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僕は弱いんだよ

わたしの恩師。
いろんな人がいつも相談に来る。
彼のスケジュールは分刻みで、
何千人もの人が彼を訪れている。

彼は権力者であり
経験も豊富。
日本を背負って働くこともあった。



わたしはそんな先生のもとで学べた時間を、
今でも尊く思い出す。
「革命は市民からしか起こらない」
そう言っていた先生の言動全てに、
今でも勇気をもらう。



そんな先生が最近辛そうなのを知った。
先生は、誰か相談する人がいるのだろうか。
心を許して、
リラックスして過ごす時間はあるのだろうか。


たぶんなかった。


私の友達たちは、何かするでもなくとにかく先生の家に通って、先生の部屋を掃除した。
先生は雑談しながら指示を出していた。
私が買って行ったお弁当を
みんなで食べた。

ぼくはね、弱いんだよ。
家族のことならすぐ優先できるのに、
自分のことは優先できないんだよ。



先生の本音はどこまでも優しくて愛に溢れている。
だから私は、先生を愛したい。
いつまでも。
感謝の気持ちを込めてね。

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