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命の迷路

幾度も増築された病院の
迷路の様な細い廊下を歩く
清潔で無駄ない空間は冷たい
向かう場所へ矢印は続き
溜息と不安が低い天井にこだまする
生や死はいつも隣にあること
遠い地の災害
隣家からのSOS
無力さを嘆きながらも
痛さを封印したこころは実は無感動
少しずつ溢れていく
いずれ何もなくなるから
消えそうで消えない命に
へらへらと笑う君と私は
双子のように育った
悲しくはないんだ
私では守りきれない命ばかり

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