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女帝小池百合子 ~本当の幸せに気づいてほしい~

まず、著者の勇気に驚いた。これほどの本を書くには、相当の勇気が必要だったと思う。ほとんどの人が、自分の立場を考えて、長いものに巻かれるという選択肢をとるだろう。しかしこの著者は違う。
すごい本を読んでしまった、そう思った。

小池百合子氏は、自分の欲に忠実に、勝つことの興奮、高揚感を得ることが、それこそが幸せだと思っているのだろう。

しかし、本当の幸せは、慈しみを持って他者に寛容に接し、自らも安穏な心を得ること、だと思う。
おそらく著者の石井氏もそう思っているのではないかと思う。

小池氏が自分の出世欲、名誉欲に忠実に、都知事にまで上り詰めるには、周りも大きく協力している。
自民党や野党の政治家、マスコミ、そして有権者の中にも、自分を小池氏と重ね、小池氏を推し、その勢いに乗ることで、自らも勝者になりたいと思った人たちが、協力した。

人は一人では創られない。周りのすべてが影響して、相対的に”その人”と言われる存在が創られる。
本人だけでなく、みんなが創った小池都知事。

しかしそれが本当に幸せなのか。
東京都知事という、多くの人に影響を与える、為政者という、誰もが得られるものではない貴重な立場にある小池氏。
都民、日本国民に対して、慈しみを持って政治を行うという、とても貴重な機会、本当の幸せが得られるかもしれない立場。
それを大事にして、本当の幸せを得てほしい。
そう思った。