かほるん

心にうつりゆく よしなしごとを そこはかとなく

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    20歳になるまでのラストティーン3ヶ月の日記

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    大学4年生の夏休み アイルランド・ダブリンでの6週間の留学日記🇮🇪

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ことば

絵本のような言葉を使う人になりたい やさしくて決して言葉数は多くないけれど、 深くてストーリーのある、心に残ることば。 子どもも大人も誰でもわかる、翻訳すれば別の国の人にも伝わる、わかりやすいことば。 落ち着いているけれど、温かみのある 耳あたりの良い美しい文体。 ─私はこんな文章に憧れている。 羊と鋼の森で知った 原民喜の「砂漠の花」は あまりにも綺麗なエッセーで、 時折思い出しては読み返す。 ─だが結局、文体はそれをつくりだす 心の反映でしかないのだろう。

    • 26、光

      お誕生日おめでとうの言葉へ抱く感情は毎年少しづつ変化している。 今年の誕生日は、私今ちゃんと生きてるんだなぁ、という感覚がしっくりきた。 お祝いを口実に会おうねという約束が嬉しい。 今年もたくさん話して思い出を作ろう、というのは、大人になればなるほど、難しい約束なのだと実感する。 みんな限られたキャパシティの中で、優先順位をつけざるを得ない。何をしていてもどんな自分でも、いつでも簡単に会える、それが当たり前だった学生の毎日ではもうないのだ。 そんなこと、ずっと前から分か

      • 上手く答えられなかったから、街頭インタビューを再考する

        先週、渋谷の道端でテレビ番組の街頭インタビューを受けた。さすが東京、少なからずワクワクしながら快く引き受けた。 テーマは「ありがとうソングといえば?」 アンケートだと思って答えたら、カメラの前に誘われ、なんと回答の深掘りが始まった いやいや待ってくれ。目の前に覗き込むように向けられたカメラ、道行く人の目、面接以上に緊張する状況で、上手く答えられるはずもなく(期待もされてないだろうけど)、しどろもどろで終了。 とてもとても不完全燃焼だった。「使う場合は連絡します」と渡さ

        • 二度目の上京

          年が明け、2月になり、立春を迎えた。 体内時計の進み方は、ぐっと早くなった。 東京に戻ると決まってから、休みの日が久しぶりに会う友達との約束で埋まっていく。 社会人になっても、平日の夜に友達と晩ご飯を囲むことができるとようやく知った。 電話やラインでも変わらず話していたはずなのに、たった2時間目の前にいるだけで、グングン深まって、頭が追いつかなくなるくらいに、対面で会話することの刺激の強さに目がくらむ。 それくらい、私が会いたかったひとたちは、面白くて刺激的で頭の回転が

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          秋を愛でる

          穏やかに過ごしている間に、11月が終わろうとしている。 9.10月と気持ちも周りも忙しない日が続く間にようやく涼しくなり、今年の秋も短いかと思いきや、意外と長く心地の良い秋とひんやりする冬の訪れを楽しめていることが嬉しい。 気持ちが安定したからか、それともこの土地を離れる期限が2ヶ月と明確になったからなのか、日常の風景が感傷的に映るようになった。 今年の紅葉は格段色鮮やかに見える。 名所の紅葉はもちろん、街路樹の桜紅葉が美しい。出張で車を運転するとより景色の変化に目を奪

          秋を愛でる

          自分らしさの作り方

          その人らしさ、というのは何から構成されているのだろう。 好きなものについて話していた時、友達に「なんで好きになったの?」と聞かれて、私は共通点を見つけてしまった。自分なりの処世術だ。 私は今まで自己紹介を「どういうふうに見られたいか」で考えてきた。学生時代に発信してきた好きなことや好きなキャラクターは、全部その発言が与えるイメージを持って選んできた。大層ひねくれた人間だと自負している。 例えば、中学時代からわたしは自他ともに認める「スヌーピー好き」だった。筆箱も下敷きも

          自分らしさの作り方

          悩むことについて

          口に出すとか行動するとか、人生を変える方法は色々言われるけど、たしかに言ってみるもんだしやってみるもんだ。全然予想だにしない未来が待ってたりする。 "悩むことって無駄なのかな?" この半年、ずっと脳内にこびり付いていた。 こんなに苦しくてこんなにしんどくて、一生懸命言葉にしようとしても出来ないのに、傍目には何も伝わらないし、なにも考えていない人と同じに見える。 というか「考えたけど何もしなかった」という結果だけが残るなら、悩んでた時間はむしろ損したくらいだ。 🌫 ど

          悩むことについて

          2023上半期振り返り 曇天

          なんだかんだ6月が終わる。早く終わって欲しい今年の半分が過ぎようとしている。 将来のことを考えて、言葉にして、人に話してみて、やっぱりダメなのかな、やっぱり今は耐える時なのかな、でもこのままじゃダメなんだよ!とぐるぐる。 「25.6歳って1番悩む時だよね〜」と少し上の人に話すとめちゃくちゃ言われる。それはもう「社会人一年目って慣れなくて大変だよね〜」と同じくらい言われる。 そうなんだろうなぁ。誰一人間違ったことも言ってない。そう声をかける人達もまた皆同じように悩んだんだ

          2023上半期振り返り 曇天

          ことばにできないことばかり

          ノートを開く。自分の思うことをとりあえず書こうとする。 でも、言葉を綴ろうとすると、なかなか出てこない。そんな日が続いていて、自分は何を思ってるんだろう。頭の中でばかりぐるぐると浮かぶ。 自分と向き合うって、すごくエネルギーがいる。周りに合わせて、与えられた環境に流れに身を任せているのだって疲れるなぁって思うけれど、でも自分のことを考えるより、スイッチをオフにしてしまった方が余程楽かもしれない。 昨日、そんなモヤモヤを話していた。 話す間ずっとうんうんと相槌を打って、一

          ことばにできないことばかり

          自分の好きを見つめ直す1ページ「海街diary」

          ずっと観たいリストに入っていた海街diaryをようやく観た。好きだなぁ、と思ったので何が好きだったのか記録することにした。 フィルム写真のような淡い色彩で描かれる鎌倉の景色は、淡々と続く日常と姉妹が抱える繊細さの両面を映し出しているようだった。 最近自分の好きな色合いというのが写真や映像を見ていて分かるようになってきた。 1枚ペールトーンの白か灰がかっているような、霞がかった色合いが好きらしい。 今の季節の色合いはとても穏やかで好き。 ストーリーで好きだなぁと思うポイン

          自分の好きを見つめ直す1ページ「海街diary」

          25、友達

          25歳の誕生日を無事にむかえました。 とはいえ今年は平日の金曜日。私以外の人にとっては普通の平日。 忙しい中、「おめでとう」メッセージを忘れることなく送って頂き…感謝ですね。 私は人の誕生日が覚えられない。 Instagramの投稿をみてハッ!となることも多い。 毎年祝っている人なのに、次の日だったり、一週間後に気づいたりする。 なので、その日のうちにメッセージをくれる人、本当に尊敬する。 前もってプレゼントを発送したり、0時ぴったりにLINEを送ったりできる人は、スゴす

          1ヶ月しか経ってないけどもう早く今年が終わって欲しい

          嵐のような1月が過ぎて、立春を迎えて2月。 写真フォルダを見返してみたけれど、到底1ヶ月の出来事とは思えない毎日を過ごしている。 転んであざを作ったり、泣いたり悪夢をみたりしながら、推しをしっかり追いかけて新しいことにもいくつか挑戦している(前回のビンゴが既に2つ開いている)。 正直、充実しているという見方もできるが、活動しすぎ、オーバーワークな感じがする。 毎日心の浮き沈みが激しいし、忙しない。 活動が多い分、色んなことを考えている。 無意識のうちに、学生時代のター

          1ヶ月しか経ってないけどもう早く今年が終わって欲しい

          2023はじめ

          2022年の終わりは、比較的穏やかに緩やかにまるでデクレシェンドするように年末を迎え、 2023年の始まりも、呼応するかのように、ゆるゆると明けて3日が経ちました。 (大掃除も年賀はがきも年越しそばもおせち作りもしていないし初詣もそこそこに仕事が始まりそうなので(母親の顔は怖かった)、余計そう思うのかもしれないな…) とはいえ時間は取れたので、 去年の振り返りと今年やりたいことはある程度書き出してみました。 そんな中、こんなnote(初見はTwitter)を発見。 10

          2023はじめ

          好きということ

          何かを好きになるということは、とてもパワーがいることだ。 この1年、私は新しい好きに沢山出逢えた。 アイドル、歌手、選手、小説、カフェ、景色、建築、美術、食べ物、コーヒー、言葉、ドラマ、友達。(また別でまとめようかな) 「好きになる」は一歩踏み出したり、 やってみるチャレンジだったりが必要なもの。 アンテナを張っていないと出会えない。深く知るためにはそこそこ時間も労力も割かねばならぬ。元気がない時はできない。 そもそも好きと思えるものに出会うこと自体、極めて「偶然的出

          好きということ

          寂しさを片手に

          秋が深まってきたからだろうか。 それとも異動の時期だからだろうか。 少し未来のことを考えすぎただろうか。 胸がざわざわする。 来年に向けて、周りの環境がどーっと変わっていく。 心にすきま風が吹いたみたいな気持ちになって 今年は全然食欲の秋じゃなかった。 わたしはめっぽう「孤独感」に弱い 孤独に弱いのではない。 物理的な「ひとり」の状態はそんなに嫌いじゃない。 一人で考えたり、気の向くままに時間を過ごせることは、とても自由で楽しい。 でもそれと、孤独「感」は別物だ。 「

          寂しさを片手に

          最終目標、隠居生活

          「人生の目的とか、最終こうなりたいみたいなのってある?」 電話口、突如友達に聞かれたので考えてみた。 と言っても考えたことが無いので、思いつくままに口に出してみる。 「きちんと3食食べて寝る生活がてきて、季節の移ろいを感じられる余裕のある暮らしがしたい」 イメージするのは尾道の風景。 行くたびに、あの綺麗な夕焼けが映る海辺の防波堤を犬と散歩出来たら穏やかだろうなぁ、と思いを馳せてしまう。 肌寒くて急ぎ足になる2月 夕方は暑さが少し和らぐ7月 日の入りがグッと早くなり風

          最終目標、隠居生活