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愛すべき不完全

今から未来の話、もしかしたずっと先になるかもしれない。
VRと言われる現在の技術がさらに発展し、バーチャル化が進んだ世界では、映画「マトリックス」のような仮想世界や「インセプション」のような夢の世界に入り込むといった、完璧な・完璧に近い世界を創造した、バーチャルリアリティが出来上がるのかもしれない。

しかし、その完璧は本当に「愛する」ことができるものなのか。
人間とは度し難い生き物で、完璧を求めるのに、愛することができるのは、Vtuberのようなどこか不完全な人間的なものであったりする。

不完全だからこそ、守りたい、良くしたいと思うのは人間であれば当然のことで、それはつまり愛情の一端。我々ファンがVtuberに対しても、人間に対してもそう思うように。完璧というのは時に退屈で人間味に欠ける。

今やSNSを始め、他者とのコミュニケーションは無くてはならいもの。関わるという意味では、動画や配信ももちろんそう。相手がAIだろうが生身の人間だろうがVtuberだろうが、そこにある面白さに、あえて不完全さ=人間味を残すというのは、人と繋がる人間にしかなしえないものだろう。

これからの、Vtuberを含めたバーチャルコンテンツには、それ自体の完璧さ以上に、そこに関わる「人間」と「人間味」という、何よりも複雑で、そしてエンターテイメントとして欠かせないものが必要不可欠だと感じる。
そしてそれは、どんなバグよりもイレギュラーであり続ける。
だからこそ面白い。






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