューブ映えしますので、しばらく、パルワールド旋風が吹き荒れそうです。


この記事は吉田喜彦個人が書いています。