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あの頃の「社会人ラクロス」への誤解と「必要な人達」

「上手い人がやるもの」

 
実は社会人でラクロスをやるつもりなんて1mmも無かった。


理由は、学生の頃の自分の社会人ラクロスへのイメージが

「上手い人がやるもの」 だったからだ。


私は2013年の春に関東のとある大学を卒業した人だ。
その時点では、ここまでSNSが普及していなかったけど、だいたいFacebookや Twitterから社会人や学生のやっているブログを見る程度だった。また、私が在学中は積極的に社会人と合同練を組むような大学ではなかったし、私自身、学連など他大など交流のある人でも無かった。

しかし、幸いなことに先輩方が、TLC、ADVANCE-HANGLOOSE、VALENTIAにいたり、大学OBの方々が他の社会人チームにいたので関東にある社会人チームの名前はだいたい知っていた。また、ビデオ班だったのでよく社会人ラクロスの試合を撮影しに行っていたのもあり、全く知らないというわけでも無かった。

ただ、学生時代控えでラクロスがド下手な自分としては、前述の通り、続ける選択肢は全く無かった。

なんせ、自分の目に写っている社会人ラクロスは「上手い人達ばかり」なのだ。
下手な自分が入る余地は無いと思っていた。

ただ、これは勘違いだったことに社会人でラクロスをするうちに気づくことになる。


自分なりに気づいた「社会人ラクロス」とは

そんな私がラクロスをまた始めるにはそれなりのきっかけがあるのだが、それはまたいつか。

始めるにあたって複数のチームに参加させてもらったり、その後在籍したチーム・他チーム・執行部で出会った人達や自身の心境の変化などで気づいたことがある。

社会人ラクロスは、

「上手い人がやるもの」ではなく
「意欲がある人がいるところ」


「ラクロスが上手くなりたい」
「単純にスポーツとして楽しみたい」
「ラクロスすることで日々を充実させたい」「ラクロスチームで自分を成長させたい」
「同期や先輩・後輩といて一緒にプレーするのが楽しい」
「ラクロスを通してとんでもない奴らと出会うのが楽しい」

みたいな理由で自分は始めたし、今も続けている。他の人達も思い当たる節はあるだろうし、やる理由や意欲というかモチベーションは人それぞれである。
また、関東はチャンピオンズリーグ1部・2部、ファンリーグ、関西も1部(チャンピオンズリーグ)、2部(ファンリーグ)と分かれていて、チームによっても目標や目的が大きく違う。

つまり、

「みんながみんな、最初から上手い選手だからという理由で社会人でもラクロスをやっているのではない」

もちろん、「上手い人」を否定する気は全く無い。
日本代表を目指しているような選手は学生でも上手い選手で、社会人でより上を目指すためにラクロスをやるという人が多いと思うし、チームによっては実力が無いとやっていけないようなところもあると思う。
そのようなトップを走る人達を否定する気は無く、むしろそのおかげでラクロスの競技としての向上につながっているし、私では到底出来ないことをしている尊敬する人達である。

私が言いたいのは、

「上手くないから、通用しそうにないからという理由でラクロスをやらないというのは間違い」である。

なんでもそうだが思いがあるのにやらないのは、非常にもったいないことである。


「必要な人達」

本来ならここで「最後に」を書いて終わらせるつもりだったが、どうしてももう少し付き合って欲しい。

実は「やること」ではなく「いるところ」という表現には個人的な思いが2つある。そのうち1つをここでは伝えたい。もう1つはまた後日。
今更ながら当たり前なのだが。


「ラクロスはプレイヤーだけでは成り立たない」


マネージャーさんやトレーナーさん、最近だとカメラマンさんなどチームに関わる人達の存在である。

社会人でラクロスしているとマネージャーさんがいないチームは意外とあるのではないだろうか。去年は何人かいたのに今年いないというチームもあった。そうなると、プレイヤーのみで練習を回すのはとても大変だし、試合となればなおさらである。
トレーナーさんに至っては、いるところの方が珍しいのではないだろうか。大学によっては、いて当たり前のようなものだが社会人になってその大事さを痛感することは多い。
その他にも、カメラマンさんや審判さんなどラクロスに関わる人達についてはまだまだ書く必要があるがそれはまた今度。

こう書くと角が立つかもしれないが、厳密に言うと「ラクロスをやる人」ではない。
ただ、間違いなく「ラクロスに必要な人達」である。

そんな「ラクロスに必要な人達」である彼女達や彼らも何かしらの理由や意欲・モチベーションがあると思う。
なので、ラクロスチームは、ラクロスをするだけではなく「意欲がある人がいるところ」という風に思い、このような表現となった。

つまり、プレイヤーだけでなくマネージャーさんやトレーナーさんなどラクロスに関わる人達を同じ様に社会人チームとしては必要としてるのだ。
社会人チームはプレイヤーだけではないことを知ってほしい。

最後に

「上手い人がやるもの」ではなく「意欲がある人がいるところ」

学生の時に知ってたら、もしかしたら社会人でラクロスすることを考えたかもしれない。

プレイヤーだろうが、マネージャーだろうが、トレーナーだろうが、ラクロスに関わってきた人なら。

ラクロスに何かしらの思いがあるのなら、4年間で辞めずにせっかくならもう少しやってみた方が楽しい。たぶん。

私は大学卒業から1年後の2014年1月に社会人ラクロスを始めたのだが、その決断を今でもしてよかったと思うし、きっとラクロスを辞める日にも辛いこともあったけど、あのタイミングで始めて良かったなぁと思うだろう。

そんな思いを持った人としては、是非やってもらいたいのである。

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