見出し画像

アメリカ:2024年全国聖体大会の準備が進む

USA: preparations are underway for the 2024 National Eucharistic Congress

アメリカでは、2024年7月17日から21日まで、インディアナ州中部の州都であるインディアナポリス(Indianapolis)で開催される全国聖体大会(National Eucharistic Congress)に向けて、まさにアメリカらしい大きな規模で準備が進められている。

この種のイベントは、アメリカの教会では83年ぶりとなる。主催者側は、8万人から10万人の巡礼者の参加を見込んでおり、彼らは4つの地理的に異なる場所から現地に到着し、時には約6,500マイルの距離を移動すると予想されている。

聖ヨハネ・パウロ二世は、2002 年 10 月 16 日のロザリオに関する使徒的書簡『おとめマリアのロザリオ(Rosarium Virginis Mariae" No.24)』の中で、ロザリオを通してイエス・キリストを知ることにつながるマリアの教義を、これらの巡礼に共通する霊的な特徴として挙げている。このことを指摘しているのは、ミシガン州ファーミントンにある福者修道院(the Monastery of the Blessed Sacrament in Farmington)のドミニコ会修道女たちである。彼女たちは季刊誌『エコーズ(Echoes)』の秋の最新号をこの『マリアの道』のテーマに捧げている。

来年の大会の為に、霊的な準備がアメリカのすべての教区と小教区で行われており、特に10人のドミニコ会士が率いる50人の聖体宣教者たちが大きな貢献をしている。聖体宣教者のケリグマ活動(Kerygma)は、マルコによる福音書(16:17-18)にも記されている。それは、さまざまな奇跡的な出来事を伴っており、ドミニコ会の修道女たちは日誌のなかで、そのような『しるし』をいくつか紹介している。

そのような出来事の一つは、カリフォルニア州ピッツバーグで起こった。それは、2023年3月28日付の『ナショナル・カトリック・レジスター』誌によって初めて紹介された。 地元の神のいつくしみ小教区(the local Divine Mercy parish)のカトリック信者である青年、ジョー・ペトロヴィッチ(Joe Petrovich)は、それを次のように描写した。「ある晩、いつもの道をジョギングした。走っていると、遠くに誰かの家が見えた。その前には警告灯をつけた救急車がいた。いつもの習慣で、私は十字をきって、苦しんでいる人を祝福した。しかし、何かがひらめいたのか、私は万歳をした。帰り道、もう一度そこを見た。救急車はもうそこにはなく、ドアはすべて閉まり、明かりは消えていた。翌週、その道を走っていると、一人の女性がその家の前に出てきた。彼女は私に「止まってください」と言った。私が近づくと、彼女はこう付け加えた。「止まってくれてありがとう。生かしてくれてありがとう」。驚いた私は尋ねた。「どんなふうに?」彼女は答えた。「先週のことを説明させてください。私は病気で、とても気分が悪く、このまま死んでしまうのではないかと思いました。でも、病院のベッドに入る前にイエス様が現れて、こう言われた。『この人があなたのために祈ってくれたのだから、すべてうまくいく』と。私はその方の手の上にあなたの顔を見て、今日あなたに会ったとき、私の命を救ってくれたことに感謝せずにはいられなかった」。

信者たちは、4つの巡礼路セント・メアリー(St. Mary's 北の道)、シートン(Seton 東の道)、ファン・ディエゴ(Juan Diego 南の道)、シエラ(Sierra 西の道)を経由して約6,500マイルを旅して、インディアナポリスに到着する予定だ。大会の主任主催者であるアンドリュー・コズンズ司教(Andrew Cozzens)は、次のような言葉で信者を励ましている。「この巡礼と大会が、私たちにとって千載一遇の経験となりますように」。    

Fr.JJ. (KAI Tokyo)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?