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『作品創り理想は?相棒が欲しい?』に答えました。

〈質問〉
 久保さんは今アニメーターさんを2人雇い作品を作られているそうですが、ご自身が目指している理想としては、企画段階から親睦を深めた仲間達と切磋琢磨しアニメ作りをしていきたいと思われているのでしょうか?
 久保さんに賛同し一緒にアニメを作る相棒のような存在が欲しいんですかね。

〈回答〉
 一個ずつ分解して答えていきますね。

 『アニメーターを2人雇い作品を作られているそうですが』

 現在、参加しているスタッフは監督の僕とアニメーターのNさん、アシスタントプロデューサーのSさんです。そのNさんに原画と動画をやってもらっています。作監は僕がやってます。アニメタのNさんは雇っていません。雇おうとしたら「ガキから端金なんか要らねぇ それより先行投資でお前さんに取り入って置いたほうが後々有利だ 俺も暇だしな」と言われて無償で参加してくれてます。地元に車で1時間掛かるのに週一で通ってくれています。お陰でかなりスピード早くなりました。お礼は何が良いか考え中です。
 APのSは僕の一番の親友でよく話を聞いてもらっています。今日もこれから相談会議です。

『ご自身が目指している理想としては、企画段階から親睦を深めた仲間達と切磋琢磨しアニメ作りをしていきたいと思われているのでしょうか?』

 “仲間”というのはどこからどこまでの人の事を言うのかわかりませんが今回のNさんSさん、そして普段僕の活動を応援してくれる親やバイト先の人、会場である風海の人たちが僕にとって“賛同者”、“仲間”だと思っています。
 彼らと切磋琢磨はしてませんよ?やっているとすれば試行錯誤です。僕は身を削るのは悪手だと思っています。余裕をもって柔軟に事に当たったほうが良いと。それがこの5年で3回ほど死にかけた僕の経験則です。
 そもそも親睦を深めた仲間と切磋琢磨して作品が作れるかは微妙なところです。特に表面だけ仲が良く見えて実際は何もビジョンを共有出来てないとか、切磋琢磨して喧嘩して分裂とか、そういうのは非効率です。少なくとも、ビジョンがしっかり見えてちゃんとした指示の出せる監督がいて、それにしっかり従うスタッフがいるという状態のほうが遥かに監督のビジョンに沿った作品が出来ると思います。今の僕とNさんの関係性ですかね。彼は僕の描きたいビジョンに賛同し、指示に従ってくれ、原画や動画を上げてくれます。それで今は充分すぎるくらいの制作環境なのです。

『久保さんに賛同し一緒にアニメを作る相棒のような存在が欲しいんですかね』

 相棒?ではないです。相棒というレベルはもはや自分の分身レベルで分かり合ったり意思疎通したり行動を先読めたり出来る二人組みです。バイト先で一人、そう言える相棒がいます。一緒に仕事してて凄く楽だし楽しいと感じます。話も結構通じると感じています。そんな人が僕の前に現れるかなんて分かりません。
 正直に言うと作品創りの場合は主従関係のほうが良いと思うのです。監督が絶対という関係性。相棒だとお互い思いやりとかありますから、それが制作を生ぬるくさせてしまう可能性は高いのです。
 僕が今一番欲しいのは2~3人の自分か従順なスタッフです。あとお金と時間。

 質問有り難うございました。また気軽に質問お寄せ下さい。

〈質問箱〉

https://peing.net/ja/yamanami_ya

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