口に出すとか行動するとか、人生を変える方法は色々言われるけど、たしかに言ってみるもんだしやってみるもんだ。全然予想だにしない未来が待ってたりする。

"悩むことって無駄なのかな？"

この半年、ずっと脳内にこびり付いていた。

こんなに苦しくてこんなにしんどくて、一生懸命言葉にしようとしても出来ないのに、傍目には何も伝わらないし、なにも考えていない人と同じに見える。
というか「考えたけど何もしなかった」という結果だけが残るなら、悩んでた時間はむしろ損したくらいだ。

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どうしたら口だけ、悩んでるフリだけ、にならないんだろうと考えた時に「形に残す行動をとること」しかないんだろうと思った。

それは然るべき人に、然るべきタイミングで言葉で伝えること、言葉の裏付けとなる行動を取ること。

冒頭にも述べた「口に出すと叶う、行動するしか変わらない」ってこういう意味なんだと解った。

正直ずっと、ピンと来ていなかった。口に出すことで音を聞いて再度頭で理解するからより強く認識される、そういうマインドセット的な要素が強いのでは？くらいに思っていた。

実際は、人に伝えることで、行動することで、自分の周りが動き出す。風を巻き起こす感覚に近いなぁと思った。

自分の中や友達との愚痴で終わらせないこと。そのためには、自分の考えを言葉にできるまで分解しないといけない。
人に伝えるために分解してまとめる言葉は、自分の中で悩んでいる時に書き出す言葉と、全然違った。

自分の中ではぐるぐるすることも、人に伝えてみると前進していって、ぐるぐるしながらずんずんと周りが動いていく感じ。

結果周りを巻き込む事になるのだけど、周りが動いていくことで、自分も違う場所にたどり着けた、というような。

自分の中に起こっていた竜巻の渦が、口に出して行動することで外に外に広がっていって、気づいたら竜巻やら台風になっていて、うわぁぁぁぁってなって飛ばされて、気づいたら……晴れ……みたいな状態が、この半年の私が体感した「口に出せば叶う、行動すれば変わる」の実態だった。

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果たしてこの竜巻スタイルが正解かはわからないけれど、でも、悩むことは無駄なのでは？と悩んでいた私には、「無駄じゃなかったよー！」と声をかけにいきたい。

竜巻を起こす前に、悩んで悩んで、1人でノートに書き連ねた時間があるから、私は考えを分解し言葉にすることが出来たと思っている。

私は2、3年かけて(下手したらnoteを書き出した20歳の頃から5年近くかけて)、つらつらと悩みつづけていた。悩んでいたから、軸に優先順位が付けられないという欠点はあるものの、自己分析と履歴書に時間を全く取られないという利点も得られた。自分の中の言葉が散在していたので、引き出しから引っ張りだして体良くまとめてあげるだけで良かった。

竜巻はもう既に自分の中に起こっていたのだ。

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悩むことは無駄では無い。私にとっては行動が大事と言われるのと同じくらいよく聞く「準備8割」を振りかざして、行動する前の準備が「悩み」なのだと主張したい。

というか、悩みが悩みで収まりきらなくなって、初めて人は行動に移すことができるのかもしれない。自分の中のもやもやが竜巻になって、ようやく外に放り出されるんだよ。

こんなこと、とりあえず行動派の人には長ったらしくて何をグタグタ言うてんねんと一蹴されそうだけれど、私と同じように心にもやもやを飼う人へ天気予報のように伝えられたらいいなと思う。

雨の降らない積雲の日もあれば、台風レベルの積乱雲に育つこともある。梅雨時期にジメジメしてから真夏のカンカン照りがくるように、心の湿気も後に大きなパワーになる。

というのは今振り返れば思えるだけで、渦中にいる時はんな事思える訳もなく、いつになったらこの闇を抜けれるのかと毎日鬱々としていた。
気づけば2ヶ月もnote放置して、言葉にすることさえ逃げていたのに、よくもまぁ「やまない雨はない」みたいな締めくくりができるなと思う自分もいる。

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ひとつ、この半年で変わったことがある。

口に出す、に繋がるかもしれないけれど、私はこの悩みを友達やプロの人達に沢山聞いてもらった。電話で泣きじゃくったり、言葉にできないと沈黙したり、全然出口のない同じ事を話したりすることは多分今までになかったことだった。

けれど、絶不調の私を色々な形で励まし支え言葉をくれた人たちがいて、その人たちが「良かったね」「悩みながら頑張ったからだね」と言って喜んでくれるから、私は今晴れ晴れとしているのだと思う。

🫧

悩むことは、無駄では無い。
でも、1人で悩んで辛くて答えが見えないのなら、見えないままでもいいからそのもやもやを口にだして、もがいてみて、他人に見える形で発信してみることも手なのかもしれない。
わからないなりに撒いていた種が最後の最後にひゅっと花を咲かせてチャンスをくれる。

自分だけの中で見えていた景色とは全然違うものが見えたりする。
その先に予想だにしない未来が、悩んでよかったとさえ思える日が、待っていたりする。