ウカレを摂取する

 ローズヒップティーが家にあった時があって、それが外国に住む義妹くれたお土産なものだから長くなんだか分からない謎のお茶であった。淹れてみたら赤いお茶で、ああこれスタバが路地売りしてたおしゃれなやつじゃね?と明らかになり、冷やして透明なプラカップに氷とガムシロップと共に投入したら見た目それになった。
 スタバは普段路地売りはしてないからあれはなんだったか思い出して、お祭りの日だからスタバもウカレで駅に出て赤いお茶を売っていたんだろう。
 期せずして家におしゃれドリンクが発生した。発生し続けた。なぜなら茶葉があるからだ。最後までおいしくいただいたが、ガムシロップは入れなくなり温かいままの小汚ないマグカップでおしゃれではなくなったものの、旨い。
 出先で喫茶店などで適切な休憩をとれるようになりたいと常々思っていて、遠くに買い物に行った際スタバに入ってみた。Mと2人連れの時で、女子とはスタバに入りやすい。Mはチャイを頼み、Kはミルクティを作ってもらった。
 丁寧に淹れた飲み物は旨い。しかしこれは家でできるやつ…と気づいちゃうのがいけない。牛乳を泡立てる機械を手に入れ、再現に成功した。
 Mはコメダ派で、たまにシロノワールとカフェオレを求めに行く。そしてついにコメダのカフェオレ的なものの再現に成功したそうだ。家で飲めるやつが我々は好きだ。
 Lが宿題で清涼飲料水を作ったが、確かに売っているあの飲み物と同じ味で今一つ映えないのは色がないからだとなり、黄色の着色料で色を着けたらそれっぽい。C.C.レモンの空き瓶に入れるとますますそれっぽい。
 売っているあの飲み物たちは砂糖水だっていうのは本当だった。とても飲みやすくペットボトル1本なんてペロリだから(熱中症的に)ヤバいとき以外は手を出すべきではない。
 けどもLは自販機で飲み物を買うのが楽しいようで持ち帰る。炭酸水に材料を混ぜて黄色くすればC.C.レモンじゃんと気づいていて、にもかかわらず買ってくるのが男子高校生。それを見ていいなあ高校生になったらスタバに行こうと言うのは女子中学生。
 スタバで買うふわふわのミルクティはうまいが自分で作れる。けどスタバで買うのがいいのである。たまにそういうウカレが欲しくて買いに行くが、その価値はもはや水分にない。
 ウカレだ。