こんにちは、伊坂幸太郎です。今回のブログでは、「美貌格差」に関する興味深い話題について取り上げたいと思います。特に、男性が受ける美貌格差の影響とそれが犯罪にどのように関連しているのかを考察していきます。

美貌格差の話題は、これまで主に女性に焦点を当ててきました。しかし、ハマーメッシュの研究によれば、美貌格差は男性の方が大きいことが分かりました。

具体的には、美形の男性は平均的な容姿の男性よりも4％収入が多いのに対し、容姿の劣る男性はなんと13％も収入が少なくなります。女性の場合、美貌のプレミアムは8％であり、醜さへのペナルティは4％です。

では、なぜ男性はこれほどまでに容姿で差別されるのでしょうか。ハマーメッシュは、働く男性と女性の母数の違いが影響していると指摘します。成人男性の8割以上が働くのに対し、女性は7割程度です。専業主婦になる女性がいるため、働かない選択をした女性の不美人度は高く、母数から容姿の劣る女性が抜けることで男性との差が生じます。

しかし、これだけで男性と女性の「醜さ」の大きな格差が説明できるのでしょうか。もう一つの説明として、雇用主が男性と女性の求職者の外見を同じ基準で判断しないことが考えられます。女性の求人では、容姿を重視することが多いですが、男性の場合はそうではありません。しかし、雇用主が男性の外見を気にするポイントは、美醜ではなく暴力性です。

女性よりも男性の犯罪者が圧倒的に多いことは社会的に共通しています。雇用主が若い男性の暴力性を考慮するのは当然であり、履歴書だけでは判断が難しいため、暴力的な外見の若者が最初に排除されるのです。

もちろん、人相の悪い若者が全て犯罪者だとは言えませんし、容姿と犯罪の関係は必ずしも直接的ではありません。しかし、一部の「非常に醜い」とされる若者が強盗や窃盗、暴行などの犯罪に手を染める可能性が非常に高いというデータも存在します。

この事実をどう解釈するか慎重であるべきでしょう。醜い若者は、雇用主の差別によって労働市場から追い出され、犯罪者の道を選ぶしかなかったのかもしれません。しかし、現在では、男性ホルモンであるテストステロンが暴力性と強く相関し、その影響が外見にも現れることが分かっています。

胎内で高濃度のテストステロンを浴びた男性は、思春期になるとテストステロン濃度が非常に高くなります。このため、私たちは無意識のうちに威圧的・暴力的な雰囲気を察知し、強く警戒するのです。

以上の考察から、美貌格差は男性においても重要な問題であることが分かります。特に、労働市場での差別や暴力性との関連が指摘されています。社会的な意識改革や教育の充実が必要であることは言うまでもありませんが、個人としても、容姿だけで人を判断しないという意識を持つことが求められます。

このブログが美貌格差について考えるきっかけになれば幸いです。今後もこのような社会問題に関する独自の視点を提供していきたいと思いますので、どうぞお楽しみに。それでは、またお会いしましょう。