かの苦しみは失恋に似ている

推しメンがグループから卒業することを受け入れる苦しみは、
ちょうど失恋、付き合っていた人とおわかれするときの苦しみみたいだと思う。

推しメンは今はアンジュルムというグループと一緒にいて、これからも一緒にいることができるが、推しメンは「ある時期から先、グループと一緒にいない未来を選んだ」ということである。

いろんな事情、新しい夢とか、アンジュルムというグループのため、他のメンバーのため、いろんな思いの交わるところで彼女は卒業という一つの答えを出したんだと思う。

でもアンジュルムというグループが大好きな僕からすれば、「その夢はアンジュルムの中にいたら叶わない夢なのかな」と思ってしまったりする。
大好きなアンジュルムというグループだけど彼女にとって力不足だったのかな、という気持ちが湧く。

これは失恋時に、あなたのパートナーとして力不足だと言われたように感じることと似ている。

B'zの「もう一度キスしたかった」という曲に
「二人違う場所でしか叶わぬ夢を持ってるから
わずかな時間しか残ってないと知っていた」
という歌詞があるが、
あらかじめ分かっていたなら羨ましいものだ。

書家の夢ならアンジュルムに居たって叶えられるんじゃないの、とうっすら思っていた、思い込もうとしていたから、心の準備ができないまま失恋する事態になった。

過去を振り返れば、失恋すると「あのときもっと話し合いをしていれば」「あのときもっと優しくしていれば」「もっと感謝を伝えていれば」とか、条件にばっかり目がいっていた。
そうすると「ここを改善すればまた一緒にいられるのではないか」みたいなことをぐちゃぐちゃ考えて苦しむことになる。

でも失恋のヤマというかキモというか、一番大事なところは
「よくわかんないけど相手は僕と一緒にいない未来を選んだ」ことを受け入れるところであり、
こちらの気持ちはどうあれ、その相手の決定を心の中に置くところであり、
その相手と一緒にいない未来を自分の中にインストールするところである。

これができないといつまでたっても苦しいだろうなと思う。

とはいえこの作業を効率的に行う方法を僕は知らない。
時間に解決させるのが一番楽だと思う。

今回もそう。
ぐちゃぐちゃ考えても、結局は彼女の決定を受け入れるしかない。
だから僕はやっぱり時間の流れに頼ろうと思う。

考えて落ち込むのが嫌なのと、
彼女は目指すキャリアのために前進する準備をしているのに僕が落ち込んで仕事の成果が減るのは嫌なので、
今はラジオも録音だけしている。いつか聴く。
iTunesには他のアーティストの曲で埋め尽くしたプレイリストを作った。

生の歌声を聴ける機会は積極的に増やしていきたい。
これは変わらないかな。

最近一挙手一投足にギャーギャー喚いてないのはそういう理由。
昨日のハロステもまだ見れてないな。
いつか、推しの決意が心の中で当たり前の事実になってることに気づいたら、見ます。

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