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サイモン・シネック氏の「ゴールデンサークル理論」について

どうもKai Kunです。
皆さんは日頃プレゼンやマネージメントを行う機会はありますか?

私事ですが、この前小さなプレゼンがめずらしく上手くいきました(笑)
そのプレゼンで利用したフレームワークを皆さんにご紹介します。
人に何かを伝える機会がある方は是非下記を参考にしてみてください。

ゴールデンサークル理論

今回はサイモン・シネックの提唱した「ゴールデンサークル理論」について解説していきます。この考え方はプレゼンやCMなど人に何かを伝える方法についてのフレームワークです。下記の図がゴールデンサークルですのでご覧ください。

▼ゴールデンサークルスクリーンショット 2019-10-02 0.21.19

上記の図は、一番外側の円から順に「What(なにを?)」「How(どのように?)」「Why(なぜ?)」という構成になっています。

多くの人や企業はこの円でいうと外側から情報を伝えており、大半がWhatとHowで終わっています。しかし、優れた企業や人間はその逆で内側の「Why?(なぜ)」から順に情報を伝えます。

下記はスマートフォンの売り出し方を比較したものです。

スクリーンショット 2019-10-03 19.01.20

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どうですか?
Appleの伝え方の方が入ってきませんか?心が踊りませんか?

このように「Why → How → What」の順で伝えると、人の心に残りしっかりと伝わるという理論がゴールデンサークル理論です。

情報を伝える際、最も重要なファクターは「共感性」

では、何故この理論は伝わるのでしょうか?
それは「ひとは自分が共感した内容に惹かれる」という性質からきています。

例えば、小学校の頃の全校集会を思い出してみてください。
校長先生の話し、めちゃくちゃ長く感じませんでしたか?

それは、校長先生がする「偉人の話し」だったり「人の為に生きよう」だったり「夏休みは有意義に使いましょう」だったりする内容があまり小学生に共感されない内容だったからです。(もちろん他にもいくつか原因があるとは思います。)

さらに分かりやすく上記のスマートフォンの比較で「共感性」を説明すると下記のようになります。

一般企業の伝え方
「共感性」が含まれていません。
「共感性」が含まれていないとどうなるのか?それは単純にスマートフォンに興味がある人しかその話しを聞いてくれません。
Appleの伝え方
「共感性」が含まれています。
最初のWhyである「今のスマートフォンは使いにくい」に共感した人は多かったはずです。共感した人はそれ以降の話しもある程度聞いてくれます。元々スマートフォンに興味がある方は購入してくれるかもしれません。

このように「共感性」が含まれた「Why?」から初めに伝えることで人に情報を聞いてもらうことが出来る仕組みになっています。

例外もある!

しかし、媒体によっては例外もあります。
例えば、新聞などはWhatから始まる文章で構成されています。

新聞の文章
「〇〇事件が起きました。」(What)

「〇〇な場所で〇〇のように起きました」(How)

「原因は〇〇でした」(Why)

新聞は情報を伝える媒体なのですが、共感を生むことにフォーカスした文章構成をすべきではありません。なので、ゴールデンサークル理論を利用しない方が適切です。

理由は、新聞には世の中で起こった多くの情報が掲載されているので、必ずしも共感を生むような情報ばかりではない為です。

例として銀行強盗などの事件は決して共感できる情報ではありませんよね。このような事件に対して共感を生むことにフォーカスした文章構成をしてしまうと正確な情報が伝わらず、ライターの偏見が入ったり文章が長くなってしまったりなどのデメリットが多くでてしまいます。

このようにゴールデンサークル理論の利用は情報発信する媒体によって使い分ける必要があります。

どのような時に適切なのか?

それは情報を伝えたターゲットに行動を起こしてほしい場合です。
そもそもゴールデンサークル理論は人に行動を起こさせる理論です。

例えば下記のような場合です。
・選挙
・プレゼン
・レクチャー
・注意など、、、

なぜ、この理論が行動を促すことに繋がるのか。
それは人の行動を2種類に分けた際、「自発的な行動」と「受動的な行動」に差がある為です。「○○をして?(What)」より「○○だからして?(Why)」の方が行動に移しやすいですよね?
これは下記のような違いがあります。

「○○をして(What)」=「命令」=「受動的な行動」
「○○だからして(Why)」=「お願い」=「自発的な行動」

命令よりお願いの方が聞きやすいですよね?
選挙で例えると「票を入れて?」より、「平和にしたいから票をいれて?」の方が行動しやすいです。後者は「平和にしたい」という部分で共感ができ、尚且つ「お願い」には自分に選択権限があり自発的な行動に繋がります。

このように人に行動を起こさせたい場合は、自発的に行動するよう促す伝え方が大切になってきます。

まとめ

人が共感するような伝え方(Why)ができれば自発的に行動してくれる。

以上です。

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